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十二月下旬の図書館のコオロギ

2009/12/31(木) 02:51:58 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

今頃になってコオロギが一匹図書館に迷い込み、
一匹のささやかな逃走劇と
一同の必死の活動の果てに
ついに保護され無事に外に放たれたとのことである。

今日は日本列島全体が巨大な寒気に包まれてこの冬一番の寒さを記録し、
東北や日本海側では積雪も見られたとのことである。
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杜甫「秦州雑詩、二十首」より

2009/12/30(水) 23:13:59 [漢詩漢文の勉強]

……
苔蘚 山門古り
丹青 野殿空し
月は葉に垂るる露に明らかに
雲は渓を渡る風をおう
清渭は無情の極みなり
愁時 独り東に向かう



丹青:絵画のこと。

駐車場も冬

2009/12/30(水) 03:36:05 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

セキレイのコンクリートに跳ね返る声冴えわたる
駐車場も冬

杜甫「京より奉先県に赴く時の詠壊、五百字」より

2009/12/30(水) 01:43:36 [漢詩漢文の勉強]

客に勧むるは駝蹄の羹
霜橙は香橘を圧す
朱門には酒肉臭きに
路には凍死の骨有り
栄枯は咫尺にて異なり
惆悵して再び述べ難し



駝蹄の羹=ラクダのヒヅメのよせものとは一体どのようなものか、
正直一度食べてみたい……。

揺れる電飾

2009/12/29(火) 02:01:16 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

クリスマスツリーのピンクの電飾を殴りつける、朝、恵比寿の北風

小熊秀雄「無題」より

2009/12/28(月) 23:17:45 [引用▼日本]

ああ、ここに
現実もなく
夢もなく
ただ瞳孔にうつるもの
五色の形、ものうけれ
……
さればこの哀れな男に
助太刀するものもなく
おちょぼ口でコオヒイを飲み
みる夢もなく
語る人生もなく
毎日ぼんやりとあるき
腰かけている

有栖川池冬

2009/12/28(月) 00:14:31 [短歌]

亀達もとうに眠りに入りたるか冬雨刺さる池のどこかで

クリスティナ・ロゼッティ「風」より

2009/12/27(日) 23:35:24 [引用▼海外]

誰が風を見たでしょう
ぼくもあなたも見やしない
けれど木の葉をふるわせて
風は通り過ぎてゆく

木下坂落葉

2009/12/27(日) 01:10:45 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

靴ごとに
木下坂の木の下の木の葉砕けて。
落葉、
夜、

ボードレール「人殺しの酒」より

2009/12/26(土) 23:22:08 [引用▼海外]

鋼鉄製の機械のように
不死身でヤクザな飲んだくれは
夏でも冬でもかつて一度も
真の愛など知らないものさ

タヅムラ

2009/12/26(土) 01:50:09 [短歌]

大不況どこ吹く風か鋼鉄の鶴群そびえて今日も、東京。

ボードレール「われとわが身を罰するもの」より

2009/12/25(金) 23:51:55 [引用▼海外]

われは傷にして刀!
われは打つ掌にして打たるる頬!
われは四肢にして引き裂く車、
死刑囚にして死刑執行人!

冬の藪

2009/12/25(金) 01:37:07 [短歌]

鶯の地鳴きしながら遠ざかる藪の底まで暖めて冬

イエイツ「ベン・バルベンの下で」より

2009/12/25(金) 00:09:57 [引用▼海外]

アイルランドの詩人よ、おまえたちの商売を学べ。
何にせよ巧みに作られたものを歌え。
当世育ちのやつらを軽蔑しろ、
爪先から天辺まで不様のかぎり、
何一つ覚えていないこういう心や頭脳は
卑しい寝床で種を受けた卑しい産物だ。
農民を歌え。それから
馬を乗りしごく田舎の郷士たちを歌え。
僧侶の神聖を歌え。そのあとは
荷運び人の喧しい哄笑を歌え。
七百年の英雄時代が過ぎ行くうちに
土と混じり合った
陽気な貴族や貴婦人を歌え。
過ぎにし日々に思いを馳せろ。
来る日々のわれわれが、なお、
不屈のアイルランド民族であるために。

タクシーの河

2009/12/22(火) 04:23:00 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

二十二時を過ぎた広尾商店街に、
恵比寿方面から外苑西通りに抜けるタクシーが列を成す。
そのまま直進して広尾橋交差点を渡り、
有栖川公園横の木下坂を登って
愛育病院や中国大使館の前を通っていけば、
六本木ヒルズのけやき坂の上に出る。

商店街の直線上、進行方向正面に東京タワーが見える。

同じ方向から地下空間を進んで来た東京メトロ日比谷線が、
その直前でほぼ九十度左へ曲がって回避する麻布の丘の急勾配を、
タクシーのライトは河となって遡上していくのだろう。
長くて暗くて狭くて寂しい夜の麻布の坂道を、
粛々とただ速やかに駆け抜けていくのだろう。

麻布に入ると、より近くなった東京タワーは、
その傾斜した地形によってかえって見えなくなる。

広尾商店街タクシー行列

イエイツ「ベン・バルベンの下で」より

2009/12/22(火) 02:05:27 [引用▼海外]

人は二つの永遠の間にあって、
種族の永遠と魂の永遠のあいだにあって、
何度も生き、何度も死ぬ。
古代のアイルランド人はそれを知りぬいていた。
ベッドで死のうと、
ライフル銃で撃ち殺されようと、
恐ろしいといっても、たかだか、
一時のあいだ親しい者と別れるだけのこと。

【お知らせ】年越詩祭2009に参加します!

2009/12/21(月) 02:22:00 [お知らせ・近況報告]

某人さんが企画・運営するネット上の文学イベント
「年越詩祭2009」に参加します。
私の参加は、昨年に続き二回目です。

年越詩祭のブログはこちら
http://toshikoshi.blog8.fc2.com/

タイムスケジュールによると、
私の作品の発表は30日の正午になるようです。
是非ご覧下さい。

イエイツ「老人どもが怒り狂わずにいられるか?」

2009/12/21(月) 00:44:09 [引用▼海外]

老人どもが怒り狂わずにいられるか?
知る者もいるのだ、確かな毛鉤釣り師の
手首をしていた好ましい若者が、
酒食らいの新聞屋に変わるのを、
一冊残らずダンテを読み通した娘が
やがては馬鹿に子供を産まされるのを、
ヘレネにも見紛う美女が社会福祉とやらを夢見て
荷車によじのぼり、金切り声でわめくのを。
……
若い者らはこういうことを何も知らないが、
世間を見てきた老人たちは知り抜いている。

広尾でフリースポットを探してみる

2009/12/20(日) 02:16:39 [詩文・俳文]

十月某日
グーグルマップで調べた所、
東京メトロ広尾駅周辺にはフリースポットが2箇所ほどあるらしい。
そのうちのひとつである、
有栖川公園隣の、カルヴァドスを主に飲ませるというバーに行ってみる。

繋がらない。
しかもバーではない。
この雰囲気はクラブだ。
バーテンドレスというよりホステスっぽい雰囲気の女の子は
チェイサーも出さない。
貧相な品揃えのバックバーにブランデーだけが
やたらご大層に奉ってある。
銀座でもクラブを経営していると言うマダムの話し相手を適当にしただけで、
不当に高い会計を済ませて出て来た。

十二月某日
もうひとつのフリースポットである広尾商店街奥のカフェに行く。
パスワードを聞くと繋がった。
こうしてやっと、Wi-Fiコネクションによって
追加クエストと特売アイテムとゲストキャラクターが、
私のドラクエⅨにもダウンロードされたのである。

イエイツ「動揺」より

2009/12/19(土) 23:59:29 [引用▼海外]

およそ、女は怠惰な男に惚れるのがつねだ。
たとえその子供らは豊かな土地財産を欲しがるにしても。
子供らの感謝か、女の愛か、どちらにしろ
思うだけを手にした男はいたためしがない。

【お知らせ】マイクロブログ「Wassr」を始めました

2009/12/19(土) 03:02:58 [お知らせ・近況報告]

マイクロブログサービス「Wassr」(ワッサー)を始めました。
少し前より話題になっているツイッターと似た感じの、
ショートメッセージサービスです。
このブログの左サイドに「最近のヒトコト」として表示されています。

青条のワッサーページのアドレスはこちらです。
http://wassr.jp/user/seijyomiu

書籍の街頭販売のスケジュールや模様を、
リアルタイムでお知らせするのに活用していきたいと思います。

イエイツ「私の窓のそばの椋鳥の巣」より

2009/12/19(土) 01:34:13 [引用▼海外]

私たちは幻想を食って心を養ってきた。
食い物のせいで心が残忍になった。
愛よりも、敵意のほうに
実質がある。ああ、蜜蜂よ、
ここに来て、椋鳥の空家に巣を作れ。

ル・モンサンミッシェル

2009/12/18(金) 01:15:06 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

 英会話のNOVAが潰れた後に入ったソフトバンクの携帯ショップも潰れた後は、しばらく空白が続いた駅前のテナントに、北フランスの郷土料理を食べさせるレストランが入った。蕎麦粉で作ったクレープであるガレットというのがそのメインメニューで、葡萄が採れない寒冷地の酒であるシードルカルヴァドスと合わせて供してくれる。店内に掲げられた仏字新聞の切り抜きによると、この店のシェフは本国ではかなり成功した、有名な人らしい。その栄光と安定を敢えて捨て去って、新しいことに対する挑戦心を持って極東の日本にまで来たのだと言う。

 オードブルの茸スープをゆっくり飲んでいると、口に合いませんでしたかと、白人のイケメンの店員が心配そうに尋ねてくる。鼻をかんでいると、これをお使い下さいとすかさずナプキンを差し出してくる。その日本語力もまあまともで、敬語の使用法も間違っていない。接客態度は悪くない。
 味も悪くない。
 しかし高い。
 フランスの中には、過剰なまでに親日的で、やたらに日本を美化して考える人が一部にいるとは聞いているが、外食産業全体、いや国全体が果てしなきディスカウント合戦を続ける、恒常化したデフレスパイラル下に置かれた現代の日本において、現実の商売としていつまでやっていけるのかどうか、他人事ながら心配になる。



シードルの泡はじければ遥かなるノルマンディーの風の香ぞする



 歩道からガラス越しに店内を覗いていた若い男女の二人連れが入ってくる。
 カップル……かと普通に思ったがそうではない。
 店員が近寄ると、男の方が隣のマクドナルドの店長ですがと名刺を出して自己紹介をし、店長に面会を申し込んでいる。
 別室に通されてしばらくした後帰ってきたが、一体何を話していたのだろう?

ル・モンサンミッシェル01
ル・モンサンミッシェル02

イエイツ「内戦時代の省察」より

2009/12/17(木) 00:45:15 [引用▼海外]

誰か強暴で酷薄な人間が、権力を保有する男が、
建築家や芸術家を呼び寄せた。この酷薄で強暴な
者らに命じて、人々が夜も昼も求め続けた優美を、
それまではついに知られることのなかった典雅を、
石で築き上げさせるためにだ。
だが、主人が死んでしまえば鼠が浮かれる。
たぶん、館を受け継いだ曾孫は、この見事なブロンズと
大理石のなかに住まう一匹の鼠に過ぎない。

麻布にも

2009/12/16(水) 02:14:28 [詩文・俳文]

麻布にもコインパーキングがある。

イエイツ「再臨」より

2009/12/15(火) 01:15:11 [引用▼海外]

しだいに広がりゆく渦に乗って鷹は
旋回を繰り返す。鷹匠の声はもう届かない。
すべてが解体し、中心は自らを保つことができず、
まったくの無秩序が解き放たれて世界を襲う。
血に混濁した潮が解き放たれ、いたるところで
無垢の典礼が水に呑まれる。
最良の者たちがあらゆる信念を見失い、最悪の者らは
強烈な情熱に満ち満ちている。

新・山種美術館

2009/12/14(月) 02:16:38 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

 広尾という地名から想像される瀟洒なイメージからするとずいぶん閑寂な幹線道路沿いの一角に、山種美術館が九段下から移転して来た。最寄駅の恵比寿から東へ、緩い上り坂を十分ほど歩いて辿り着く。正面がギザギザになっているという以外は、特に目立つ意匠がこらしてあるわけでもない白い地味なビルの地下階が新美術館となっている。上層階は通常のオフィススペースのようだ。

 オープニングの速水御舟展は盛況で、ミュージアムショップのレジには行列などが出来ている。
 飲食店の売り物はにゅうめんらしいがやはり高い。

 道路を挟んだ対面は広尾高校だ。隣には、昔ながらの八百屋が、その隣には、同じく昔ながらの駄菓子屋などがあって、何だか昭和時代のようなオーラが感じられる。駄菓子屋の店頭のガチャガチャがノスタルジーを一層かき立てる。
 この周囲の、住宅街の景観から浮き上がらないように配慮した結果がこのビルのデザインだとしたら、なかなか賢明である。立地条件も外観も、企業の財力を誇示するための私立美術館というよりは、むしろ図書館や公立美術館のそれに近い。謙虚だ。

 渋谷川によって作られた谷を恵比寿駅方面へ下って行く。
 渋谷川にかかる渋谷橋恵比寿にある。

新山種美術館01
新山種美術館02
新山種美術館03
新山種美術館隣の八百屋
新山種美術館隣の八百屋の隣の駄菓子屋
新山種美術館入口

イエイツ「一九一六年復活祭」より

2009/12/11(金) 00:56:15 [引用▼海外]

あまりに長いあいだ犠牲に耐えていると
心が石になることもある。

【お知らせ】「スプートニク・カフェ」に著書を置いてもらいました

2009/12/10(木) 00:50:00 [お知らせ・近況報告]

渋谷区広尾・広尾商店街奥のアート系カフェ「スプートニク・カフェ」に
青条の著作『雑司ヶ谷下水道水難事件』を置いてもらっています。

スプートニク・カフェのサイト

『雑司ヶ谷下水道水難事件』新書版表紙


これもまた、著作の流通経路を多角化・多様化する試みの一環です。
路上での販売も続けていきますが、
その一方で新しい販売方法も随時検討・開拓していきたいと考えております。
ブログ上でその都度お知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。
また、ご意見、ご提案などございましたら、お寄せ下さい。

李白「春夜 従弟の桃花園に宴するの序」

2009/12/09(水) 23:51:15 [漢詩漢文の勉強]

夫れ
天地は 万物の逆旅なり
光陰は 百代の過客なり
而して
浮生は夢のごとし
歓を為すこと幾ばくぞ
古人
燭をとりて夜遊ぶ
まことにゆえなるなり……

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