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秋の豪雨

2010/09/30(木) 23:34:24 [詩文・俳文]

滝の中に居る。
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白秋の港区

2010/09/30(木) 23:32:33 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

霧雨にヒルズは谷の底までも白く濁りて見渡せば秋

ダダ

2010/09/30(木) 23:29:21 [定律・アフォリズム]

ダダイズムは田舎モノの思想である。

空中花

2010/09/30(木) 23:26:43 [詩文・俳文]

 地表に付着したり、他の動植物に寄生すること無く、自らの浮力によって空中を漂う生物。
 大気中の水分を吸収し、また栄養分も空を舞う砂塵などから得て自活する。

詩に殴られたい

2010/09/30(木) 23:22:16 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

詩を書き殴るよりも、
詩に殴られたい夜がある。

転勤族で氷河期世代

2010/09/30(木) 23:20:14 [詩文・俳文]

転勤族氷河期世代
砂漠のようなマンモス私大。
帰る場所などどこにもなくて、
ネットで昔のゲームの話。

南極・北極科学館

2010/09/30(木) 01:16:35 [詩文・俳文]

ここには、博物学の精神が生きていると思った。
アザラシの剥製。
氷床の隕石。
巨大な雪上車。
地球の歴史が刻まれた太古の氷の柱。
あらゆる学問・技術・方法論を総動員して、
一つの大陸の謎を解き明かそうとする精神。

博物学とは、未知の大陸にこそ花開く学問かもしれない。
(かつてヨーロッパ白人が、アフリカや南米をその対象としたように。)
そう言えば、さっきこの科学館の隣の休憩スペースで飲み物を飲んでいたら、
研究員と思われる白人男性が入って来たな。

ここには、博物学の精神が生きていると思った。
けれども、オーロラビジョンはもう少し予算をかけても良いと思った。
あと、南極関連の展示がほとんどで、北極の影が薄いなとも。

南極の氷に触れて帰った。

立川市北の風景

2010/09/30(木) 00:41:32 [詩文・俳文]

 多摩都市モノレールは車体がレールをまたぐ跨線型、つまり車体の両側が空中に突き出している形状の為、他の新都市交通と比較して空中浮遊感が強く感じられ、いかにも未来都市を旅している気分にさせてくれる。それは良いのだが、立川駅北から北上する車窓にまず目立つのは、まだ何も建てられていない草深い空地の緑色である。
 高松という駅を下車すると、駅前にはレンタサイクルが用意されている。未だ充分に夏の強度を保っている太陽光線を遮る屋根も何もない路上に、係員の壮年の男性が立っている。この地域一帯を来訪する人を対象として、実証実験としてこのようなことを行っているのだと説明され、アンケート用紙を渡される。なるほど、確かに、新立川市役所、地裁、地検、極地研究所国文学研究資料館といった大型公共施設は、駅から徒歩で十分ぐらいの場所にかたまっているので、ここでは貸自転車には充分な需要があるだろう。
 基本的に、この街は静かだ。歩いている人も少ない。まだ開発途中の閑散と、マンションが並ぶ郊外の平日の静寂と、官公庁街の息苦しい静謐とのアマルガムによる低騒音。けれども近くに航空機会社があるためか、ヘリの音だけは途切れない。
 飲食店が、無い。



 新しい立川市役所は、三階建てだ。その代わり、ワンフロアの面積がとにかく広い。木造の低層住宅には訪問者の心を和らげる効果があるのだろう。このような建築は土地がたくさん余っているから可能なのであって、要するにある種の贅沢である。
 役所のレストランは十五時までで、もうやっていない。福祉団体が運営している一階のカフェテリアでカレーライスを食べて、渡されたアンケート用紙を記入した。 

狭い台所の効用

2010/09/30(木) 00:05:28 [詩文・俳文]

 深夜にホラー映画やサスペンス映画を見て、あるいはネットなどで怖い話などをついうっかり読んでしまって、不安にとりつかれて眠れない、トイレにも風呂にも入れないという時がないだろうか? 頼りにできる者も傍にいない一人暮らしの人などは、特に困るだろう。(稀に、ペットが頼りになると言う人も居るかも知れないが。)そのような場合の対処方法の一つとして、台所仕事をやってみることを勧めてみたい。
 溜まっている洗い物であったり、流しの掃除であったり、やることはまあ何でも良いのだが、台所は狭ければ狭いほど実は良い。浸け置きしてあったタッパーを洗剤であらう。スポンジで洗う。ごく普通に洗う。洗ったものを水切り棚に置いて乾かす。次々と洗って、このとてもこじんまりとした水切り棚に次々と積んでいく。スペースが限られているので、その積み方が難しい。それでも工夫してみるのだが、しかし最後にはとうとうこの小山が崩れて、洗い物の一つ二つが流しに再び転がり落ちる。ボチャン! すすぎ直して、再び積む。今度は別の何かがまたボチャン! ガアッ! この野郎! 苛立ちのボルテージが上がって行く。少し前まで精神の大部分を占拠していた恐怖心はこうしてどこかに消えている。狭い台所で展開される生活上の微細な作業には、時としてエロスやタナトスを追放する小さくない力が宿っている。

虚子の真似

2010/09/29(水) 23:28:06 [俳句]

昨日今日連ねる線のように思惟

こんなに暑いのに

2010/09/29(水) 22:55:43 [自由律]

こんなに暑いのに秋祭りも終わった
(目白・恵比寿・南麻布)

スカシバ

2010/09/29(水) 22:05:49 [詩文・俳文]

 ホバリングも何もかも自由自在なスカシバの飛行能力は何のためにあるのだろう?
 あの過剰な飛行能力をあの鱗翅目の昆虫は持てあましていないのだろうか?
 小学校低学年の時、随分苦闘して、虫取り網を振り回し丸一日かけてスカシバを捕獲したが、周囲の人間は特にその偉業を認めなかった。その千葉の田舎(千葉県民は例外なく田舎者マインドの持ち主であり、文化的に新しいものを産み出す精神を持たない)を後にして大阪府某所に引っ越したが、そのことは私の精神に良いことだったと思っている。

東急デパート本店の新書店

2010/09/29(水) 21:13:31 [詩文・俳文]

ブックファースト撤退後の渋谷エリアの書店の空隙を埋めるべく、
丸善ジュンク堂が東急本店に登場した。
ジャンルごとにフロアを異にする他の大型書店と違い、
全ての書物がワンフロアに収められているのが、
かえって散漫でわかりづらいと私などは思ってしまうのだが、
まあそれは良い。
付属の萩原コーヒー店が、
清算前の書籍を持ち込み不可としている点が期待外れだ。
残念でならない。
リニューアル前の、東京駅大丸の三省堂のように、
気になった書籍を持ちこんで飲食しながら検討し、
その上で選択と購入を行うというサービスモデルなら
非常に文化的な意義があるのだが……。

理工書の棚を後ろにしたカウンターで、
そんな萩原コーヒー店のアイスティーを一時に啜る。



センター街ブックオフは相変わらず繁盛しているようだが、
その二つ隣の敷地は結局駐車場になっていた。

炒り戻す

2010/09/28(火) 23:44:46 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

 春の暖かさが訪れた後に冬の寒さが戻ることを俳句では「冴え返る」と表現する。
 秋の涼しさが訪れた後に夏の暑さが戻ることをどのように表現したら良いか?
 「炒り戻す」という表現を思いついたので使ってみた。



炒り戻す野分ののちの蝉の声

西麻布についてわかった二、三の事柄

2010/09/28(火) 22:47:04 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

 「この街は、基本的に飲食店の街です。逆に言えば、飲食店以外には特に何も無い街です。」とその若いバーテンダーは言う。
 その言の通り、この街にはまず駅が無い。
 駅が無いことから、待ち合わせ場所が無い。
 大多数の人々は、夜の街をタクシーに乗ってやって来て、そして帰って行く。
 従って酔っ払いもあまり歩いていない。
 高速道路の高架下をくぐる横断歩道の前で、痴話喧嘩をしているカップルを見かけるぐらいだ。

 ストリートミュージシャンとか占い師とか路上詩人とかが入りこむスペースが無いのが、街にとって良いことなのか悪いことなのかは良くわからない。

 大手広告代理店の人間だと大声で名乗ってカウンターの右に座った男が、連れてきた厚化粧の女性を執拗に口説いている。

 「それでも、色んな人を呼ぼうと、イベントを企画したりしてるんですけど」と十一月の祝日に予定されている「太陽祭」という祭りのフライヤーを渡してくれる。



西麻布図書館バーの片隅で僕を待ってたエズラ・パウンド



 広尾の丘と麻布の丘との谷間を通る外苑西通りには、かつて笄(こうがい)川という川が流れていたという。
 今は、都内の他の小規模水系と同じように暗渠化されて、夜になると車道にタクシーが川を作る。
 かつての川から命名された笄公園のベンチで、調理服姿の男が煙草を吸っていたが、やがて二十三時の麻布のどこかに行ってしまった。

視覚と聴覚

2010/09/28(火) 22:40:24 [詩文・俳文]

 視覚もしくは視覚を担う目は、一方向性、志向性、集中性といった性格によって特徴づけられる感覚(器官)である。
 聴覚もしくは聴覚を担う耳は、全方向性、網羅性、共有性といった性格によって特徴づけられる感覚(器官)である。
 はるか昔に、技術立国我らが日本により発明されたウォークマンに始まり、アイポッドにまで至る個人用音楽機器というのは、そもそも聴覚の本質に反するのではないかと今更ながらにふと思う。

品薄のそのアイス

2010/09/28(火) 22:24:00 [短歌]

音立てて(ガリガリと)青き氷の板食める褐色の肌の美熟女の午後

強かな野生動物

2010/09/28(火) 21:52:34 [未分類]

 『平成狸合戦ぽんぽこ』は、開発によって失われゆく多摩地域の自然に対する郷愁を、狸のキャラクターに仮託して表現したジブリ映画とされている。
 『もののけ姫』は、中世から近世へ向かう社会変動期における自然観の変化を、イノシシや鹿頭の巨大神の殺戮によって表現しようとした宮崎映画である。
 しかしながら、里山がとうに失われた東京都区部においても、現在狸達は生存を続けており、イノシシやシカはむしろ増え過ぎによってかえって日本各地で傷害事件や森林破壊を引き起こしている。
 ジブリ映画に描かれている動物の生態は、かなりの部分が嘘ではないか。そこに表現されているのは、かつて存在した自然環境の生態学的豊饒さではなく、むしろ彼ら自身が青年期に影響を受けた左翼的イデオロギーに対するノスタルジーではないか。その目的のために、彼等は野生動物のイメージを記号的に利用しているに過ぎないのではないか。

八大竜王不在なる夏

2010/09/27(月) 23:27:31 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

日輪の存分に人焼き殺す八大竜王不在なる夏

吉そばとセガフレッドの勢力圏について

2010/09/27(月) 22:49:16 [詩文・俳文]

中目黒には、新興勢力の立ち食いソバチェーン、
吉そばがある。
また駅を挟んでその反対側には、イタリアンカフェのチェーン、
セガフレッドがある。

広尾には立ち食いそばチェーンもうどんチェーンも存在しない。
セガフレッドは、有栖川公園横に存在する。
中目黒は、広尾よりも住みやすい街だと思う。

セガフレッドはまた、渋谷新宿にもある。
セガフレッドの店員は、頑張ってイタリア語で店内会話を行う。
セガフレッドのモーニングは高い。

万有引力

2010/09/27(月) 01:35:12 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

                                        万有引力
                                    万有跳力

                      万有浮力


万有翔力

今はもう誰もお前のことなど

2010/09/26(日) 16:46:33 [詩文・俳文]

今はもう誰もお前のことなど考えていない。
夜も更けすぎた。
お前の自慢話なんぞには何の価値もない。
合コンで女の子を持ち帰ったとか何とか、
そんな話は、
深夜の渋谷の路面にへばりついた酔っ払いのゲロ。

私は人工衛星
現代の科学力の粋、最先端技術、人類の叡智を結集し、
莫大な予算と人員を動員して製造され、
崇高なる使命を帯びて宇宙空間に送り出された。
そうして、
この遥か高い場所から、
自分自身が星となって、
この星を見つめている。

今はもう誰もお前の話など聞いてはいない。
夜も更けすぎた。
お前の苦労話なんぞには誰も興味がない。
ネットで知り合った男に騙されたとか何とか、
そんな話は、
早朝の池袋の住宅街にカラスが散らかした生ゴミ。

現代の科学力の粋、最先端技術、人類の叡智を結集し、
莫大な予算と人員を動員して製造された私のレンズは、
とても高性能なので、
見なくても良い、
見ない方が良い、
不潔で、醜くて、卑しい、
地上の諸々の事象までが視界に入ってしまう。

どうせ、お前らから、私の姿は見えないだろう。
どうせ。

崇高なる使命を帯びて、
この遥か高い場所から、
ただ一人。

私に嗅覚が無いことは、せめてもの救いかもしれない。

夜も更けすぎた。

自分自身が星となって。
一つの星になって。
僕はただ一人。

果てしなく宏大で、暗くて寒くて冷たい場所で、
僕はただ一人。

宇宙は、
広大で、
暗くて、
寒くて、
冷たく、
僕は
ただ
一人。
君達は、
不潔で、
醜くて、
卑しく、
僕は
ただ
一人。

【お知らせ】『電線上のハクビシン』を書籍化しました

2010/09/26(日) 01:05:47 [お知らせ・近況報告]

当ブログの2008年10月から2009年9月までの作品から、
ベスト100を選び『電線上のハクビシン』として書籍化しました。
前著『雑司ヶ谷下水道水難事件』と同じくサイズは新書版、
カバーデザインもほぼ同じものとなっております。

前著同様、東京都区部西側の繁華街などで、
随時路上販売などを試みていくつもりです。
また、都内各地のミニコミ書店、カフェなどにも、
販路を拡げていきたいと思います。

ご要望があれば代金引換郵便による直接販売も
行いたいと思います。
入手ご希望の方は、seijyomiu@yahoo.co.jpまでご連絡を下さい。
価格は、本体735円プラス送料を予定しています。

(ネット通販に関しては、他にも方法がないかどうか模索しております。
筆者に良いアイデアを授けて下さるという方は、上記連絡先までご一報下さい。)

⇒ 『電線上のハクビシン』の元コンテンツへ
(書籍化された作品は、この元コンテンツに大幅な加筆・修正を加えてあります。)

恵比寿駅西口のダメさ加減

2010/09/25(土) 23:42:39 [詩文・俳文]

恵比寿駅はこの半年ぐらいの間、様々な店において改装を行っている。
例えば、山手線ホームへのホームドア設置。
山手線では最も早いものだという。
例えば、日比谷線の階段工事。
エスカレーターを設置して、ついでに駅入口全体の外装を変えようとしているようだが、
いつまで経っても終わる気配がない。
また噂によると、西口のアトレ入口側の広場のどこかに、
新しくシティビジョンが設置されるという。
まあ、それはまだいい。

だが、西口構内に新しく出来たパン屋とイタリアンバール、
お前らはダメだ。
出来そこないだ。
失格だ。
パン屋、気取りかえって価格設定を高目にしやがって。
ここは広尾でも自由が丘でもないんだぞ。
イタリアンバールに至っては、駅中における存在意義が全く無い。
ただ単に、恵比寿=お洒落なグルメの街とかいう、
単純で低劣なイメージにへらへらとへつらっているだけだ。
卑しくて、醜くて、低能なくせに
自己陶酔だけは人一倍強いプランナーが企画したんだろう。
モーニングすらメニューにない。
東口にあるようなうどん屋が、なぜ西口に用意できない。

それにそもそも、西口という呼称が間違ってるだろう。
間違っているから「西口東側」と「西口西側」とか案内板に表示するはめになる。
この出口は、「西口」ではなく「北口」と正しく呼称すべきだ。
(もちろん「東口」は「南口」と正されるべきである。)
反省しろ。
もう少しちゃんとしろ。

恵比寿でカットモデル体験談

2010/09/24(金) 02:02:57 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

 八月上旬の暑い夜、恵比寿駅西口噴水前でいつもと同じように詩集を売っていると、髪を茶髪に染めた長身の若い男性が声をかけて来た。「髪、切りませんか?」私のポエムに興味を持ってくれたわけではなく、修行中の美容師である彼はカットモデルを探していたのである。確かに、私の頭髪はずいぶんと伸びっぱなしになっていて、自分自身でも暑苦しさを感じる。その誘いに応じると、店のカードを渡され、後日指定の日時に行くことになった。携帯のアドレスも交換した。
 駅から駒沢通りを中目黒方向に少し歩いた雑居ビルの中にその店はあった。恵比寿よりもむしろ代官山に近い感じだ。代官山の美容院で散髪なんて、何だか自分が急にオシャレエリートになったかのような錯覚をおこしてしまう。
 指定時刻より早く着いてしまったので、近くのローソンで時間を潰してから入店する。それでも少し時間が余っていたので、店員から差し出されたヘアカタログと「ブルータス」をめくって開始を待つ。この種の美容院では、どうして必ずと言っていいほど「ブルータス」が置いてあるのだろう? 一昔前の、いわゆる街の床屋における「ゴルゴ13」常備率と双璧をなすのではないか?

 ヘアカタログから選んだ希望のスタイルを伝えて、いよいよ散髪が始まる。髪を切る兄さんの横には、指導者として若い女性がついている。その手つきには、やはりまだどことなくぎこちない、硬いものを感じる。もみあげの切り方などで細かい指導を受けている。時間がかかる。
 教育係のその女性は、髪を切っている男性のことを、ある仇名で呼んでいる。一体何のことだろうと思いながら聴いていたが、ある時閃くものがあった。メアドを交換した時に教えてもらったこの青年の苗字は、薬物や盗撮で何度か逮捕された、今は2ちゃんねるあたりでジャーゴンとしてその名が用いられる、あのサングラスの芸能人と同じではないか。聞いてみると、果たして彼が由来であった。この青年にとってはいい迷惑だろう。
 話はそこから、昔の「志村けんのバカ殿様」のことなどに及ぶ。この青年は大分若いので、バカ殿様なんかリアルで見ていたのだろうかと疑問に思う。やはり、あの芸能人が家老とかいう役で出演していた時代のことは知らないようだ。彼の世代にとってバカ殿の取り巻きと言えば、ダチョウ倶楽部のことなのであろう。あのまま「家老」のポジションをキープしていれば、今頃はビートたけしに対する所ジョージの地位ぐらいにはなっていただろうなどと、どうでもいいようなことを二人で話す。せっかく、カッコイイ街にあるカッコイイヘアサロンでカッコイイ兄さんに髪を切ってもらっているのに、私の会話の内容などまあこんなものである。
 またその青年曰く、恵比寿にはマックが無くて不便だと言う。ここからは遥か遠く、ガーデンプレイスの方に一軒あるだけだと。マックはともかく、書店や古書店が無いのが不便だと私が言うと、何となく同意してくれる。
 髪型はどうもまとまらない。私の髪質はかなりの直毛で、とにかく硬いのだと青年も姉さんも言う。結局最後は、指導者役の姉さんが自ら鋏を持って、当初の予定よりかなり短く切ることになってしまった。それでもかなり、モデルの割には見られるようにまとまったので満足した。
 青年には詩集を一冊謹呈した。実際に読んでくれたかどうかはわからない。
 九月になってもしばらくの間続いたこの夏の残暑を、短髪のおかげで少し涼しく過ごすことが出来た。
 しばらくしてその芸能人の名を久しぶりにマスコミ上で聞いた。覚醒剤の使用で再三逮捕されたそうだ。

塚本『王朝百首』57

2010/09/20(月) 22:37:51 [短歌]

いかにせむ真野の入江に潮みちて涙にしづむ篠の小薄(源顕仲)

マノン
哭くなと言っただろう
涙の海に溺れて
いつも渇いているのは
マノン
タンタロスという男だ
御覧花薄が招く
あれは死者の白髪だよ
マノン



地名「真野」を「マノン」と外人の名前に超訳する塚本のセンスが光る。

子殺し

2010/09/19(日) 16:16:50 [【09-10】ちぃばす麻布ルート]

コボちゃんののちゃん騒ぐ隣また子供が母に殺されている

塚本『王朝百首』55

2010/09/19(日) 13:54:15 [塚本関連]

おぼつかななにし来つらむ紅葉見に霧のかくせる山のふもとに(小大君)

左に曲れば紅葉亭でせうか
なにしにいらつしゃつたの
クロロフィルがほしいのよ
それなら右の青葉亭でせう
ちがうわ私の見たいのは火
お帰りなさい方角ちがひよ
これから先はもう五里霧中

生産に疲れた

2010/09/19(日) 02:57:36 [定律・アフォリズム]

生産に疲れた。
消費には飽きた。

じゃあ破壊しかない?

そんな理由で始まる戦争も、
この世には在る気がする。

塚本『王朝百首』50

2010/09/19(日) 01:22:16 [塚本関連]

秋きぬと目にはさやかに見えねども風のおとにぞおどろかれぬる(藤原敏行)

目を閉ぢて秋を聴こう
遥かな森の葉ずれ
薄の海の潮騒
そよぐ梢
天に
初雁の声
ひるがへる扇
蘇れ今ひとたびと
秋は心の中にささやく



以下、塚本の評言。
「秋が来たとはっきり目に見えるわけではないが吹く風の音は心にひやりと触れる」といふ意味をそのまま三十一音にしただけのことで、皮肉な見方をすればこれくらい散文的な歌も少なかろう。作歌の常識では「おどろかれぬる」など説明であって表現になっていない。にもかかわらず一首はそのような理屈を越えて実にさはやかであって声に出して読めば口もとが涼しい。

その散文的で平易なところが時を超えて受け入られやすいのではないか。またそういう部分は、現代のニューウェーブ短歌とか?にもつながる部分があるのではないだろうか。

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