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土曜日の朝の神田錦町

2016/04/23(土) 21:12:43 [エッセイ]

 千代田区神田錦町は、神田の名を冠してはいるが、いわゆる神田にはそれほど近くは無い。JR神田駅と、半蔵門線新宿線神保町駅と、東西線竹橋駅の丁度中間に位置する、雑居ビルの領域だ。
 オフィス街のため、休日のこの街の朝は遅い。タリーズも小諸そばも九時にならないと開かないため、仕事前に朝食を食べる場所が無い。予報に反して雪になることがなかった小雨が、僅かに静かに降っているだけだ。
 千代田通りに面するオフィスビルの一階に、コンビニを見つける。セブンイレブン神田錦町店だ。とても広くて大きい。
 ただ、この店もやはり朝が遅い。パスタを食べようと思ったが、陳列作業の途中で、出勤時刻に間に合いそうもない。店員の人数も多くない。トレーから引き抜いてレジに持っていくのも気が引ける。
 適当に選んだカップの蕎麦にポットの湯を注ぐ。蛍光灯の白い光が照らす広いイートインの白いテーブルで、手早く朝食を済ます。
 清潔で、とても明るい場所。
 今日の仕事場はちよだプラットフォームスクウェア、千代田区立の貸会議場だ。銀色のチープカシオの素っ気ない時刻表示を確認する。
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杉並アステロイドベルト

2013/12/26(木) 16:14:48 [詩文・俳文]

 杉並区の、JR中央線京王本線とに挟まれた地帯をバスで縦走すると、一度は必ず、錯雑した狭小な経路の不可思議な空間を通過する。場所によっては、妖気すら漂わせている。永福町高円寺の経路も、下高井戸から桜上水を経て浜田山を結ぶ経路も、浜田山と阿佐ヶ谷の経路も、蘆花公園から高井戸を経て荻窪を結ぶ経路も、そうであった。
 何故なのか?
 東京都西部においてあるべき公共交通の姿を考えれば、中央線京王本線との間にはもう一本、東西に走る緯線が存在してもおかしくは無かった。太陽系におけるあるべき天体の構成を考えれば、火星と木星との間にもうひとつ、惑星が存在していても不自然ではないのと同じように。
 しかし現実には、火星と木星との間には、惑星は存在しない。存在するのは、アステロイドベルト、遂に惑星になれなかった、無数の小惑星の集合体だ。それと同じように、中央線京王本線との間には、緯線は存在しない。存在するのは、中央線の重力に屈して荻窪に吸着した丸ノ内線と、環七において夭折したその支線だ。どうしてそのまま真直ぐに、西に伸びなかったのだろう。
 井の頭線は彗星のようなイレギュラーな軌道でこのエリアを通過していく。
 だから僕はこの地帯を、杉並アステロイドベルトと呼称したい。

恵比寿の光線

2009/05/18(月) 00:55:11 [【08-09】電線上のハクビシン]

JR恵比寿駅西口のベッカーズの、
店外スペースに並べられた席でモーニングを食べていると、
さっきから至近距離を
若い女性ばかりが掠めていくのに気づく。
庇の下の少しでも影のある場所を選んで縫うように歩いている。



艶やかな女
日影を求め行く
五月の
午前の恵比寿
光線



鮮やかに彩り纏いし生き物の時にあらわす負の走光性



目に見えぬ紫の脅威初夏の朝

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