他方、山手線の内側、駅の東側は、これから始まる街のようだ。先鋒を努めるのは副都心線の新しい渋谷駅。いずれ東急と直通になり、それに伴って東急東横線の渋谷駅も大改造が行われるという。ホームレスを追放した上で、同じく改築中の宮下公園。東急文化会館の跡地に建設中の、合成獣的な相貌を持った新しい商業ビル。また北上して原宿に接続するキャットストリート。
都下西部、川崎、横浜にまで連なる郊外私鉄沿線民の消費意欲や文化的上昇志向の上に、従来の渋谷西側の繁栄は成り立っていた。つまりは池袋や新宿と本質的には同じ性格の、巨大ターミナル駅として発展してきた。その重心が東側に移ることによって、渋谷はターミナル駅文化都市としての求心力や創造性を次第に失い、原宿・表参道文化圏の外延部として併呑・吸収されていくのかも知れない。
副都心線渋谷駅の構内に、知人の写真が展示されていると聞いてやってきたが、そのイベントは既に終わっていた。
平日昼間のキャットストリートは、そこまで人が多いわけではない。
キャットストリートに新しく出来たというフリーペーパー専門店の場所がわからなくて、通行人に聞いたら、アジア系の外国人だった。その次に尋ねた通行人も同じくそうだった。
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