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六本木交差点交番横の金券ショップ

2016/04/16(土) 15:46:13 [エッセイ]

 東京シティビュースカイギャラリーで開催されている「フォスター+パートナーズ展」の入場券を、金券ショップにて大幅に安く入手した。六本木交差点の交番脇のこの店では、昨年十二月に見に行った「フランク・ゲーリー展」のチケットもかなり安かったので、ああ、ここで買えば良かったなと思った。
 暴力的かつ露骨な資本投下の継続によって、六本木一帯を「アートの街」としてブランディングしようとする都市開発が、前世紀末から開始された。圧倒的な経済力によって、その事業は何かを隠蔽しつつ、現在も継続している。世間的には、一応、成功したことになっているようだ。
 どんな街にも、抜け道は、ある。
 なければ、誰かが、作る。
 作られないとしたら、それは生態系として、街が機能していないということだ。
 つまり、その街は、死んでいる。
 この大黒屋のガラスケースに並べられた、様々な意匠のチケットを、改めて眺める。
 取り扱う領域としては、前述「フランク・ゲーリー展」の「21_21designsight」に加え、新国立美術館や、リニューアル後のサントリー美術館などをカバーしているようだ。
 
 ※

 節約した金額で、近くの「小諸そば」で昼食を食べても、まだお釣りが来る。
 この「小諸そば」も、それほど古い店ではない。時期的には、東日本大震災の後に出来た店だろう。それ以前には、この交差点付近には、立ち食いそば屋は富士そばしか存在しなかったように思う。
 一月の首都高の高架下をくぐり、森タワーに向かう。
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千駄ヶ谷駅の遅延証明書

2013/03/24(日) 03:37:49 [【12-13】オレンジをアップデート]

 雪の朝。千駄ヶ谷駅の改札で、駅員達が総動員で遅延証明書を配っている。
 年配の男性の駅員も、若い女性の駅員も、全て普通の制服姿で、コートやマフラーやそれに類する防寒具は全く身に着けていない。
 ただ、普段から彼らが装備している白手袋は、身に着けている。
 不合理である。
 それがもし、上司もしくは組織による命令であるとしたら、現場に理不尽かつ不必要な苦痛を強いているという意味において人道上間違っている。個々の駅員が自己判断でそのような選択をしているのならば、その忍耐は全く無意味である。またそのような精神構造に彼ら彼女らを追い詰めている社会の側にどこか深刻な欠落があると看做さざるを得ない。
 雪の日に屋外作業を行うのなら、人は当然、防寒具を身に着けるべきだ。
 幸いにして、千駄ヶ谷の駅は全体が首都高の高架下にあるので、直接降りかかることは無いようだ。
 職場の同僚に後で聞いたところによると、今朝の電車遅延は積雪の影響によるものではなく、秋葉原で起きた人身事故が原因であるとのことだった。国立競技場駅の利用者である私には、いずれにしろ関係のない事であった。東日本大震災の夜においてすら走り続けた都営地下鉄大江戸線が、この程度の自然現象に敗北するわけがないだろうと思うと、別に自分が偉いわけでもないのに何だか少し誇らしくなった。

交通上のドキュンネーム

2013/01/08(火) 22:52:45 [エッセイ]

 埼玉県南部に出来た武蔵野線の新駅「吉川美南」駅からは、いわゆるキラキラネーム、DQNネームの気配がそこはかとなく漂って来る。オタク受けを狙ったのか、不動産業者を意識したのかは知らないが、とにかく何者かに媚びて追従笑いを浮かべているあの気配を感じる。気に食わない。私は今まで、首都圏近郊で新しい駅が開業する毎に訪問していたが、この新駅には行く気になれなかった。
 鉄道会社には、昔からそのようなビヘイビアがしばしば観察された。「たまプラーザ」とか、「ひばりが丘」の類である。
 ところが、ある時首都高の地図をなんとなく眺めていてふと気がついた。首都高のサービスエリアやパーキングエリア、インターチェンジの名称には、そのようなドキュンネームがほとんど見当たらない。管見の限り、いずれもシンプルな地名、もしくは地名+地名の硬派なものばかりだ。
 私自身はどちらかというと、クルマ文化より鉄道文化よりの、オタク的な体質の人間だと自認して来たが、その施設のネーミングセンスに関する限り、鉄道会社より高速道路会社の方にシンパシーを感じざるをえない。まあ武蔵野線に関して言えば従来から、「西~」「東~」とか「新~」という駅名がやたらに多かったという特殊事情から、強引に差異化を図らざるをえなかったという側面もあるのかも知れないのだけれど。

新富町

2012/01/14(土) 21:27:21 [詩文・俳文]

 川かと思ったら首都高だった。
 新富町駅を出た瞬間に、築地駅の入口が見えた。
 碁盤目状に道路が走る区画に並んだ雑居ビルの一階に、時々小料理屋や居酒屋やラーメン屋があるだけの街をいくら歩いても、詩になりそうなものは何も見つからない。

首都高渋谷線上り用賀PA

2011/12/08(木) 02:43:21 [【11-12】夏と愛と]

 高速バスの降車場と若干の駐車スペースとがあるだけのこの狭小なパーキングエリアには、トイレと自動販売機と交通情報を伝える電光掲示板が入った小さなビル以外には何も無い。常駐のスタッフもおらず、ただ掃除のおばさんが作業をしているだけだ。ドライバーが出入りするのは四階で、休憩スペースは三階。一階は東急田園都市線の用賀駅に接続しているので、首都高都心部の渋滞を回避したい長距離バスの客はここで降車してそのまま鉄道を利用出来る。この異種間乗り換えサービスはつい最近始まったものだという。



 夕方になると、狭い敷地の狭い植樹スペースに、驚くほど大量のセキレイが蝟集する。ねぐらになっているのだろう。セキレイは、駐車場のような開けた舗装面とは相性が良い鳥であるとは知っていたが……。蝙蝠のように無節操に飛び回る。鳴き声も振舞も下品なことこの上無い。郊外駅の周辺でしばしば見かける椋鳥達と同レベルの暑苦しさだ。幻滅である。人がばら撒いた餌にすぐに飛びつく雀などの群からは少し距離をおいて、一人静かに歩いている上品な細身の鳥というイメージが消失してしまった。



セキレイの加速するほど落日の速度も早まる気がして晩秋

板橋区役所前と板橋宿

2008/08/16(土) 01:08:54 [【シリーズ】山手線から三駅目]

中山道の直下を走る都営三田線板橋区役所前駅は、
地下鉄駅としては割と浅く、
駅名の示す通り、出口が板橋区役所と直結している。
板橋区役所のあるエリアは、
中山道と山手通りの分岐点に位置し、
首都高の高架に三角状に取り囲まれている。
空が見えない、非常に圧迫感を感じる空間だ。

自動車の通る幹線道路である現中山道の東側に沿って、
江戸時代の街道であった旧中山道が商店街として残っている。
新庚申塚の近辺とは、東西の位置関係が逆である。
板橋宿の入口に在る寺院の境内には、
庚申塚が残されている。
この商店街は、昔は江戸四宿のひとつ、
板橋宿として栄えた所らしい。
今も区役所や、幹線道路や首都高の分岐点がある事を考えると、
交通の要衝としての性格は
それなりに時代を超えて保持されていると言えるかも知れない。

ただ、宿場町は様々な文化をもたらすが、
高速道路は排気ガスと事故の可能性以外の何物ももたらさない。

板橋観光センター」という施設の親切な老齢の係員が、
歴史的なトピックを色々と話してくれる。
(こういう施設は、同じく四宿の北千住には無かったと思う。)
この辺りは加賀藩の下屋敷があって、
それにちなんだ町名や学校名が多いと言うこと。
かつて中山道を通ってラクダ板橋宿に来たこと。
大山のハッピーロードは昔の川越街道であること。
板橋区の西側は、練馬区に連なる台地の一部で畑作が盛ん、
北区に隣接する東側はいわゆる下町の、
低地帯の一部に属するという地理的知識。

果たしてその言の通り、
北区方面に伸びる王子新道という道は、
緩やかな下り坂が長くどこまでも続いている。
石神井川と交差する場所にある加賀公園は工事中で、
カラスと蝉の声だけが幾重にも折り重なって来る。
石神井川は完全にコンクリートで固められ、
深くて汚い。

地名の由来となった板橋が、石神井川にかかっている。
欄干を旧風に装ってはいるが、
コンクリ造りでさしたる趣きもない。
幹線道路を渡す新板橋は殺風景でもっと味気ない。

昔の板橋宿とはいっても、
当時の建築物が残っているわけでもなく、
ペンシル住宅や立体駐車場やスーパーが多い
ごく普通の商店街だ。
ただ銭湯や昔ながらのおもちゃ屋がまだ残っている所などは、
江戸情緒ではなくむしろ昭和レトロを感じさせ悪くない。
おもちゃ屋では、初代ゲームボーイやスーパーファミコンのソフトが
中古ではなく新品として売られている。



ペルシアより中山道をはるばると
旅のラクダが砂塵を運ぶ



江戸っ子のエキゾチズムの有り所
板橋宿ラクダ見物



何思う? 見世物となれる大陸の
ラクダよ。江戸のジパングを見て

炎上するタンクローリー

2008/08/04(月) 00:22:33 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

日曜の早朝からヘリコプターの飛ぶ音がずいぶんと喧しい。
遠くから微かにサイレンも聞こえる。
近隣で何か事件でもあったのかと思いテレビをつけると、
果たして、板橋区首都高タンクローリーが横転して
現在炎上中とのことであった。
自分の耳で直接聞いているプロペラサイレンの音と、
ニュースに映し出される火災の画像という二つの回路を通じて、
一つの事件とリアルタイムにリンクしている感覚が何だか奇妙で面白い。

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