三行詩は全体がより緊密な作品、
悪く言えば寸詰まりの感じになることが多いように思う。
物事を3つの部分に分けて構成する場合は
「序論・本論・結論」とか「序破急」(能の用語らしい)という風に
作成するらしいのだけど、私が作って来た作品は
これには余り当てはまらない。
私の作品の構成を振り返って見てみると、
「平平急」「坦々急」と言った感じになるのではないか。
(そんな用語はないので、今勝手に作ったのだが)
つまり、前の二文で淡々と情景や状況を描写し、
ワンテンポ置いて最後の一行に、
自分の主観や自意識を投影した、
短い、いささかセンチメンタルに過ぎるセンテンスを持ってくる。
前の二文には、特に上下関係や重要度の違いはない。
最後の一行は、起承転結の「転結」が一体となったものとも
言えないことはないが、やはりそれとも違う気がする。
また前の二文は、均質に流れる時間を表現し、
最後の一文は、瞬間的な美を表現している
(つもりである)。
何故かはわからないが、このパターンの作品は、
私にとっては創るのが楽なのである。
精神的に苦しくて、余り詩を作る余裕がないような時でも
エネルギーを使わずに作成することが出来る。
だがワンパターンに陥りやすいことも確かである。
この構成をある種の定型として、定着させる所まで
洗練させる事が出来たらと思うのだが、
今の所なかなか果たせないでいる。
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