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若い娘

2009/06/29(月) 00:44:08 [俳句]

若い娘にいじられる事とうに飽き



若い娘にイビられる事既に慣れ
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ランボー「最高の塔の歌」より

2009/06/27(土) 01:49:33 [引用▼海外]


あらゆるものに縛られた
哀れ空しい青春よ、
気むずかしさが原因で
僕は一生をふいにした。

ファミリー引越センターとキング引越しセンター

2009/06/26(金) 00:13:21 [【08-09】電線上のハクビシン]

 住宅街の一方通行路で二台のトレーラーが鉢合わせになって、立ち往生して道を塞いでいる。
 車体のロゴを見ると、一台は「ファミリー引越センター」もう一台が「キング引越センター」という業者のものらしいが、いずれも全く同じ、いすず自動車のピンクの車種である。
 大型車両のいかつさにあまり似合わないピンク色というのが何だか珍しく感じられるが、それがこんな所に二台揃って休日の朝からにらめっこをしているというのはなお珍しい光景ではないだろうか。



日曜の朝にピンクが道塞ぐ大型車両のドッペルゲンガー

ゲーテ「マリーエンバード悲歌」より

2009/06/25(木) 00:33:01 [引用▼海外]

いまやわれとわがうちに身を閉ざす、
この心が一度とて開いたことのないがごとく、
この心があの人のかたわらに星とひかりを競いつつ
至福の時を味わったことがないかのごとく。
いまや、焦燥と、悔悟と、自責と、憂愁が
重く胸にのしかかるばかり。

喫煙スペース

2009/06/24(水) 01:32:12 [短歌]

大手町ファーストスクエア
曇天に昇る紫煙の鈍さ濃さ朝



冪々と垂れ込める雲と
立ち昇る紫煙の境も曖昧として

『咲-saki-』の次回予告について

2009/06/23(火) 03:11:16 [未分類]

現在テレ東の日曜深夜に放送されているマージャンマンガが原作のアニメ『咲』を、個人的にはあまり評価していないことは以前に書いた。オタク受けを狙った要素が余りにも多すぎて煩わしいのだ。特に最近は百合要素が不必要に増えてその傾向がますます悪化した。

だがその次回予告には、最近ちょっと見るべきものがあった。何故だか知らないが、福本伸行のマージャンマンガ『天』の中のセリフのパロディが挿入されていたのだ。より詳しく言えば、麻雀東西決戦の最終戦、東軍の天VS西軍の原田の二人麻雀において、天の70符3ファンのマンガンによって自らの敗北が決定した時の、あの原田の名セリフである。気が効いている。

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それにしても、やはりオタクであろと何であろうと、マージャンマンガというジャンルにおいて福本と片山まさゆきの作品は別格のクラシック扱いなのだろう。

JR川越線西大宮駅

2009/06/21(日) 23:24:41 [【08-09】電線上のハクビシン]

 大宮駅の地下ホームを川越方面へ向けて発車した列車がやがて再び地上を走り始める。車窓には鉄道博物館が見える。埼京線が川越線となるここから先は、快速電車も各駅に停車するようになり、一駅の間隔がこれまでより格段に長くなる。



 JR西大宮駅は、大宮駅のすぐ西側に位置しているわけではない。大宮の西の、日進駅の西に新しく開業した駅である。
 その周辺には、北口にも南口にも何も無い。ただ竹藪と森と、緑の濃厚な風景だけが広がっている。この駅と同じ日に開業したJR南武線の西府駅には、かろうじて商業施設として、駅構内に小さな売店が存在したが、この駅の周辺には本当に何も無い。
 駅の北側では現在バスターミナルが造成中だ。少し歩いた所を通っている幹線道路の向こう側にある、埼玉栄高校とさいたま市西区役所の建築物だけが、かろうじてこの地にモダニズムというか、文明の雰囲気を伝えている。
 西区役所内の食堂で、やけに旨く感じられるランチのマーボー丼を食べていると、窓の外に一羽のセキレイの姿が見える。やはりまだ何も無い、開業したばかりの頃の越谷レイクタウンで、やはりこの鳥の姿を見たことを思い出す。セキレイは空き地を好む鳥だというが、そうであるからこそ日本神話において天地開闢のシンボルとされているのかも知れないなどとどうでも良いことを考えたりするのも、あの時と同じ経験だ。

 幹線道路沿いに東に進むとマクドナルドやラーメン屋や、讃岐うどんの丸亀製麺や携帯ショップが固まっている。丸亀製麺や携帯ショップがある所などは、ここ数年の消費動向を反映しているのだろう。いずれにしても、この交通環境から、現在の時点ではまだこの地域の商業はロードサイドの車社会型のようだが、新しい駅が出来たこれからはどう変わっていくかはわからない。

 古墳だという土地は、ただの雑草が茂った盛り土、廃土置き場にしか見えない。

 後は一面の農地で、葱畑や竹林などが広がっている。肉食性の蜂が芋虫を持ち運ぼうとしているが、その重さに耐えかねたのか路上で休憩をしている。再び持ち上げようとしてなかなか持ちあがらず苦戦しているようだ。



埼玉の森と雲とに覆われて
かくも長閑な
殺戮の園



 大規模な宅地造成が始まっている現場で、大手ゼネコンのヘルメットを被った作業員と、地元の地権者らしき老婆が話をしている。URからの発注を受けて工事をしているという。この辺には貴重な植物が生えているから、明日役所の方から調査員が来るとか、工事中に蛇が出たとか話している先から、遠くの方の作業員が蛇がまた出たと知らせて来る。かくも長閑な殺戮の園。

 駅の北口の近くには、スケッチブックに水彩絵の具でそのファサードを描いている年配者の一団が居る。新しい駅を見るために日高市から来たと言う。工事の柵のために駅の顔が良く見えないとか、バスの姿がイマイチ上手く描けないとか謙遜しながらその中年女性は恥ずかしそうにはにかむ。ガラス面によって構成される駅の表情の、光の反射の角度による微妙な違いを表現するのに苦戦しているそうだ。



 駅の南側は本当に畑と水田と民家しかない。
 茄子が艶やかになっている。
 少し離れた畑の畦道から駅の姿を改めて眺めてみる。



台形のガラスの船のただ浮かぶ
畑の海にぽかりと浮かぶ



 もうそろそろ帰っても良いかなという気になってくる。

ランボー「ある理性に」より

2009/06/17(水) 00:09:51 [引用▼海外]

お前は何時でもやって来て、何処へでも行くだろう。

埼玉県のコア

2009/06/15(月) 01:41:15 [【08-09】電線上のハクビシン]

東京都区部から大宮に向かって埼玉県内を走る
埼京線の沿線風景においては、
団地マンションばかりが見えることが、特に多いように感じる。
千葉や神奈川、東京都下多摩地域の郊外に向かう
他のどの路線に比しても、突出してその割合は高いように思える。

その集合住宅ばかりの風景を埼京線は駆け抜ける。
東北・上越・長野新幹線と並走する、
とても高い高架線上から埼玉平野を見下ろして駆け抜ける。

埼玉県のコアとは一体何なのだろう?
国際的な港湾も空港も、
全国的な名峰や湖沼も名所旧跡も
若者が好むお洒落スポットも特に無いこの県のコアを成しているものは、
もしかしたら、今、この眼下に見える
夥しいマンションの群れそのものなのかも知れない。



どこまでも引き延ばされて埼玉の核心を成すマンションの河



その快速電車の速度は圧倒的なもので、
特に電源車に乗るとその激しい駆動音が、
猛烈な疾走感をさらに増幅させる。

ランボー『地獄の季節』より「出発」

2009/06/14(日) 00:44:16 [引用▼海外]

見飽きた。夢は、どんな風にでも在る。
持ち飽きた。明けても暮れても、いつみても、街々の喧騒だ。
知り飽きた。差し押さえをくらった命。――ああ、『たわ言』と『まぼろし』の群れ。
出発だ、新しい情と響きとへ。

湿度

2009/06/13(土) 03:06:25 [【08-09】電線上のハクビシン]

日曜の午前の職場にて



彼女らの噂話の六月の湿度に泳ぐ細菌のごと



粘り付く囁き、湿度振り切ってただ天空に在りたき、心

ランボー『地獄の季節』より1

2009/06/12(金) 01:39:01 [引用▼海外]

俺の性格は鋭く痩せて行った。物語の中にいて、人の世に俺は別れを告げた。

痩せた考え

2009/06/11(木) 04:20:25 [詩文・俳文]

たとえそれが痩せた考えであったとしても、
腐った考えよりはマシだ。

たとえそれが乾いた考えであったとしても、
濁った考えよりはマシだ。

西脇順三郎「アポカリプス」より

2009/06/10(水) 00:17:39 [引用▼日本]

この青ざめた
コンクリートの野原を
さまよう脳髄の戦慄は
生物の宿命の哀愁だ

勝ち組ラジコンヘリ

2009/06/09(火) 02:08:56 [詩文・俳文]

休日の午前、
有栖川宮記念公園の中でも坂の上にある広場で、
初老の男性がオレンジ色のラジコンヘリを飛ばしている。
さっきからいわゆるプロペラ音では無く、
むしろジェット機のたてるような、
空気を引き裂く鋭い高音が周囲に響く。
ヘリは比較的単調な上下運動だけを繰り返している。

無心にコントローラーを操るその男性からは、
様々な意味での勝ち組のオーラが漂ってくる。

まず、おそらくはこの公園の近隣の、
麻布広尾といった地域の住人であるという時点でひとつ。
この休日の午前の時間に、
ラジコンヘリを飛ばす時間の余裕があるという点でひとつ。
そしてラジコンヘリという極めて高価な玩具の所有を、
容認してくれる家族を持っている(もしくは家族などという余計なものがない)
という点が最後のひとつである。

西脇順三郎「宝石の眠り」

2009/06/08(月) 01:42:47 [引用▼日本]

永遠の
果てしない野に
夢見る
睡蓮よ
現在に
めざめるな
宝石の限りない
眠りのように

無重力の都

2009/06/07(日) 00:35:38 [【08-09】電線上のハクビシン]

 文明とは、人間の意志によって構築され統御される環境を、自然界の中に存続せしめる営為の総称である。
 都市とは、人間の知性によって高度に体系化された空間の概念であり、文明を具象化しようという人間の意志の精華である。

 これまで人間が拮抗して来た自然界の力には、様々な要素が含まれる。
 地理的・地学的要素、気象・気候的要素、生態学的要素……。
 沿岸/内陸、起こりうる自然災害とその頻度、温暖/冷涼/乾燥/湿潤/多雨、植生・使役動物・微生物の分布などの、様々な異なる条件の中で、人々はそれぞれにその環境に適した文明あるいは文化を産み出し、また都市や建築を築いて来た。
 しかしながら、自然界の力の中で、無条件に、この地球上のあらゆる存在に例外なくその影響をもたらす要素が存在する。
 それは天体としての地球そのものに由来する力、すなわち、重力。
 この星にある限り、生物であれ無生物であれ、いかなる存在もそれによって縛られ逃れることができない、最も巨大な「自然の力。」

 そうであるからこそ、重力に対する抵抗を示すこと、すなわち高層建築への挑戦が、古来より権力者にとって自らの力を誇示する巨大事業として行われて来た。しかし、高塔によって、その中心から遠ざかる事は可能であっても、「重力への勝利」を完全に表現することは出来ない。

 ここにおいて人々は、浮遊都市、空中都市を夢想する。神話や伝説、幻想文学やSF、テレビゲームやアニメの世界において。なぜならば、空中都市というのは、「諸々の自然の力の中でも最も巨大な力」である重力を、「環境を人工的に構築管理しようとする人間の意志の結晶」である都市文明が、その克服に成功したという最も明確で強力なメッセージであるからだ。つまりは浮遊都市こそが、都市の最も都市的な部分を体現したイメージであり、都市の究極の姿、都市的なるものの精華であるのだ。
 またそれらのフィクションにおいて、しばしば超古代文明における浮遊都市の繁栄が描写されるのも、重力を克服したいという人間の欲望が、超時代的・超歴史的・超地域的なものであるからだ。何故か? もちろん地球において重力は、超時代的・超歴史的・超地域的に存在し続けているからである。

 もちろん、今の東京はまだ空中都市では無いけれど、最近竣工した新宿モード学園コクーンタワーや、青山AOといったビルの奇妙な形状は、重力と闘って自らの意志や創意を具象化して表現しようとする人間の欲望、古代以来続いている人間の「都市的なイメージを具現化したい」という欲望の系譜の末端に確かに連なっている。

 もちろん、今の東京はまだ浮遊都市では無いけれど、武蔵野台地の崖線を外周として、この巨大都市が空に浮かんでいる姿を想像してみる。

 そうして、あの浮遊大陸を飛び出した、あの懐かしい、四人の少年達のように、自分もいつかこの台地を颯爽と飛び出すことを夢想する。あの少年達はその時、エンタープライズ号という名前の、元々はバイキングの帆船だったものを改造した飛空挺に乗っていたけれど、僕はその時、きっとリニアモーターカーに乗っているのであろうと夢想する。

西脇順三郎『えてるにたす』より8

2009/06/04(木) 00:34:50 [引用▼日本]

トインビーは
いま何を考えているだろうか
あのすばらしい鳥うち帽子を
まだかぶって旅をしているだろうか
「歴史の研究」を送ってくれた
ああすべては歴史だ
歴史はくり返される
永遠には歴史がない
プラス一とマイナス一をもつ
ただ一つのものだ
存在を入れてくれる存在だ

青山AO

2009/06/03(水) 00:57:49 [【08-09】電線上のハクビシン]

 最寄り駅である表参道の側から眺めた青山の新しいデザインビルAOの相貌は大したことがない。青学や渋谷の側から見ることで始めて、前評判通りの逆三角形のフォルムを目視できる。裏路地に回って改めて見上げると、なるほど楔形をしている。このビルの設計者は表裏を間違えたのではないか?

 あの最上階の、逆三角形の突端の部分から眺める東京の景色はどのようなものであろうか?

 この地域一帯のランドマークとなるには、やや存在感と迫力に欠けるこのビルの地下階や下層階には、高級スーパーやブランドショップ、割高な飲食店などが入っているが、しかし竣工から二カ月以上たった五月末の現時点においても、このビルのかなりの部分はテナント募集中のようだ。このような所に現下の経済不況を観察することができ、また青山という街の底の浅さが露呈しているのを見ることができる。
 安っぽくて下品な派手メイクの女の子が、入口の看板の影でウンコ座りをして携帯電話で喋っている。あの女の子はきっと、ニッポンのヒャクショーの直系の子孫だろう。そうでないと、ああまで板についたウンコ座りは出来ない。農民のオーラ、肥溜の匂い、ウンコ色に染められた頭髪。

 十六階建てのビルに過ぎないから、最上階とは言ってもその眺望はまあそれなりといった感じである。六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、市ヶ谷の防衛省のアンテナ、NTTドコモビル、新宿副都心の高層ビル街といった、主に青山の北側の高層建築物が一通り観察できる。あれだけ特異な容貌を見せているモード学園コクーンタワーもここから眺めるとさほど目立たず、既に新宿西口高層ビル群のワンオブゼムに過ぎない。
 南側の景観は全く見ることが出来ない。

 今僕が立っている所が、兼ねてより期待を抱いていた逆三角形の突端部に当たるのかどうかは分からないけれど、多分違うような気がする。

 青山通りを挟んだ対面にある食券制の立ち食い蕎麦屋「矢萩」の店内から再びこのビルを眺める。
 三階部分ぐらいまでしか見えない。
 僕が店に入った時は客は少なかったが、さっきから急に混み始めた。この店は五月二十九日で閉店なのだという。

青山AO01
青山AO02
青山矢萩01
青山矢萩02
青山矢萩03

西脇順三郎『えてるにたす』より7

2009/06/02(火) 00:28:08 [引用▼日本]

地球の中心にひかれている
脳髄は林檎の重さだ

迷いカメムシ

2009/06/01(月) 00:28:15 [【08-09】電線上のハクビシン]

東京メトロ千代田線明治神宮前駅の上り方面プラットホームを、
カメムシが一匹無防備にのこのこと歩いている。
町田厚木唐木田辺りの郊外の森から、
小田急に乗ってこんな所まではるばるとやってきた可能性も
完全に否定できるわけではないが、
十中八九は、まあ、明治神宮の参拝客の身体のどこかにくっついて
帰路の途中で振り落とされたものだろう。

踏まれると可哀想なのだが、
カメムシなので拾ってどこかに逃がしてやろうとは
どうも思えなかった。



神宮の森の薫りも纏えるかプラットフォームの迷いカメムシ



もう五月も終わってしまう。

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