貧乏神の異動

2007/12/31(月) 00:58:21 [短歌]

西池袋の、どんな店でも短期間で潰れる呪いのテナントに、
職人系のラーメン屋「ゼットン」が入ってから半年以上経ったが、
今の所、経営は順調のようだ。
食事時になると、店の前では相変わらず行列を見かけることが多い。

ところが今度は、
その向かいにある「ルビー」というスナックが潰れてしまった。
またその通りの入口にあったコンビニ「スリーエイト」も同じく潰れてしまい、
今は空きテナントとなっている。
どうやらこの年末に、
西池袋エリアを担当する貧乏神の人事異動があったらしい。



年の瀬に宇宙怪獣独り勝ち
西池袋に寒風の吹く



だがその2軒隣の、フツーの中華料理屋は、
無駄な競争も競合もせず
なんとなーく、フツーに生き延びそうな気がする。
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オトメディウス

2007/12/30(日) 00:49:27 [短歌]

かつてアーケードゲームの業界において、
シューティングゲームが花形であり、
ゲームセンターという空間の中心に置かれた時代があった。
シューティング全盛期のその時代において、
横スクロールシューティングの最高峰は
多くの人々の認める所『グラディウス』シリーズであった。
(対抗馬となり得た横スクロールシューティングは、
まあ『R-TYPE』シリーズぐらいであろう。)

燃え上がるプロミネンス。
砕け散るクリスタル。
蠢く有機生物。
そしてモアイ。
その美麗にして精緻なグラフィックは
プレイヤー以外のギャラリーをも魅了し、
感嘆させるほどの美しさを誇っていた。
もちろんその難易度においても、
プレイヤーを容易に寄せ付けない
硬派な輝きを放っていた。
そう、ラテン語の剣に由来するタイトルが示す通りに
『グラディウス』は硬派そのものだった。

時は流れて現在、
ゲーセンには『オトメディウス』というゲームが置かれている。
美少女が戦闘機に跨って闘う、
グラディウスと同じゲームシステムの
横スクロールシューティングだ。

『パロディウス』は良い。
『パロディウス』はセルフパロディ、
つまり自分をギャグにして笑いを取るという勝者の余裕をして
作らしめたゲームだからだ。

だが『オトメディウス』は、それとは性格を異にする。
『オトメディウス』は……
オタク系の中でも、
アキバ系というか、「萌え」系のカルチャーに対する、
その、追従と言うか
愛想笑いと言うか、
はっきりと言ってしまえば媚態を濃厚に漂わせている。
別段、それは悪いことではない。
悪いことではない。
ぐっ
ぐっぐ

それでも、それでもコナミほどのメーカーが決めた事だから、
私ごときサンピンが、
私ごとき雑魚の一匹が、
軽々しく批判したり容喙したりすべきではないことなのだろう。
それは承知している。
それは承知している。
だが



容赦無きコナミの商魂眼前に
『オトメディウス』に歯軋りをする

玄冬の徳川黎明会

2007/12/29(土) 02:04:12 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

銀杏枯れ
金の綺羅なす
風の日の徳川黎明会のファサード



女の人がケータイでその光景の写真を撮っている。

年賀状でも『電脳コイル』

2007/12/27(木) 23:42:28 [短歌]


年賀状
定型文句に書き足すは
『電脳コイル』是非見て下さい



それにしても、
ここまで執拗だと、
友人・知人達にもいい加減呆れられるのではないか……

丸ビル最上階

2007/12/27(木) 01:52:36 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

宴席上。日中は曇りであった。



夕されば冬空澄みて
丸ビルの最上階より富士見通せん



丸ビルの最上階より指さして
都心の薄暮と
クリスマス富士



その席にはアメリカ人も居たので丁度良かった。
あれがマウントフジだ。

「少女革命」10周年記念日

2007/12/25(火) 23:17:40 [短歌]

「少女革命」成立10周年を祝って



クリスマス
10年前のイブの日は
革命起こりし水曜日なり



クリスマス
10年前のイブの日は
そう「いつか一緒に輝いて」



12月24日は何の日か?
「少女革命」成立記念日



人類史上、最も意義ある革命である。

布教活動

2007/12/22(土) 01:48:56 [短歌]

大学時代の友人同士が結婚して、
そのお祝いに高級電気釜をプレゼントするという名目で
昔のサークルの人間が集って新婚の愛の巣に押しかけた。

それぞれ互いに久闊を叙し、
また四方山話に興じていたが、
そのうち手持ち無沙汰になったので、
新郎の方が、格ゲーでもやろうかと言い出した。
そのような機会を予期して
私は密かに準備をしていたのだ。
それならば!
取り出だしたるは『電脳コイル』DVD1巻から3巻である。

名目上は文芸サークルだが、
もともとオタクっぽい人間の集まりであったし、
新婦の方は現在マンガ編集者をやっているので
このような展開にも理解があり、寛容なのだ。
ちなみに、後輩の1人は『バンブーブレード』が今期最傑作だと主張している。

それに、当日集まった先輩の中にはNHKのディレクターもいる。
(教育テレビの番組には全くノータッチで、
『コイル』の存在も私が教えるまで知らなかったそうだが)

取りあえず、第一話「メガネの子供たち」だけ上映会を行った。
12月初旬に最終回を迎え、
その後すぐに再放送が始まることを、
とにかく周知しておいた。



新婚の愛の巣訪れやることは
『電脳コイル』の布教活動

目黒区碑文谷は×

2007/12/19(水) 01:14:48 [短歌]

東急東横線の都立大学に用事があったついでに、
近くにあるという碑文谷公園に行ってみようと思った。
道行く人に行き方を尋ねる。

一人目の人は、地元ではないから良くわからないと言う。
私と同じだ。まあそれはしょうがない。
二人目の子供連れの主婦は、あからさまにシカトしやがった。
何なんだこいつは。
三人目も、何だかイヤーな対応で、まともに答えてくれなかった。
四人目の、メガネをかけた上品で人柄の良さそうな初老の女性が、
やっと普通に、きちんと教えてくれた。
ありがとうございました。

この街は基本的には普通の住宅街で、
下品な所も薄汚い所も特に感じさせないのだが
明らかに「排他的」な不愉快オーラを感じる。
「都立大学」「学芸大学」の駅名が残っているように、
昔は「東急沿線の」「知性と活気溢れる」学生街だったであろうに
その痕跡は今は全く残っていない。
大学が他へ移転してこんな街になったのか、
こんなつまらない街だから、
大学の側が逃げ出したのかは良くわからないが。

目黒区は城西エリアにおいて
創価学会の活動が最も盛んな自治体のひとつだと仄聞する。
まあ、この民度の低さだと、
それもしょうがないだろうねぇ。



碑文谷は目黒区東急の街です
人情薄く民度も低い



東横線
「都立大学」名前だけ
「学芸大学」また名前だけ



名ばかりの学園都市に残されて
棲む人の心伺い難き

吾輩の辞書に「逃走」の文字はない

2007/12/18(火) 00:13:05 [詩文・俳文]

救援要請!救援要請!
エンドール付近で人間と交戦中のさまようよろい一個小隊より
救援の要請が入っております。

状況及び敵戦力を報告されたし。

敵戦力は女武闘家、神官、年老いた魔法使いの3人。
おそらくはサントハイム大陸、
テンペの特務作戦部隊を壊滅させた連中と思われます。
女武闘家はかなりの剛腕、神官と魔法使いの間接魔法により
該当部隊は劣勢に置かれている状況です。

了解。
ホイミスライムA、ただちに出撃する。
同、ホイミスライムB、ただちに出撃する。

救援到着時、さまようよろい一体は既に死亡。
もう一体は瀕死の重傷。
ああ! 女武闘家からとどめの一撃が!
救援部隊のホイミ間に合わず……
さまようよろい残り1体、全力で救援に当たります。
が、

敵部隊は救援部隊を優先攻撃目標に定めた模様。
ホイミスライムA、集中攻撃を受けています。
ホイミスライムA、死亡。
さらなる増援を要請します。

ホイミスライムC到着!
眼前で、ホイミスライムBの死亡を確認。
さまようよろい、最後の一体が必死に応戦しています。
間に合え!ホイミ!

間に合った。これで少しは楽になったはず。
さまようよろい、単騎で果敢に敵パーティーに挑み続けます。
女武闘家の攻撃、来ます。
「つうこんのいちげき!」
そんな!
さまようよろい、最後の一体死亡しました。
一個小隊全滅です。
戦闘現場にはホイミスライムCだけが、
一匹取り残されています。

救援の対象が壊滅し
敵に対する攻撃手段を完全に失った以上、
この戦闘を継続する意味はありません。
しかし!
私はホイミスライムです。
少しでも強そうな敵と遭遇すると
恥も外聞もなく敵前逃亡を行うスライムとも、
また同様のその辺の雑魚モンスターとも、
最初から逃げ癖のついているメタルスライムの一族とも、
私は違うのです。
私は最後まで、命尽きるまで前線に留まりホイミを唱え続けます。
それが私に課せられた唯一にして最大の使命であり、
そのような在り方が私にとっての誇りであり、
またレゾンデートルであるからです。

まもののむれをやっつけた。

吾輩の辞書に「逃走」の文字はない(ホイミスライム)

国立駅の三角屋根

2007/12/11(火) 03:25:28 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

由緒ある三角屋根の姿消え
国立の秋の味気ない空



市民団体プロ市民?)の運動により、
どこか他の場所へ移築されることにはなったらしいのだが。

スティック糊

2007/12/10(月) 02:13:27 [短歌]

地下鉄の車両に揺られ転がれり
スティック糊
コロコロコロコロ

江東区東陽町近辺

2007/12/09(日) 02:18:28 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

北は亀戸から南は東京ビッグサイトまでの
幅広いエリアを包含している江東区は、
城東において最も多面的な様相を見せてくれる
特別行政区である。

東西線東陽町の近くに
「ホテルイースト21」というホテルがある。

その周辺はほぼ全ての道路が格子状に敷かれ、
直角に交差している。
川ですら、それらの道路と並行して流れている。
理路整然として非常に分かりやすいが、
無機質で味気ないとも感じる。
幹線道路沿いの景観は、特にその感が強い。
車で日常生活をしている人にとっては機能的で便利なのだろう。
ただ川に架けられている橋はそれぞれ、
それなりにデザインに凝っているようだ。



墨東の由緒知らざる吾の目に
江東のただメカニカルに見ゆ



(知り合いのバーテンダーが出場する
コンクールを見に行った。)

2007/12/07(金) 03:13:11 [俳句]

ブランコ
鎖に枯葉絡まれり

二湖を弾く支那人

2007/12/06(木) 06:15:23 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

池袋西口の、
ストリートミュージシャンがいつも路上ライブを行っている
例のスペースで、
見慣れない壮年男性が
見慣れない弦楽器を弾いている。
その楽器は中国の胡弓かと聞くと、
胡弓とは似ているが弦の数がより少ない
「二湖」という楽器なのだという。
その演奏者の支那人
江湖水」という曲と
良宵」という曲を弾いてくれたが、
いずれも嫋嫋とした哀愁を湛えた
寒空に似つかわしい美しい曲であった。

そうではあるが、相手が支那人であるので
やはり以下のような質問をぶつけざるを得ない。
「あなたの国は、文化的にはこんなに素晴らしいものを産み出すのに
なぜ政治体制はあんなに腐っているのか?
それは恥ずかしいことだとは思わないのか?」
「セイジ、カンケーない。セイジダメなのは、どこのくにも同じ。」と
何だかうまいことはぐらかされて、
日本の曲を弾くと言って
故郷」を弾き始めた。
それはとても上手く素晴らしいものだった。
この辺のコミュニケーションスキルに関しては、
さすがに支那人は巧妙である。



晩秋の夜に二湖弾く支那人
調べに我酔い欺かれるか

VEROタクシー

2007/12/05(水) 03:16:08 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

有楽町
VEROタクシーから眺めれば
既知なる街に未知の風吹く



VEROタクシーというのは、
最近有楽町から銀座の辺りを走っている、
自転車によって牽引される人力タクシーである。
つまりは人力車の自転車版で
発祥の地は「環境先進国ドイツで、
この街に導入されたのは最近のことだと
自転車を力強く漕ぎながら女性ドライバーが解説してくれた。

初乗り運賃は五百メートルで一人三百円だが、
二人で乗ると料金は倍になるとのことである。
まあ、漕ぐ側の労力を考えばそれは当然のことであるが。

このVEROタクシーに乗ると、
今までに体験したことのない
微妙な感じの高さから街を眺める経験ができ、
見慣れたエリアも新鮮に感じる。
ちょっと面白い。

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