北原白秋の短歌より3

2010/01/28(木) 00:24:24 [引用▼日本]

十八年蝉来たり襲ふとすさまじき東部亜米利加の真夏がおもほゆ

(註:十八年蝉の来襲は大戦の前兆なりといふ由)

執行

一人一人銃をそろへし目先に立ちしづけかりきかく思わむ

直に撃つ銃をそろへてありしとき兵らいづくをかねらひさだめし

たまゆらは立ちつつありけむ屍と身を横たへてまた勢ふ無し

銃殺の刑了りたりほとほとに言絶えにつつ夕飯を我は

赤だみてしめり気重き月夜雲草木寝しづみ犬すら吼えず


一つ来て瞼に煮ゆる雪片の須諛とどまらず水とたりにけり

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ブックオフ池袋サンシャイン60通り店

2010/01/27(水) 00:33:08 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

東急ハンズに隣接するビルの二・三階に開店した。
渋谷には、センター街の奥に一昨年の夏開店し、
新宿には大分以前より、小さいながらも小滝橋通り沿いにあるので、
ブックオフ副都心三駅をこれでひととおり制覇したことになる。

かなり広いフロアを、やはりどことなく新鮮な雰囲気のバイト店員達が、
学生の部活か、海兵隊の走り込みでも思わせる駆け足で通路を移動していく。
時折スタッフルームから飛び出しては店内に響くその挨拶の発声練習も、
他の店に比べると何だか生き生きとしているように感じられる。

店の出入り口付近のガラスケースには、
WiiDSやPS3の安売りがやたら大量に展示されている。
児童書のコーナーで発見した、
学研の学習漫画シリーズのことわざ辞典が懐かしい。
小学校低学年の時に読んだ記憶がある。

索莫とした蛍光灯の光で隅々まで白く明るく照らされた
コンビニ的な均質化の圧力に強く曝された空間、
体育会系の空疎な喧騒によって満たされた空間に、
それぞれが全く孤立して交錯することが決してない、
バラバラの、
個別の、
極私的な、
ということはすなわち正真正銘のノスタルジーが、
ある瞬間に現出してはまた消える。

百円本のコーナーで十年以上前の中公新書を一冊買って帰った。

北原白秋の短歌より2

2010/01/22(金) 23:47:43 [引用▼日本]

若冲の絵を見た感想

この軍鶏のきおえる見れば頸毛さえ逆羽はららげり風に立つ軍鶏

雄の軍鶏は丈いさぎよし肩痩せて立ちそびえたり光る眼の稜

共産主義者転向すと聞くこのあした白鷺ら飛べり青き水田の上

日のひかり強きさなかを黄の泡のほのぼのと立つをみなえしの花

秋旱防空演習頻りなり蒸れつくしける稗の雉色

暁、ただに一色にましろなる霜の真実に我直面す

夜は浅しあをき網戸の灯うつりに野犬面だし黄金虫噛む

雪の晴PCLの白屋根は赤外線に見る近さなり

雪面のしろくまぶしき日の光林檎磨りつつ我はいにけり

日にましに木々の若葉は黒ずむを戒厳の令解くる際なし

あてどなく

2010/01/19(火) 01:12:40 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

吾が視線あてどなく空彷徨えど縋れる雲のひとつだに無く

北原白秋の短歌より1

2010/01/19(火) 00:20:32 [引用▼日本]

豆柿に目白群れ来る朝かげは窓に面出し子と楽しみぬ



韃靼の海、波のうねりに揺られいて遊べる鴨か大きうねりを

国境安別

夏、夏、夏、露西亜ざかひの黄の蕊の花じゃがいもの大ぶりの雨

照る月の夜空にまよふあるかなき薄葉かげろふの尾は引きにけり

窓ちかきヒマラヤ杉のほは揺れて光りきにけり

暮れにけり師走の谷地の家びさしにこごりて白き寒靄のいろ

砲車タンク驀進

春惜しむこの家ゆするは日のたけて砲車つづき来る永き地響き

木々若葉し日は照りかがやく地おもてを圧しひしぎ行くタンクの歯車

棚にして見のがすしきは雨あとのアケビが綴る蔓の葉の萌

白魚のうつろふ群のひとながれ初秋の雲の空にすずしさ

小田急サザンタワーより

2010/01/18(月) 00:01:18 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

携帯でバーテンダーの肩越しに写す武蔵野、その果ての富士



 首都圏の他の全ての超高層ビルと同様に、新宿南口の小田急サザンタワーにおいても、二十階以上の高さになると、西方向に武蔵野台地から遥か富士山までを眺望することができる。
 しかしながら、このビルの二十一階に数ある宴会場の中には、不運なことに、富士山「だけ」が丁度代ゼミのビルの裏に隠れて見えないという部屋がある。甚だしく興を削ぐ。



何時の間に富士の影まで隠すほど巨大化したのか代ゼミと新ビル



 (同時期に竣工したモード学園コクーンタワーに比して、全く目立たず話題にもならなかったくせに。)
 代々木ゼミナールなんて、一昔前はその名の通り、代々木駅前に雑居ビルみたいなビルばかりをごちゃごちゃとたくさん建ててたもんですけどねぇと、普段あまり会話をすることもない、営業出身の白髪交じりの管理職に話を振ると、そうそう、そうだよねえと、なぜかやたら力を込めて、懐かしそうに同意してくれる。こんな、新宿の目の前に何時の間にこんなビル建てたんですかねぇ、調子に乗って話を続けると、いやぁ、でもこのあたりは、地名的にはもう代々木なんじゃないのと、冷静で的確な切り返しが、温厚な口調で帰ってくる。

ホイットマン「インドへの道」より

2010/01/17(日) 00:48:55 [引用▼海外]

わたしは見る、わが大陸でパシフィック鉄道があらゆる障壁を越えるのを、
わたしは見る、貨物と客を乗せた長い長い列車がプラット川に沿って曲がるのを、
わたしは聴く、蒸気機関車が吼えつつ疾駆し、蒸気の汽笛を甲高く響かせるのを、
わたしは聴く、汽笛が世界一壮大な風景に反響するのを、
わたしは横切る、ララミー平原を、わたしは目にする、奇岩を、孤高の岩山を、

シリウスだけが

2010/01/16(土) 00:29:33 [短歌]

一月の深夜の公園にて



黙々と縄跳び回す僕の影シリウスだけが見守っていた

ホイットマン「リラの花が先ごろ戸口に咲いて」より

2010/01/15(金) 23:11:16 [引用▼海外]

誰の目にもつかない奥地の沼で
一羽の鳥がじっと身をひそめて歌を囀っている。

孤独なツグミ、
この隠者は自分の世界にこもり、人里を離れ、
ひとりきりで歌を歌う。

年末の麻布に現れたホームレスの女

2010/01/15(金) 00:14:39 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

(予め申し上げておきますと、以下に紹介するエピソードは、都市伝説でもフィクションでもないのです。)



 麻布の主婦が、物語る。

 大晦日のその日も、かなり押し迫った時間帯のこと。
 マンションのゴミ捨て場の前に、一人の年老いた老婆が座り込んでいる。
 恰好から察するに、いわゆるホームレスらしきその老婆の前を通り過ぎてエントランスに入ろうとすると、向こうから挨拶らしき言葉をかけてくる。既に辺りも暗くなっていることであるし、身の危険も感じたので無視して急ぎ足で建物の中に逃げ込んだ。
 ところが、自室に逃げ込んで安堵して、しばらく経つと、あの老人のことが何だかに心配になってくる。このような寒い中で一人どのように過ごしているだろうか? まだあのゴミ捨て場の前に座っているのだろうか? そもそも、あの老婆は何故、大晦日のこの日にあのような状況に立ち至っているのだろうか? 頼るべき親族の、一人も居ないのだろうか?
 体格の良い大学生の息子に様子を見に行かせると、老婆は目撃した時のまま、その場所に居たと言う。会話をしてみると、不審な所や不穏な所はどこにもなく、ごく普通の意思疎通が可能な、穏当で常識的な人格の持ち主だと言う。そう聞くと、俄かに憐憫の情がわいてきたので、暖かい飲み物などを持たせて、再びその老婆の所に息子をやると、お礼だと言って幾つかの品々を取り出した。
 一つは雑誌の類。
 そしてもう一つは、極めてまともな、そしてまだ使った形跡の無い、食器であった。
 老婆の曰く、これらの食器は自分が働いた結果、正当な手段で入手した物品である、恥ずべき所は一点もない品であるから、どうか貰って欲しいと。

 ホームレスの老婆にも、その主婦と家族にも、それ以外の全ての人々と同じように二〇〇九年の終わりと二〇一〇年の正月がやって来た。

 元日以降、その女の行方は杳として知れない。



 その主婦よりは一周り年少の、元麻布三丁目で生まれ育った女性がこの話を聞いて、その老婆は、数年前まで有栖川公園で目撃された女ホームレスではないかと言う。
 自分の母親も、老女のホームレスを見たと言っていた。
 数年前に、都の役人による公園のホームレスの強制退去が執行されて以来、その目撃情報は途絶えたが、もしかしたらその人ではないかと。

 真相はわからない。

 ああいう、どこと言って変な所も無い、ごく普通の人が、一体どうしてあんな境遇に陥ったのかと、この話を語り終わってからしばらくは、主婦も不思議そうにしていたが、しかし以降は彼女のことが口の端に上ることも無く、いつものように、この春に大手ゲームメーカーへの就職が決まって京都で一人暮らしを始めるという、慶応の四年生の自身の長男の話ばかりになった。



聖/賤のあわいに座せる大歳の麻布の女ホームレス





淡々と冷たく硬く尽きてゆくゼロ年代の最後の一日

ホイットマン「オープンロードの歌」より

2010/01/12(火) 23:56:58 [引用▼海外]

大地、それだけで満足
星座がもっと近ければなどと言わない。
星座はあれだけ遠くにあればいいのさ、
星座の住人にとってはそれでいいのさ。

郊外の冬の空

2010/01/11(月) 02:20:21 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

冬晴れに高圧電線鮮やかに青いノートに引いた罫線

高圧電線

ホイットマン「おれ自身の歌」より

2010/01/10(日) 23:23:04 [引用▼海外]

おれを通って禁じられた声が響く、
性と欲望の声、くぐもった声、そこでおれが覆いを剥がしてやると、
卑猥な声もおれを通して浄化され美化される。

おれは手で口を覆ったりはしない。
おれは、はらわたにも頭脳や心臓とおなじぐらいの気品をただよわせる、
おれにとって交わることは死ぬことと同じ、穢いものじゃない。

おれは肉欲も食欲も信じる、
見ること、聞くこと、感じることは奇蹟だ、おれのどの部分を取っても奇蹟だ。

おれの内も外も神々しく、おれが触れるものもおれに触れるものも、おれは聖とする。
わが両脇の香りは祈りなどよりすばらしい、
わが頭は教会という教会、聖書とい聖書、信条という信条よりもすばらしい!

初詣の帰りに

2010/01/09(土) 01:52:33 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

ずいぶんと空き地のままのこの場所で一羽のツグミをずっと、見ていた



いつまでも枯葉散らかす君の側もう一歩二歩近づいてみる

杜甫「江漢」より

2010/01/08(金) 23:58:54 [漢詩漢文の勉強]

古来 老馬を存するは
必ずしも長途に取らず

猛禽の話

2010/01/08(金) 02:04:41 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

 吹奏楽部か何かの部活動の帰り道だったのであろう、夕暮れになって一人の少女がある川岸の土手を歩いていた。その土手は、一部は護岸工事がなされてコンクリートに覆われ、また一部は草が生い茂ったままになっており、残りの部分は除草はされていたが何も工事はされていないために赤茶けた土が剥き出しになっていた。そんな土手のある場所で、一羽の鳥がもがいていることに少女は気づいた。翼のどこかに怪我を負って飛べなくなったのであろう。鳥の種類は正確にはわからないが、その外観からして鷲や鷹の仲間であると思われた。
 可哀想に思ったので、少女はしかるべき動物病院を探し出し、その猛禽を連れて行ってあげようと思った。最初は携帯電話で検索してみたが、鳥、中でも野鳥の治療が可能な動物病院はなかなか見つからない。一度帰宅してパソコンで探し、ようやく遠方に一つ発見したが、今度はそこまでの交通手段が無い。友人に連絡を取り、車を出して貰うことにする。

 それらの段取りを整えた後、あの猛禽が倒れていた現場に再び戻ると、その姿は忽然と消えていた。

 後に獣医に聞いてみた所によると、猛禽が姿を消した理由は、以下の三つぐらいが考えられると言う。
 一つは、自然の摂理に従い、猫やカラスや他の野生動物に捕獲、捕食された可能性。
 一つは、その猛禽が自力で飛行能力を取り戻すか、もしくは這ってでも移動して、日が暮れて危険と思われるその場所を立ち去った可能性。
 そしてもう一つは、誰か他の人間に拾われた可能性。

 もし他の動物に捕まったのなら、それは悲惨な結末になっただろう、そうならないように、一度その場を離れる際に、コートか何かをその上にかけてやれば良かったなと少女は後悔した。近くには鉄道の鉄橋が架かっている。その現場の近くを通るたびに、もしかしたら、あの鳥はあの鉄橋のどこかに衝突してあのような怪我をしたのかもしれないなと少女は思うのである。



 取り壊しが決まった麻布フランス大使館の古い建造物を現代美術家や芸大生に開放し、作品を展示したり、パフォーマンスを行ったりする催しが開催中である。
 外装は何だか高校の文化祭のようになってしまっている。
 その中のひとつに、訪問者が指定したタイトルの小話を直接語るというパフォーマンスを行っているコーナーがある。以上はその、東京芸大の先端表現何たら科の四年生だという女の子が語った「猛禽の話」である。
 自分自身の身体をメディアとして口述で何かを伝えることに、その表現としての意義があるという思想に基づいたものらしい。実際、この企画展の作品の中で、私にとっては一番か二番ぐらいに強く印象に残ったから、演劇や口承文芸としての価値はともかく、アートとしては成功だろう。

 口から語り伝えられる所に意義があるものを、このように文字にしても退屈なだけかもしれないが、そのままに文章にした。描写が無意味に詳細な所や、話にオチが無い所なども含めて、聞いたままを記憶に残る限り忠実にそのままに文章にした。その女子大生が座っていた椅子はどこで入手したのか知らないけれど、何だかとても高価そうに見えた。

フランス大使館ノーマンズランド01
フランス大使館ノーマンズランド02

杜甫「白小」より

2010/01/07(木) 00:53:21 [漢詩漢文の勉強]

白小 群分の命
天然 二寸の魚
細微にして水族をうるおし
風俗として園蔬に当てる
肆に入れば銀花乱れ
箱を傾ければ雪片虚し
生成 猶卵をおく
尽く取るは義として如何



或る種の生態系保全の考え方がここに見えると言えなくもない。
現在のシナ人に聞かせてやりたい。

杜甫「茅屋の秋風の破る所と為るの嘆き」より

2010/01/04(月) 00:21:01 [漢詩漢文の勉強]

いずくんぞ広廈の千万間なるを得て
大いに天下の寒士をおおいて倶によろこばしき顔せん
風雨にも動かず 安きこと山の如し
嗚呼 何の時か眼前に突兀として此の屋を見ば
吾が蘆は独り破れて凍を受けて死すとも亦た足れり

ヒルズにも歴史

2010/01/03(日) 02:40:16 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

青学の経営学部を卒業したばかりのその茶髪の女の子は、
いつも分厚いファッション雑誌を持ち歩いていて、
洋服やアクセサリーや化粧の話と、
ファッションモデルや芸能人の話がとにかく大好きだ。
そういう女の子だから、渋谷区南部から港区北部の一帯の街、
広尾とか麻布とか六本木とかにタンジュンそぼくな憧憬を抱いている。
中でも特に気に入っている六本木TSUTAYAには足繁く通っているらしく、
その店内で芸能人の誰を見た、モデルの誰を見た、
すっぴんだった、でも綺麗だったと、
時々とても嬉しそうに喋っている。

そこって、ヴィレッジ・ヴァンガードがある場所だよね、
と何となく話を繋げようとすると、
俄かに怪訝な顔をされる。
ヴィレッジ・ヴァンガードなんて、そんなのあるわけないじゃないですか。
会話が続かない。
麻布で生まれ育ったという、私より年配の女性が、
確かに前はあったけど今は無くなったよとフォローしてくれる。

彼女は、
ヴィレッジ・ヴァンガードがかつてあったことを知らない。
僕は、
ヴィレッジ・ヴァンガードが既に無くなったことを知らない。

六本木ヒルズが出来てもうそろそろ十年ぐらい経っただろうか、
既にこの地にも栄枯盛衰があり、歴史がある。
歴史が存在するということは、
歴史から忘れられ埋もれてしまった無数の記憶もまた存在しているということだろう。



かつてこの
街にヴィレッジ・ヴァンガード在りしことすら知らない……
若い!



そこって、昔ヴィレッジ・ヴァンガードがあった場所だよね、
そこって、昔大名屋敷があった場所だよね、

六本木ヒルズけやき坂夜01

【邦画アニメ】ベクシル 日本鎖国

2010/01/03(日) 01:10:58 [【映画】観映グゥ評]

突出したロボット技術・バイオテクノロジーで武装された21世紀後半の鎖国国家日本に、アメリカの特殊部隊員が潜入する話。実は日本は社会全体が巨大企業に既に乗っ取られ、

【続きを読む】

杜甫「落日」より

2010/01/03(日) 00:19:13 [漢詩漢文の勉強]

濁醪 誰か汝を造りし
一酌 千憂を散ぜん



杜甫なのに何か李白っぽい。

そのロボットに良かったね

2010/01/02(土) 06:26:47 [詩文・俳文]

私の記憶が正しければ、
そのロボットがその大作RPGの敵キャラクターとして初めてあらわれたのは、
第二作目の、海底洞窟というダンジョンの最深部である。
その世界では初めて登場した、
明確に意図されたメカ系/マシン系/ロボット系モンスターである。
初対面の時には、その外観にもそれなりにインパクトがあって、
また戦闘能力においてもそれなりに硬くて苦戦させられたのかも知れないが、
細かいことは良く覚えていない。

元々、彼らと遭遇する機会自体がそれほど多くなかった。
何よりも同デザインで色違いの上位モンスターが、
剣と弓矢とを装備したより卓抜なデザインと、
その外観を裏切らない強固な守備力と
二回攻撃という兇悪な攻撃力と、
何よりも物語終盤の氷雪の高原という大舞台によって
非常に強い印象をプレイヤーに残してしまったために
彼らの存在は霞んでしまった。
殺戮機械の名を冠されたその色違いのロボットが、
後にはラスボスの脇を固めたり、
プレイヤーの仲間としてパーティーの一員となるなどの、
華々しい活躍の機会を与えられたのに対し、
色違いの彼らは再登場すらせず、ただ忘れられた。

一応はヨーロッパ中世ファンタジーを模しているその世界観において、
何故彼らのような機械が存在が存在するのか、
二次創作やサイドストーリーの題材として取り上げられる時も
やはり主人公とされるのは彼らではなく、
あくまでも青い塗装の色違いのロボットであった。

それが、九作目の今回においてこの大活躍である。
物語の本筋ではないものの、
幾つかの謎解きにおいて主要な役割を与えられ、
メタルスライムを専門に追い回すという独自のキャラクター性を付与され、
セリフまで配当されている。
改めて見ると、鈍色のメタリックカラーの彼らの装甲は、
ブルー系のキラーマシーンのカラーリングに劣らずカッコイイ。
もしプラモ化されたら、その色に塗装したいぐらいだ。

ここにおいて私は、彼らに対し、ささやかながら祝辞を呈したい。
良かったね。
そう言えば、剣と弓矢も持たせてもらったんだね。
本当に、良かったね。
メタルハンター君。

【邦画】忠臣蔵外伝 四谷怪談

2010/01/02(土) 02:43:48 [【映画】観映グゥ評]

四谷怪談の田宮イエモンが、
赤穂浪士の落ちこぼれだったという設定に基づいた時代劇。
深作欣二監督作品。
大して面白くも無い。
様式美と、高岡早紀の美乳にのみ見るべきものがある。
邦画不毛不振時代の一作。
六坂直政とか、渡辺えり子とかが
実はこの時代からも少し暑苦しいが良い演技をしている。

それにしても、高岡は本当に良い乳をしている。

杜甫「竜門閣」より

2010/01/02(土) 00:54:28 [漢詩漢文の勉強]

終身 艱険を歴ん
恐懼 此れより数えん

森ビル颪

2010/01/01(金) 04:57:01 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

豊島区南部や文京区北部で生活する市井の人々が、
無意識のうちにサンシャイン60の姿を視界のどこかに入れているように、
渋谷区南部や港区北部で行動するようになれば、
人は無意識のうちに森ビルの姿を網膜のどこかに映すようになるのだろう。



ヒルズより麻布十番吹く風を森ビル颪と人は言うらん



サンシャイン60を中心とした東池袋一帯がそうなったように、
十年後、二十年後には六本木ヒルズもまた、
B級グルメやサブカルチャーの集住地となっているのかも知れない。
森タワーにナンジャタウンが入っている可能性が全く無いと誰が言えよう。

杜甫「秦州……」より2

2010/01/01(金) 01:00:21 [漢詩漢文の勉強]

為に報ぜよ 鴛行の旧に
鷦鷯は一枝にありと

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