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BIGノートンファイター

2008/06/30(月) 05:32:42 [詩文・俳文]

新宿駅東口の、スタジオアルタ対面の広場に
黄色いマスクとスーツを身につけた
戦隊ヒーローのようなキャラクターの巨大なオブジェが
突然現れた。
仮面ライダーのパチモノのようにも、
『風の谷のナウシカ』マンガ版の蟲使いのようにも見える。

オブジェの前にはステージが設置され、
報道関係者席と柵で囲まれている。
立ち止まるな、写真を撮るなという尊大な看板が何枚も掲げられ、
ノートンアンチウイルスのロゴが入った、
黄色いシャツの人間がうろうろして、
立ち止まる人間や写真を撮る人間を咎めている。
公共スペースであんまり偉そうにするな。

アンチウイルスソフトの販促イベントである。
女性MCと弁護士の八代英太と、デーブ・スペクターの3人が
コンピュータウイルスについてトークを始める。
女性MCは、
ウイルスの危険性について警笛を鳴らすとかほざいている。
警笛を鳴らす。
警笛を鳴らす。
警笛を鳴らす。
鉄道か?
バカを人前で見せびらかすな。

そんな様子を見物していると、
ラジオ局の社員を名乗る男が、
テープレコーダーを持って私にもインタビューをして来る。
八代さんについてどう思うかだって。
それにしても、このインチキ白人には全くやる気が見られない。

トークショーの途中で、
ショッカーみたいな全身黒タイツの戦闘員
4人ぐらいステージに上がって来る。
なるほど、こういう企画か。
女性MCと八代氏の二人は怪人にさらわれ、
インチキ白人が悪の手先であることが暴露される。
なるほど、だからこいつか。
で、巨大オブジェのキャラクターである、
黄色いスーツのヒーロー、ノートンファイターが出て来て、
ライダーよろしく戦闘員をやっつける。
どうでもいいが、実況のお兄さんだけはやけに気合いが入っている。

すると、ミスXとかいう、へそ出し黒服黒マントの、
悪の女性司令官が出て来る。
新たに中ボス的なルックスの怪人を3匹呼び出す。
「やっちまいな!」
けしかける。
ヒーローが全部やっつける。
捨て台詞と共に女ボスが逃げる。
インチキ白人が改心し、人質の二人が解放される。
終わり。
まあなんと言うか、ミスXのキンキン声でマイクが終始音割れしていた。
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ボトルネック小竹向原

2008/06/29(日) 01:46:33 [【シリーズ】山手線から三駅目]

東武東上線及び西武池袋線と、
東京メトロ有楽町線と同副都心線
それぞれ平面交差して乗り入れる複雑な構造のために、
小竹向原駅は副都心線の運行開始から数日間は
ダイヤの乱れの原因として名指しされていた。
このそれぞれに急行列車まであることが、
事態を余計にややこしくしていた。

しかし基本的には、ごく普通の地下鉄駅である。
ザリっとした風合いの、
茶色のベンチの佇まいが少し珍しい以外には、
話題になりそうな事象は何も見出すことが出来ない。



要町や千川と異なり、
駅近辺の幹線道路はかなりの部分が地中化され、
商業施設の姿がほとんど見られない。
あるとしてもせいぜいデニーズぐらいで、
地下鉄駅を降りると、すぐに静謐な住宅街となっている。
道路開発と地下鉄建設の際に、
道路地中化の協定を結んだことがこの街の人々の自慢らしく、
その旨を誇る碑文まで設置されている。
地中化されていない部分も、
良く植樹され手入れされた堤防で両側を挟まれ、
道路は生活圏からは見えず、
また騒音も良く遮断されている。

この街は、行政区分では
練馬区の小竹と
板橋区の向原の境目にあり、
区境が錯綜している。
豊島区と新宿区の境目に位置する、
我が街目白にどこか似ている。
またそのため、両区の小学校が著しく近接しており、
そのいずれも、校庭の下に道路が走っている。

住宅地は道幅の狭い一方通行路が張り巡らされている。
自動車や、自動車を利用したドロボーが入りずらい構造だ。
古くからの高級住宅地のようだ。
これもまた、目白に似ている。



生活圏から車の気配を消そうという姿勢には、
非常に好感が持てる。
およそ人間の文明においては、
自動車を排除すればするほど、
生活の質の向上、美的景観の維持、
そして地球温暖化の防止につながる。
そのような街にある駅が、
自動車に対抗する公共交通の要である、
地下鉄の運行に障害をきたしているのは
皮肉な事態ではあるが。

二つの地名をそのまま合体させた駅名といい、
視界から幹線道路を隔離する強固な意志といい、
この街からは、明確な意図や計画に基づいて、
都市空間をデザインし、コントロールしようという
主体的な設計思想が感じられる。

二つの区の境界に位置するために近接する、
二つの小学校の校庭の地下を利用した、
幹線道路地中化
行政上の境界を逆手に取った名案である。
よほど怜悧なアイデアマンが立案し、
また自治体を越えた地域住民の団結によって実現したのだろう。
当時の地域社会がよほど強固なものであったのか。
東横線で何故かそこだけ地中化されている、
田園調布の駅近辺を連想させる。

日本の街にありがちな雑然さはほとんどなく、
その点に関してはヨーロッパ的だ。
小竹+向原という語感には
シュレスヴッヒ-ホルシュタインとか
ノルトライン-ヴェストファーレンとか言う
ヨーロッパの地名と似たような響きがある。

山手線から三駅目・記事一覧

2008/06/29(日) 00:31:06 [【シリーズ】山手線から三駅目・記事一覧]

【シリーズ】山手線から三駅目の記事一覧です。
駅名をクリックすると、該当の記事を読めます。
順次追加・更新していきます。


山手線から三駅目 緒言

小竹向原
(東京地下鉄有楽町線・同副都心線)
【池袋→要町→千川→】

大山
(東武東上線)
【池袋→北池袋→下板橋→】

新庚申塚
(都電荒川線)
【大塚駅前→巣鴨新田→庚申塚→】

板橋区役所前
(都営地下鉄三田線)
【巣鴨→西巣鴨→新板橋→】

王子神谷
(東京地下鉄南北線)
【駒込→西ヶ原→王子→】

東十条
(JR京浜東北線)
【田端→上中里→王子→】

赤羽
(JR埼京線)
【池袋→板橋→十条→】

新井薬師前
(西武新宿線)
【高田馬場→下落合→中井→】

中野
(JR中央線)
【新宿→大久保→東中野→】

新中野
(東京地下鉄丸ノ内線)
【新宿→西新宿→中野坂上→】

中野新橋
(東京地下鉄丸ノ内線支線)
【新宿→西新宿→中野坂上→】

山手線から三駅目 緒言

2008/06/29(日) 00:16:01 [【シリーズ】山手線から三駅目]


近代日本の都市計画は公共交通網たる鉄道路線を中心に構成されており、鉄道駅の様相がその明暗を分けて来た。東京首都圏も例外ではない。首都である東京都区部においてとりわけ重要な役割をになってきたのは、環状鉄道である山手線である。山手線の環の完成より以降、国鉄私鉄を問わず、山手線を中心とした放射状に、首都圏の鉄道網は成長を続けて来た。この円環に組み込まれた街は一級のターミナル駅もしくは繁華街として発展を遂げ、外された街は二級の乗り換え駅またはB級繁華街への零落を余儀なくされる。

その、山手線駅に近接しているが山手線から外れた街を、意識して観察してみたら何か面白いものが見えてはこないかというのが、このシリーズの主旨である。なぜ「山手線から三駅目」なのか。この三駅目には、山手線外縁の主要な乗り換え駅が該当するケースが多い事がひとつ。また生活圏を考えると、一駅目や二駅目の距離では、山手線駅自体が自転車による日常行動範囲内に含まれてしまうので、三駅目ぐらいが丁度良いのではというのが今ひとつの理由である。

なお、このシリーズの対象となるのは、山手線駅から放射状に外側に伸びる路線の、三駅目である。つまり東京地下鉄銀座線の神田~新橋間や、同日比谷線の秋葉原~日比谷間のように、一度山手線と交差してその外側に出て、また内側に入って来る区間は対象とならない。

東京地下鉄副都心線

2008/06/27(金) 23:59:43 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

東京地下鉄としては最初で最後の、
つまりは唯一の新路線となる副都心線が、
躓きながらも何とか運行を開始した。
日本社会全体の成長時代の終焉と
恒常的な人口減少によって、
東京もまた徐々にその規模を縮小していくことから、
おそらくはこれ以降、
地下鉄路線の新規計画が立てられることはないと言う。

茶・黄・白の三本の帯を纏った、
窓の大きい未来的なデザインの新車両。
カラーリングに茶色や黄色が入っている所が、
有楽町線の弟分らしさを示している。
その車内は、車両間の接続部分が総ガラス張りになっていて、
隣の車両までが良く見渡せる。
これもまた、有楽町線と類似した部分である。

副都心線は地下鉄でありながら、
急行列車を運行している。
新駅である東新宿で通過待ちをする。
島型ホームの向かい側を、
西武池袋線東武東上線かに所属している、
メトロの車両とは異なった容貌をした全身銀色の急行が駆け抜けると、
人工の光で煌々と照らされた白昼の地下鉄駅に俄かに風が立ち、
僕の所まで届けられる。



黄昏のメトロポリスを走り出す
最後のランナー副都心線

東京メトロ副都心線01
東京メトロ副都心線02

Orangesubway

2008/06/26(木) 23:13:07 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

東洋地下鉄始祖銀座線
変わる事無き意志オレンジ



We
all
love that
orangesubway
orangesubway
orangesubway
(×2)

地宙船

2008/06/25(水) 23:39:37 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

副都心線の新しい渋谷駅は、
かなりゆったりとスペースを取った島型ホームを擁しており、
その中央を観賞用のレールが通っている。
池袋側のホームの端には、
地下鉄駅には珍しく車両の出入を一望出来る
広々とした展望スペースが設けられ、
地下空間でありながら開放感を感じさせる。

ゆるくカーブした楕円形吹き抜けを下から眺めてみる。
改札や連絡通路がある上の階から人が見下ろしている。

地宙船と称する安藤忠雄設計のこの駅は、
踊り場や改札階も空間に余裕を持った構造となっている。
美術的な表現上の信念と、
そしておそらく大量の利用客を円滑に通行させるという
機能上の要請の両方のためであろう。
また屋根の形状からベンチの縁に至るまで、
楕円形があちこちで目撃される。

ゆるくカーブした楕円形吹き抜けを上からも眺めてみる。
ホームのある最下層から人が見上げている。

自然風を換気に活用するために、
このような吹き抜けを作ったのだという。
地上から光と風を取り込む天窓もあけられ、
その傍らの壁には植物が這わせてある。
派手な色彩を用いるわけでも、
奇怪な形状の、
さして必然性もないオブジェを多用するわけでもないが、
よく見ると全体的に創意に溢れている。

百段の階段をひたすら上がって
やっと地上に辿り着く。
副都心線の開通に合わせて、
東急文化会館も新しく建て直しを行っており、
白壁に囲まれた工事現場から金属音が聞こえて来る。
渋谷の地下の最深部を走る、
東京で最も新しい地下鉄である副都心線
遙か上空の高架上を、
東京で最も古い地下鉄である銀座線
昭和の時代からほとんど何も変わらない悠然たる様子で
浅草に向って発車する。

地宙船01
地宙船ホーム北端よりの眺望
地宙船03
地宙船ホームより上空を見上げる

顕正会の少年

2008/06/21(土) 00:26:31 [詩文・俳文]

週末の午後に詩集を売っていると、
4、5歳ぐらいの男の子が近づいてきて
一冊の冊子を差し出す。
日蓮大聖人に背く日本は必ず滅ぶ』と表紙にある。
受け取って下さいと言う。
少し離れた所から、母親らしき集団がニヤニヤしながら見守っている。
気持ち悪い。

発行は冨士大石寺顕正会という、
日蓮宗系の宗教法人であるらしい。
初めて聞く。
中共創価学会を、この団体は徹底的に敵視しているようだ。
それはまあ良いのだが、
宣伝活動に年端もいかない子供を利用するのは
卑怯であり危険である。

私は看板にも「非宗教」ときちんと明記しているにもかかわらず、
どうもこの種の人々が定期的に近づいてくる。
学生時代も、
原理研統一教会ダミーサークル
勧誘を受けることがしばしばあった。
迷惑である。
何故なのだろう?

新宿三丁目の新地下通路

2008/06/20(金) 02:05:01 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

東京メトロ副都心線の開通と同時に、
新宿三丁目駅から高島屋までを繋ぐ
新しい地下通路も接続された。
副都心線の南側の改札ぐらいまでは、
やや天井が低くて圧迫感があるが
緩いカーブが続くその先は広さと開放感を感じさせる。

改札前に情報モニターや、
千住博パブリックアートなどが設置されている所は
いかにも今風の、最新式の駅である。
多数の出口が左右に設けられ、
またあちこちに鏡台が置かれて、
案内板と宣伝物が頻繁に目につくメトロプロムナードと比較すると
いかにも清潔で静かな場所となっている。
まだ工事中の出口もあるようだ。
人通りもさほど多くないが、
ベビーカーを転がす若い母親の姿が多く見られる。

白いタイル張りのような壁も
エスカレーターの床までも、
何もかもが真新しく、磨きあげられている。

通路の南の突き当たりの出口は
高島屋の地下一階、食品フロアに直結している。
地下通路からデパートに入る人を
ワイン売り場の大量のボトルが出迎える。
新しい駅と地下通路の誕生に合わせて
このフロアもリニューアルを行ったらしく、
見慣れないレイアウトとなっている。

【ノート】「する」ことと「である」こと

2008/06/19(木) 04:05:43 [【思索】詩作ノート]

文末の述語
「~なので行ってみた」「~なので歩いてみた」と言う風に
具体的な行動を示した動詞で結ぶと、
主体としての自己の存在を強く押し出す、
主観的能動的な叙述になる。
逆に
「~である」「~であった」というように
ただ単に存在を示す動詞で結ぶと、
状況を客観的に描写している叙述になる。

この両者を、適宜使い分けるのが
上手い散文詩人であると思うが、
その使い分けをどのような思想に基づいて行うか、
これは熟考しなければならない。
しかし私としては、
自己の主観性は可能な限り抹消した上で、
普遍性のある文体を目指したいと考えているので、
心情的には後者を「積極的に」奨励する方向に傾いている。
本来、詩人と言うのは自らの主観と美意識に拠って立つものなので、
むしろ前者に傾きがちだと思うのだが。

かの丸山真男の真逆である。

野原の一本杉

2008/06/18(水) 00:16:09 [詩文・俳文]

週末、いつものように路上で詩集を売っていると
一人の老人から声をかけられた。
あなたは野原の一本杉だな、と言う。
無名の人間が一人でこういうことをやるのは難しい、
何人かの仲間を募るべきだ、
そうして有名になってからやったらどうかと。
杉かどうかはわかりませんが、
まあそうですねと答える。
(私自身は一本杉というより、
むしろ雪中松柏だと思っているが。)
ダダイズムシュールレアリズムの詩を読めと
勧めて来る。

平均寿命世界一を誇る現在の日本の老人は、
生活に余裕があって健康であるためか、
おおむね親切で礼儀正しく、知的であるように思うが、
諸悪の根源、社会の癌であるところの団塊の世代
歳を取る頃にはどうなっているかはわからない。

内蒙古から来ました

2008/06/17(火) 00:41:13 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

とあるローソンで働いている
アジア系の女の子の名札をふと見ると
ナレンティナ?とかいう聞きなれない苗字に
見慣れない漢字で当て字がしてある。
どこの国の人と問うと、
内蒙古から来ましたと言う。
中華人民共和国の、内モンゴル自治区のことであるが、
「中国から」とは答えなかった。
そう言えば、モンゴル語満州語の固有名詞に当てた漢字・漢文は、
実に読みにくいものであったなあと思いだす所があって、
納得する。

内モンゴル自治区からは、このように出稼ぎや留学?に
来ることが可能なのであろうが、
寧夏回族自治区や新疆ウイグル自治区
それにラサにおける抗議行動や聖火リレーのデモで
最近世界的なニュースになったチベット自治区からは、
おそらく許されないのであろう。
少数民族の待遇に差別を設けながら
暴力を振りかざした分断と支配を継続する
中共の悪辣な「識別政策」の一端を、
「平和」とされるこの日本のコンビニの一角において
図らずしも垣間見た気がした。

メイドカフェって結局

2008/06/16(月) 03:31:45 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

ただの水商売じゃねぇ?

秋葉原の街を歩いていると
いわゆるメイドのコスプレをした、
メイドカフェの店員がビラを配っているのが目につく。
客引きである。
ビラを受け取ると一斉に元気よく
ご主人さま!ありがとうございました!!」と黄色い声で叫ぶ。
おかしくなって、思わず笑って言ってしまう。
バッカみったい!
ああ、くだらない!
くだらないねぇ!!

そもそも、この街に関して何の予備知識も先入観も持たず
またオタクに対していかなる好意も悪意も持たないニュートラルな人間が
JR秋葉原駅の南側から中央通り辺りの景観を
ごく普通に眺めたら、どのように思うだろうか。
何だか良くわからないけど
セクシャルな記号や情報やイメージがやたらに溢れている
珍妙で柄の悪い街だな、ぐらいに感じるのではないか。
駅の至近に建つアダルトショップのビル、
ビル一棟が丸ごと!アダルトグッズの店だ。
そこかしこに掲げられている、
露出度の異常に高い衣装を纏った少女のイラスト……。

現在の秋葉原はオタクの聖地だと聞くが
「性地」の間違いじゃないのか?
それに美少女アニメやゲームはともかく、
アダルトショップとオタクに一体何の関係があるのか。

新宿の歌舞伎町だって、池袋のロマンス通りだって、
こんなに駅の至近や街の中心には位置していない。
悪所の存在は人間社会の常だが、それなりに人目をはばかって、
奥まった場所にあってしかるべきではないか?
歓楽街がメインストリートに存在してはいかんよ。

鈍色の空

2008/06/15(日) 00:09:56 [俳句]


鳥消ゆる鈍色の空風騒ぐ

秋葉原のレクイエム

2008/06/14(土) 01:18:42 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

それにしても、何と良く出来た舞台設定なのだろう。
あの男の育った環境からは
教育・家庭崩壊批判をヒネリ出すことが出来る。
トヨタ下請けの自動車工場の工員という職業からは
格差社会・派遣業批判をヒネリ出すことが出来る。
そしてもちろん、秋葉原という土地からは
オタクテレビゲーム批判をヒネリ出すことが出来る。

人は皆、自分にとって
都合の良い物語だけを紡ぐ。

みんな言いたい事を言ってりゃあいいんだ。

秋葉原の街のそこら中を、長くごつい警棒を握りしめて
警官が大人数で歩く。
ご苦労なことである。
時折キョロキョロと辺りを見回しながら外人が通る。

件の交差点の、ソフマップ前の献花台は
花束とお供えのペットボトルで溢れている。

初老の男性が警官に囲まれて職務質問を受けている。

それにしても、どこかで見たような光景なのだろう。
ネットで犯行予告とは
西鉄バスジャックのネオむぎ茶に似ている。
刃物で次々と人を刺していく手口は
荒川沖の通り魔に似ている。
そしてもちろん、六月八日という日付を見れば
池田小学校を襲った、宅間守と同一である。

誰もが皆、自分にとって
耳触りの良い解釈のみを選ぶ。

いつまでも、さかしらぶって喋ってりゃあいいんだ。

秋葉原の街のどこにでも、大きくて重いカメラをかついだ
テレビ局の取材班が居る。
よっぽど暇なんだな。
メイド服を着たメイド喫茶の呼び込みを、ちらほらと見かける。

例の交差点の、ソフマップの反対側で
新しいビルの建設が進んでいる。

テレビクルーが事件現場のすぐそばでへらへらと笑っている。

ストリップから殺人まで何でもアリのストリート。

アキバ館の店頭で、
懐かしのロックマン2をプレイしている男性が居る。
ウッドマンと闘っている。
思わずつられて、ボスキャラのテーマを合わせて口ずさむ。

狭量な京王百貨店

2008/06/12(木) 23:35:13 [詩文・俳文]

新宿でも詩を売ろうと思って色々場所を探してみた。
西口の近辺がどうやら良さそうだ。
京王百貨店小田急百貨店に挟まれた
ミロードの入口にあたる歩道では
靴磨き、人形売り、托鉢僧、ビッグイシュー売り、
薬殺されるペットを救う署名運動の人などが
それぞれに営業を行っている。
さすがに新宿だけあって多士済々の賑やかさである。
ここならば自分が参加しても良かろう。
池袋でやっているのと同じようにピクニックシートを広げた。

しばらくすると、京王百貨店の者とおぼしき
年配の警備員がやってくる。
ここは入口に当たるから、どこか余所でやってくれと言う。
吝嗇な話だ。
隣のまじない人形売りの女性も、
また別の、おそらく小田急百貨店の者と思われる
若い警備員に追い出されていた。

その様子を見て靴磨きの爺さんが話しかけて来る。
ここら辺を通るのは、外人と年寄りばっかりだから、
詩集なんかは売れはしない。
渋谷か、原宿か、秋葉原か、
もっと若者が集まるような街に行きなよと言う。
親切心から出た言葉だと思うが、
私は別に、若者に向けて詩を書いているつもりは無く、
また池袋では日本人の若者よりも、
むしろ老人や外国人が詩を買ってくれることの方が多かったので
そのままには受け取れない。

通り魔の来た街で

2008/06/10(火) 00:31:07 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

爽やかな梅雨の晴れ間の初夏の風
通り魔と共にアキバを駆ける



六月のアキバの日曜雨降らず
血の雨の降る歩行者天国



何人も理解することあたわざる
「誰でもよかった」彼の必然



歩行者天国
突然地獄

ダガー

うまい棒を配る人

2008/06/09(月) 00:27:11 [詩文・俳文]

JR新宿駅の南口の陸橋上で
コンタクトレンズビラを配っている人が居る。
ごくありふれた、普通の駅前の光景であり、
ポケットティッシュでも欲しいなと思って受け取ると、
ビラとともに渡されたのは、
ティッシュではなく、何と!うまい棒であった。
ドラえもんのパチもんのような
あの懐かしい丸顔のキャラクターが
確かにパッケージに描かれている。
やさいサラダ味。

「日付のある紙片」の終了について

2008/06/08(日) 00:47:08 [未分類]

東南アジア・南アジア旅行記ブログ
「日付のある紙片」が終了した。
非常に残念である。

このブログはただの紀行ブログではない。
筆者であるkuantan氏の広汎な知見と鋭敏な観察眼によって支えられた、
海外情勢分析ブログであり、思想ブログである。

多くの人々が「アジア的なイメージ」でひとくくりに理解して
それで良しとされがちなこの地域の
微細にして不安定な政治的状況を
このブログは実見に基づいて冷徹に報告してくれる。
その地域に「元から居た」マレー人。
それぞれのコミュニティを母体とした社会的勢力を
強力に組織している華僑、印僑、イスラム教徒。
またそれらの勢力に微妙な影響力を及ぼす母国の政治力。
社会の影で、あるいは公然と差別と虐待を受ける少数民族。
そしてこの地域の全ての人々の上に、
絶対的特権階級として君臨する白人「ファラン」達の
このうえなく傲慢不遜で不愉快な行動様式。
経済的、精神文化的には現在も被搾取の渦中にある
熱帯アジアの生々しい現実を、このブログの読者は詳細に知る事が出来る。

ヨーロッパ白人による搾取の構造を内面化した社会としてのタイを、
このブログの筆者は特に取り上げて極めて厳しく批判し続ける。
他の東南アジア諸国では、
建前上の平等の裏に、幾ばくかの人種的不平等が隠されているのに対し、
タイにおいては、白人に媚び諂い、理不尽に優遇する習慣が
制度として確立されているというのだ。
(日本人を含む非白人は、当然その分差別をされる。)
つまるところ、東南アジアにおける人種差別の拡大再生産センターがタイなのだ。
その象徴が白人による組織的な幼女買春であり、
おぞましきその制度を支えているのは、
タイ政府が主体として行っている
タイ北部の少数民族に対する弾圧と虐待であるという。
白人「ファラン」による少女・少年買春の実態が
このブログ上においてはうんざりするほど豊富に報告されている。

そのような白人による支配を可能にしたのは
白人自身によって作られた「白人」という人種概念、
白人こそが最も尊い、だって白人なんだからという
同語反復的なデマゴギーである。
もちろん、このデマゴギーはヨーロッパ白人社会が
実体として保持し続ける軍事力と経済力、
つまりは暴力によって支えられている。
この「白人」デマゴギーとの物理的、思想的、宣伝的な対決は
現在も継続進行中であり、
非白人はこの闘いを生き抜かなければならないと
このブログ主は時に挑発的、攻撃的なレトリックを用いつつ
読者に対して警鐘を乱打する。

またこの冷酷な客観状況は
好むと好まざるとにかかわらず全ての人々を拘束するものであり、
たとえ顕示的、表層的な言動のレベルでは
「リベラル」で「平等主義者」に見える白人でも
既成事実として完成された現下の社会状況から
有形無形の恩恵を享受している以上、
加害者としての批判を免れえない。
そして日本人を含めた非白人は、
この闘争の世界から逃避することはできないのであると
このブログは指摘する。
人種主義に対するイデオロギー批判が
顕示的イデオロギーの部分にとどまらず
潜在的イデオロギーの深層にまで貫通されている。
またそのような文脈から大東亜戦争を再評価する必要を指摘する。

現在も進行中の宣伝戦の一例として、
このブログ上では東南アジア各国の英字新聞上の執拗な
反日宣伝、反日記事捏造を繰り返し取り上げ、
その都度反駁を加えていく。
非白人唯一のG8メンバーにして、
近代史上において唯一欧米白人と自覚的に総力戦を行った日本人を
白人たちは未だに脅威と感じ、
あらゆる機会を捉えて引きずり降ろそうとしているのだと言う。
その切実な危機感と、
政治的な闘争の当事者としてこの世界を自覚的に生きる
その強固な自意識は、
世界情勢に全く疎い人間にも強い衝撃を与える。

内容の一部をまとめてみたが、
このブログの魅力は伝わり難い。
検索の上、一読されることを是非お勧めしたい。

それにしても、このようなブログを終了に追い込んだという
ネパールの在留邦人社会とはどのようなものであるか、
興味がわく。
またネット上における「表現の自由」をどう守るかについても、
改めて考えなければならないのではないか。

桜の実の熟する頃

2008/06/07(土) 00:40:01 [【07-08】雑司ヶ谷下水道水難事件]

青葉茂れる桜の木の下に
小さな桜の実が落ちている。
人の目を引き付けるべく
商品として食品として規格化され洗練された外観を持っている
スーパーのサクランボとは異なり
この桜の実は柄の部分だけが妙にヒョロ長くて
実は小さくてアンバランスな姿を見せている。
実の円の内央は濃厚な赤紫が詰まっているが
ルビー色をした外縁の部分は
初夏の光が溌剌として透き通る。

執拗な職務質問

2008/06/05(木) 23:30:33 [詩文・俳文]

今ドキ電話ボックスで長電話をしている茶髪の男性に
制服を着た二人の警官が話しかける。
男性が電話中にもかかわらず、警官は強引に会話を進める。
どうやら職務質問のようだ。
二人の警官はさほど大柄でもないが
やはりがっしりとした体格で胸板が厚く、
その容貌には威圧感がある。

男性は特に不機嫌な様子もなく
素直に身分証明書、おそらくは免許証をポケットから取り出して差し出す。
警官のうちの一人が、照会のためであろう、
無線でどこかと連絡を取り、
もう一人が男性に質問をしている。
特に不審な点はなかったのか、
ほどなくして、警官は何事も無く立ち去る。
この男性は立派だと思うが
警官の態度は見ているこっちの方が不愉快になるものだ。
白人黒人シナ人の集団には
気後れして卑屈な低姿勢を取るくせに、
さして必要とも思えない、嫌がらせ同然の職務質問
普通の人に向って気まぐれに行う。
苛立たしい。

緑の柵

2008/06/04(水) 23:26:17 [詩文・俳文]

いつもピクニックシートを広げて詩を売っている
地下鉄出口脇のスペースが
ある日突然緑色のに囲われていた。
工事のために必要なのであろうか。
それにしては、の内側では特に何か土木建築作業が
行われている様子も無い。

このスペースは私だけではなく、
複数のストリートミュージシャンや
時にはホームレスも使っていたのであるが
もしかしたらそれらの人種を陰微に排斥するために
設けられたものかも知れない。
確かにホームレスなどは、
ゴミを散らかして街の美観を損ねていたが。

路上を歩くカラスの隙間に器用に首を突っ込んで中を覗き込む。
しばらくするとホームレスがやって来て
未練があるのかのすぐ外側でゴロリと横になる。

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