木漏れ日

2006/12/31(日) 01:27:08 [【06-07】SuicaのCM]

カサカサと
落ち葉転がるアスファルト
柔らかに照らす
木漏れ日
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バラ

2006/12/26(火) 02:21:07 [【06-07】SuicaのCM]

美しいバラにはがある
美しくないバラにもがある

『アニマル横丁』の歌

2006/12/24(日) 01:07:49 [【06-07】SuicaのCM]

休業の後リニューアルした
立ち食い蕎麦屋にかかっている
有線のレパトリーが変わった。
以前は演歌ばっかりだったと思うのだが。

ある辛い朝、突然、
アニマル横丁』の主題歌がかかった。
まるで私のために、私を励ますために、
かけられたのかのようだった。



湯気立てる蕎麦をかきこむ束の間に
アニマル横丁」主題歌聴く朝



蕎麦屋か、ラジオ局か、神様か、
それ以外の何者か、
相手が誰なのかは良くわからないのだけど、
少なからず感謝の念を覚えた。

目白通りの強姦魔

2006/12/24(日) 00:56:43 [【06-07】SuicaのCM]

JR目白駅近くのラーメン屋から、
この十二月に火事が出て、
目白通りはその消火のために塞がり、
テレビのニュースネットでも
けっこう話題になったらしい。

そう言えば、
目白では、少し前にも火事が出て、
新しくできたばかりの小料理屋が
あえなく閉店に追い込まれ、
今は南長崎の辺りで
新しい店を出しているらしいと
駅に近いバーで噂をしていた。

人の不幸を喜ぶつもりはないのだけど、
そういう会話に何となく参加していると、
自分もこの街の一部になった気がして
面白い気がする。

私の学生時代の頃に、
一人暮しの女性ばかりを狙った強姦魔が
目白通り沿いに出現して、
高田馬場芳林堂にも、
指名手配の写真が張られていたりしたのだが、
しばらくして朝鮮人が逮捕されたと
記憶している。
そういった諸々のアクシデントもまた、
この街の歴史を構成する
小さな事件のひとつなのだろうか。

るいネット

2006/12/24(日) 00:38:01 [詩文・俳文]


池袋路上で、
絵葉書を売っている人々を目撃した。
聞いてみると、
るいネットという集団で、
ネット上で社会問題について議論をしたり、
出版物を出したりしているらしい。

彼らに対して思ったことを率直に言ってしまうと
その絵葉書に書かれているキャッチコピーが、
文言も筆跡もなんだか相田みつをチックなのと、
人々のオーラやしゃべりかたが、
なんだか宗教団体っぽいところが
イマイチ好きになれなかった。
だが、寒空に短詩を書いた絵葉書を売るというのは、
私がやりたいこととかなり近い。
その一点において、私は彼らに敬意を払いたい。

私もいつか寒天の下に、
北風に凍えながら自らの詩集を売ることを
夢見ているのだ。

黄緑の鳥

2006/12/18(月) 01:16:49 [詩文・俳文]


南国インコとおぼしき
黄緑が佇む
キャンパス

産廃処理車

2006/12/18(月) 01:10:34 [【06-07】SuicaのCM]

産廃処理車が、もうもうと、激しく湯気
に吐き出し続けている。
とても勤勉精力的に見える。



作業車に引け目覚えるなどは
と塵労ことに身に浸む

デブ猫

2006/12/18(月) 00:32:23 [【06-07】SuicaのCM]

デブ猫キャットフードをガツガツと
無心に貪るの食欲



あれだけの分厚い脂肪を纏えれば
東京何するものぞ



痩身の吾よりすれば羨望の
太き体躯に
図太き神経

イーゼル

2006/12/14(木) 23:25:49 [【06-07】SuicaのCM]

深い頃は、
イーゼルを構えて、
落ち葉の積もった並木道
レンガ造りの風格ある建物を、
熱心にスケッチする老人が多かったけれども、
十二月にもなると、そういう人々の姿も
ほとんど見られなくなった。



イーゼル
疎らなキャンパス
冬が来る

飛行機雲

2006/12/12(火) 01:10:39 [【06-07】SuicaのCM]

冬空
飛行機雲
かすれ行く

辛い朝

2006/12/12(火) 01:07:49 [【06-07】SuicaのCM]

辛いには、
今の自分は仮の存在なのだ、
本当の自分にいつか変身するのだと、
自らに懸命に言い聞かせてみたりする。

余計に辛くなる。

寒空

2006/12/12(火) 01:05:14 [【06-07】SuicaのCM]

私がいつも朝食を摂っている蕎麦屋には、
魔法瓶に入った蕎麦湯が置かれていて、
セルフサービスで飲みたい量を自由に飲むことが出来る。



冬の朝蕎麦湯すすりてをつく

石垣

2006/12/08(金) 01:39:59 [【06-07】SuicaのCM]

山手線駒込から日暮里の間には
右手に石垣が連なっている。
その石垣はとても巨大で堅牢で、
見る者を圧倒する威容を高々と示している。
右手から石垣が迫り、
また足下を走る京浜東北線のレールと交差し、
新幹線の高架が左手からその倣岸な姿を誇示する
駒込‐田端間の一連の風景は
豪快で爽快で、なんともカッコイイ。

丸の内線の、茗荷谷から後楽園の間にも、
左手に石垣が途切れ途切れに組まれている。
こっちの方の石垣は、それほど堂々たるものでもないけれど、
今まで地下を走っていた車両が、
坂を登ったわけでもないのにいつの間にか地上を走っていて、
車窓に石垣を眺めるのは
意外性があって面白い体験だ。

これらの石垣は、一体どれぐらいの時間持つのだろう?
修復や整備などは、どのようにして行うのだろう?
そもそもメンテナンスとかって必要なのか?
そんな事を、ふと考えてみたりする。

これらの石垣の上は台地になっていて、
その同じ台地の東の端と西の端とを
ちょうど両側から縁取るように、
山手線丸の内線は走っている。
この二つの路線は同じく池袋駅を起点として、
同じ台地の崖線を両側からそれぞれに辿りながら南下し、
そうして山手線の円周上では、
その池袋の正反対に位置する東京駅において、
再び邂逅する。

有線

2006/12/06(水) 02:30:14 [詩文・俳文]


朝の蕎麦屋に流れる有線の演歌は
聞いた事の無い曲ばかりだけど
都はるみだけは
私でも知っている。

冬晴れ

2006/12/04(月) 23:39:33 [【06-07】SuicaのCM]

冬晴れ
枯葉舞わせる
も無く
ただ踏まれ
ただと成りゆく

交通詩人

2006/12/02(土) 23:13:47 [【06-07】SuicaのCM]

学生時代の当時
住んでいたマンションの近くで、
地下鉄都営12号線の工事をしていた。
大学二年ぐらいの時はまだ工事中で
練馬区の光が丘などに日雇いバイトで行く時は
西武池袋線を使って遠回りをしなければならなかった。

その地下鉄都営12号線が、新宿辺りまで部分的に開通したら、
それまで何も無く殺風景だった山手通り沿いに
急にコンビニと、マクドナルドと、ツタヤが開店した。
それは地下水脈の開通と同時に叢生する雑草のようであり、
あるいは見えざる菌糸のネットワークを地下深く張り巡らせ
ある日突如として一斉に地上にカサを開くキノコのようであった。
街が生物であり、都市が生態系であることを
その風景はとても鮮やかに、
面白くも無い灰色の地方都市を転々として育った私に示してくれた。
だからそのツタヤ中井店が、
開店時に無料で配っていた紺色のマグカップは
私のとてもお気に入りで、
縁が欠けてしまった今でも大事に使い続けている。

その都営12号線は、現在では大江戸線という正式名称をつけられ、
6の字を描いて東京都区部を一周している。



翻ってみれば、
私が大学に進学して上京した時点からに期間を限定しても、
この東京では少なくない数の鉄道が常に計画され、開通している。
ゆりかもめ、営団地下鉄南北線、臨海線、つくばエクスプレス……。
この間新しく建設された美術館や、書店や、
モニュメントとなる巨大建造物も幾つもあったはずだ。
失われた十年と後に称されることとなった不況の間も、
営々としてその建設は続いていたのだ。
惜しい事をした。
それだけの数の感動を、
私が住んでいるこの街は用意してくれていたのに。

私は学生時代の間、ただただ周囲に対する失望と怒りとに
精神力のほとんどを浪費せざるを得なかったため、
そのような、誰に対しても平等でシンプルな感動に、
気づく事ができなかったのだ。
また、都営12号線の時のように、
稀にそのような感動に気づき得たとしても、
当時の私にはその感動を表現する言葉もエネルギーもなかったのだ。

今は違う。
今の私は、自らが交通詩人であるという自覚と自意識を持っている。
私は交通詩人として、
新しい鉄道、新しい大型書店、新しい美術館、
新しい建築物が与えてくれる感動を、
素直に受け取り、ありのままに、明晰に、高らかに歌いたい。
幾ばくかの矜持すらもって歌いたい。
そのように歌うことで、
この街と、この街に生きる自分自身を言祝ぎたい。

次に期待がかかるのは、西早稲田を通る新しい地下鉄と、
足立区で建設中のモノレール日暮里・舎人線だ。
交通詩人の挑戦は、今ここより始まる。

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