秋葉原の街を歩いていると
いわゆるメイドのコスプレをした、
メイドカフェの店員がビラを配っているのが目につく。
客引きである。
ビラを受け取ると一斉に元気よく
「ご主人さま!ありがとうございました!!」と黄色い声で叫ぶ。
おかしくなって、思わず笑って言ってしまう。
バッカみったい!
ああ、くだらない!
くだらないねぇ!!
そもそも、この街に関して何の予備知識も先入観も持たず
またオタクに対していかなる好意も悪意も持たないニュートラルな人間が
JR秋葉原駅の南側から中央通り辺りの景観を
ごく普通に眺めたら、どのように思うだろうか。
何だか良くわからないけど
セクシャルな記号や情報やイメージがやたらに溢れている
珍妙で柄の悪い街だな、ぐらいに感じるのではないか。
駅の至近に建つアダルトショップのビル、
ビル一棟が丸ごと!アダルトグッズの店だ。
そこかしこに掲げられている、
露出度の異常に高い衣装を纏った少女のイラスト……。
現在の秋葉原はオタクの聖地だと聞くが
「性地」の間違いじゃないのか?
それに美少女アニメやゲームはともかく、
アダルトショップとオタクに一体何の関係があるのか。
新宿の歌舞伎町だって、池袋のロマンス通りだって、
こんなに駅の至近や街の中心には位置していない。
悪所の存在は人間社会の常だが、それなりに人目をはばかって、
奥まった場所にあってしかるべきではないか?
歓楽街がメインストリートに存在してはいかんよ。
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