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(メモ)良寛の逸話

2010/11/30(火) 22:20:41 [未分類]

良寛が嫌いだったのは、
書家の書いた墨跡、
歌詠みの詠んだ歌、
歌読みが題をきめて歌を読むこと。
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桜の木の下には肥料が埋まっている

2010/11/30(火) 02:51:53 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

桜の木の下には肥料が埋まっている。
ホームセンターの園芸コーナーで売っている、
腐葉土とか、鶏糞とか、バーミキュライトとか、その類。
最近では、百均ショップにも、比較的小さい袋のものが置いてあるようだ。

桜の木の下には死体が埋まっている。
とは言っても、冬眠に入ってそのまま永眠してしまった蛙とか、
秋の終わりとともに力尽きた昆虫とか、
干からびて死んだミミズとか、せいぜいその程度。
殺人者はそんな所に、わざわざ死体を埋めには来ない。

桜の花咲く頃の美しさは、ただ美しいだけのもの。
美しさという評価基準においてのみ、ただ価値があるもの。
その背後や下部に、
何か見えない深遠な思想性とか、劇的な事件性があるわけではない。
精液も経血も堕胎された胎児もそこには特に存在していない。
美しさというのは、目に見える表層的なもの。
そこには善も悪も無い。
それ自身が全て。

アイプチとかマスカラとかいう簡便なツールによって、
人は容易にそれを粉飾することが出来る。
整形手術という物理的な手段によって、
人は容易にそれを偽造することが出来る。
そもそも宣伝工作・メディア戦略によって、
その基準を勝手に改変することすら難しくないのだ。

美しさというのは、目に見える表層的なもの。
そこには善も悪も無い。
それ自身が全て。

晩秋の深夜に、もうほとんど葉も落ちた公園の桜の木を眺めながら、
僕はそんなことを考えた。
独りでブランコを漕ぎながら、とりとめもなくそんなことを考えていた。
僕達を照らす街灯の周りには、蛾もカナブンも一匹も飛んでいなかった。

良寛の詩歌より2

2010/11/28(日) 22:33:34 [引用▼日本]

淡雪の中に立てたる三千大世界(みちおおち)またその中に泡雪ぞ降る



三千大世界:須弥山を中心とした世界が小世界、その千倍が小千世界、その千倍が中千世界、その千倍が大千世界で、この大・中・小の三種を合わせて三千大世界の大宇宙を言う。「みちおおち」と読むのは良寛の造語。

良寛  旅と人生  ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 日本の古典)良寛 旅と人生 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 日本の古典)
(2009/04/25)
松本 市壽

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【イベント参加】オープンマイク・吉読Vol.6に参加してきました

2010/11/28(日) 00:08:39 [詩文・俳文]

オープンマイクイベント「吉読」Vol.6に参加して来ました。
日時は11月16日6時半より、場所は吉祥寺の喫茶店「ダーチャ」です。
それぞれのパフォーマーが種種多様な表現をされる中で、私は新著『電線上のハクビシン』より表題作を朗読して来ました。

当日の詳しい様子は、以下の公式ブログをご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/kichidoku/e/39aa19033b5c7984dc86a5655cfd9373

主催の守山ダダマさん、またスタッフの方にお礼を申し上げます。

良寛の詩歌より1

2010/11/27(土) 22:09:16 [引用▼日本]

子どもらよいざ出でいなむ弥彦の岡のすみれの花にほひ見に

ひさかたの天ぎる雪と見るまでに降るは桜の花にぞありける

何ごとも移りのみ行く世の中に花は昔の春に変わらず

山吹の花を手折りて思う同士かざす春日は暮れずともがな

【お知らせ】『電線上のハクビシン』を国立国会図書館に納本しました

2010/11/27(土) 00:30:25 [お知らせ・近況報告]

 『電線上のハクビシン』を国立国会図書館に納本しました。
 同図書館の検索システムに反映されるのがいつになるのか正確なことはわかりませんが、前作『雑司ヶ谷下水道水難事件』の時の例から考えますと、遅くとも2ヶ月後ぐらいにはデータとして見ることが可能なものと思われます。

国立国会図書館のサイト↓↓↓
http://www.ndl.go.jp/

西行の和歌より

2010/11/26(金) 22:07:16 [引用▼日本]

惜しむとて惜しまれぬべきこの世かは 身を捨ててこそ身をも助けめ



西行は妻子に限らず他の肉親もまったく詠歌の対象としていないのである。……数寄と遁世の境涯にとって、肉親・係累のごときものは無用の夾雑物にすぎないという、一種のダンディズムが西行の胸中を領していたためと考えるのである。(目崎徳衛『西行』より

路上詩集販売とはつまるところ

2010/11/25(木) 23:12:37 [短歌]

この街のどこかを歩いて得た言葉別の路上に吐き捨てること

黒田喜夫「毒虫飼育」より

2010/11/25(木) 22:59:41 [引用▼日本]

……
もういうべきだ
えたいしれない嗚咽をかんじながら
おかあさん革命は遠く去りました
革命は遠い沙漠の国だけです
この虫は蚕じゃない
この虫は見たこともない
だが嬉しげに笑う鬢のあたりに虫が這っている
肩にまつわって蠢いている
そのまま迫ってきて
革命ってなんだえ
またおまえの夢が戻ってきたのかえ
それより早くその葉を刻んでおくれ
ぼくは無言で立ちつくし
それから足指に数匹の虫がとりつくのをかんじたが
脚は動かない
けいれんする両手で青菜をちぎり始めた

夜の居場所

2010/11/24(水) 23:56:26 [短歌]

他に行くあてもないからとりあえず今夜も僕はこの街に居る

吉本隆明「ちいさな群への挨拶」より

2010/11/24(水) 22:40:51 [引用▼日本]

ぼくはでてゆく
冬の圧力の真向こうへ
ひとりっきりで耐えられないから
たくさんのひとと手をつなぐというのは嘘だから
ひとりっきりで抗争できないから
たくさんのひとと手をつなぐというのは卑怯だから
ぼくはでてゆく
すべての時刻がむこうがわに加担しても
ぼくたちがしはらったものを
ずっと以前のぶんまでとりかえすために
すでにいらなくなったものにそれを思いしらせるために
ちいさなやさしい群よ
みんなは思い出のひとつひとつだ
ぼくはでてゆく
嫌悪のひとつひとつに出遭うために
ぼくはでてゆく
無数の敵のどまん中へ
ぼくは疲れている
がぼくの瞋りは無尽蔵だ

ぼくの孤独はほとんど極限に耐えられる
ぼくの肉体はほとんど過酷に耐えられる
ぼくがたおれたらひとつの直接性がたおれる
もたれあうことをきらった反抗性がたおれる

結局どこまで行くの?

2010/11/24(水) 00:40:03 [詩文・俳文]

 代々木上原を発車しようとする小田急の下り列車の車窓から反対側の車線を眺めると、逆方向に進む千代田線の緑の車両が見える。車体側面の行き先表示は「多摩急行 唐木田行き」となっている。もちろんそんなはずはない。表示を切り替える途中なのである。果たして、表示板はクルクルと回り始め、やがて「取手」とか「我孫子」とか「快速 我孫子」などのその進行方向にふさわしい駅名が見え始めたが、間のレールに別の列車が入ってきて突如として視界を全面的に遮ってしまう。晩秋の夕刻は既に暗い。そのまま遠ざかってそれきりになってしまい、遂にあの車両はどこまで行こうとしたのかを知ることは出来ないままに終わる。

田村隆一「言葉のない世界」より

2010/11/22(月) 22:48:42 [引用▼日本]

六月の真昼
陽はおれの頭上に
おれは岩のおおきな群れのなかにいた
そのとき
岩は屍骸
ある活火山の
大爆発の
エネルギーの
溶岩の屍骸
なぜそのとき
あらゆる諸形態はエネルギーの屍骸なのか
なぜそのとき
あらゆる色彩とリズムはエネルギーの屍骸なのか
一羽の鳥
たとえば犬鷲は
あのゆるやかな旋回のうちに
観察するが批評しない
なぜそのとき
エネルギーの諸形態を観察だけしかしないのか
なぜそのとき
あらゆる色彩とリズムを批評しようとしないのか
岩は屍骸
おれは牛乳をのみ
擲弾兵のようにパンをかじった

晩秋のアメンボ

2010/11/21(日) 23:37:13 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

とりどりの枯葉に塞がれ滑走も思うにまかせぬ朝のアメンボ



次々と秋が投げ込むプレゼントスケートリンクが埋め尽くされる

『鬼貫句選』より1

2010/11/19(金) 22:32:17 [引用▼日本]

曙や麦の葉末の春の霜

桃の木へ雀吐出す鬼瓦

(旅行)
あの山もけふのあつさの行方かな

木も草も世界皆花月の花

何ゆえに長みじかある氷柱ぞや



鬼瓦の句は最高傑作。
月の花の句は、「世界」という言葉の使い方が今見ても瑞々しい。もちろん、この時代の「世界」は、今日とは異なり、多分に仏教用語的な意味合いを含んだものであったと思うが。

【ゲーム批評】大神伝(カプコン・ニンテンドーDS)

2010/11/18(木) 23:57:42 [未分類]

 カプコンのアクションアドベンチャーゲーム。ハートの器の代わりに「太陽器」、MPの代わりに「墨ひょうたん」と、システムの根幹はやはりゼルダシリーズに似ている。ゼルダシリーズにおける様々なアイテム(爆弾や弓矢、フックショットなど)の代わりに、本作の世界ではタッチペンで図形を描くこと(筆しらべ)で様々な効果や動作が可能になる。カプコンは一時期ゲームボーイのゼルダの何作かを、任天堂と共同で作っていたが、その時に吸収したノウハウが生かされているのだろうか?
 ただストーリー構成には、一応のメリハリをつけようという工夫が感じられる。ゼルダでは「ダンジョンに挑戦→新アイテム発見→新アイテムでボス撃破→ハートの器入手」という作業手順が完全に定番となっているが、本作の構成は必ずしもそうなっていない。ただその代わり、新しい筆しらべ能力の獲得があまりにも唐突で、ストーリー上何の脈絡もないものになってしまっているのだが。
 複数種類ある回復アイテムを、それぞれ99個まで持てる。よって難易度はかなり低目。よほど油断しない限り、まず死ぬことは無い。

 昔のカプコン作品と類似していると、私が考える部分を以下に挙げる。
 1.敵キャラのヒットポイントがゲージで目視できる。これはロックマンシリーズのボスじゃないか? 敵のヒットポイントを削られる様子が見えることによって、ある種の射幸心というか、よし当ててやろうというやる気を起こさせる。
 2.3D視点の切り替えが恣意的。バイオハザードシリーズ。これはあまり好ましくない。操作性に難があることとアクション自体の難易度は別物である。
 3.ワイヤーアクション。『ヒットラーの復活』。懐かしい。

 特筆すべきはビジュアルイメージ、グラフィック面での新しさ。輪郭が太目の、独特のタッチで描かれたキャラクター、リアリズムでもパステルカラーでも無く、そこはかとなく和風を感じさせる風景のいずれも、新しい独自の世界観を提示することに成功している。主人公の犬、つまり横長のキャラクターが背中に背負った武器(鏡とか剣とか)を飛ばして敵に斬りつけるという絵が、そもそも新しい。
 日本神話や昔話、古典文学、歴史上の人物がごちゃまぜになって登場する(中ボスが菅原道真)物語世界は嫌いではない。(こういうのを「ポストモダン」とかって称していいのだろうか?) 少なくとも桃伝よりはメリハリがあって面白い。

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芥川龍之介俳句集より2

2010/11/16(火) 22:13:31 [引用▼日本]

桃咲くや泥亀今日も眠りけり

鯉が来たそれ井月を呼びにやれ

井月の瓢は何処へ暮の秋

(井月の句集なる)
月の夜の落栗拾い尽しけり

(羅生門の初版を持ちし人に)
振り返る路細そぼそと暮秋かな

(子規忌)
雨に暮るる軒場の糸瓜ありやなし

蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな



井月は井上井月。

【お知らせ】下北沢「フィクショネス」に『電線上のハクビシン』を置いてもらいました

2010/11/16(火) 02:46:12 [お知らせ・近況報告]

下北沢の文芸系書店「フィクショネス」に、青条の『電線上のハクビシン』を置いてもらいました。
フィクショネスさんのサイトはこちらです。
↓↓↓
http://www.ficciones.jp/

都内各地のミニコミ系書店さんに青条の著作を置いて頂けるよう、営業活動を続けています。
詳しくは、書籍販売情報の記事をご覧下さい。
また、都内駅前での路上販売も、細々と続けています。
良かったらこちらのツィッターも覗いて下さい。
http://twitter.com/#!/seijyomiu

芥川龍之介俳句集より

2010/11/15(月) 22:17:51 [引用▼日本]

花火やんで細腰二人楼を下る

人相書に曰く蝙蝠の入墨あり

春雨の雨足見えず海の上

木枯や東京の日のありどころ

凩や目刺に残る海の色

小ぎたなき古洋妾や花蓙に

青蛙おのれもペンキ塗りたてか

日は天に夏山の木々熔けんとす

炎天や切れても動く蜥蜴の尾

短日やかすかに光る皿の蝦蛄



「人相書に~」は自由律俳句に近い。ざっくりと切り取ったリアリズムの凄味がある。
目刺の句は有名。
「小ぎたなき~」はその率直な(率直過ぎる)表現が目を引く。倫理的に潔癖な(潔癖過ぎた)芥川の人となりが感じられる。
青蛙の句も有名だが、これはルナールの『博物誌』が元ネタになっているのではないか。
蜥蜴の句は夏の、蝦蛄の句は冬の佳品。

立冬の林檎

2010/11/15(月) 02:43:17 [短歌]

(@南麻布セガフレッド



立冬の林檎ジュースもすでにもう涼しさではなく寒さ飲む朝

白楽天「中隠」より

2010/11/14(日) 22:04:51 [漢詩漢文の勉強]

大隠は朝市に住み、小隠は丘樊に住む

東京の空再生計画

2010/11/13(土) 23:28:53 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

 飛行船運営会社が経営に行き詰まったというニュースを聞いたのは夏の初めのことだった。
 東京の空も寂しくなってしまうとその時は思ったものだったが、十一月のある日、ふと空を見上げると、何事もなかったかのようにその姿がある。西池袋のタワーマンションの裏側を通って、練馬板橋の方向へ泳いでいく。



飛行船再び泳ぐ晩秋の東京の空再生計画

王康琚「反招隠詩」より

2010/11/13(土) 21:12:30 [漢詩漢文の勉強]

小隠は陵藪に隠れ、大隠は朝市に隠る。
(未熟で充分に悟りえない隠者は境遇にまどわされることを恐れて山村に逃れて隠れ、大悟徹底した隠者は帰って市中に住む)

【お知らせ】「みにこみ洞」で書籍の販売を始めました

2010/11/12(金) 23:53:25 [お知らせ・近況報告]

ミニコミ通販サイト「みにこみ洞」で、青条の著作を扱ってもらうことになりました。
みにこみ洞さんのサイトはこちらです。
↓↓↓↓
http://mijincodou.cart.fc2.com/

「みにこみ洞」を運営されている「みじんこ洞」さんは、
高円寺南口にあるバー・食堂です。
店内に様々なミニコミやフリーペーパーを常備されています。
また、ミニコミ関連のイベントも定期的に開催されておられますので、
詳細はそちらのサイトをご覧になって下さい。
↓↓↓
http://mijincodou.jimdo.com/

「芭蕉俳文集」より8

2010/11/12(金) 22:32:10 [引用▼日本]

 

いがの国花垣の庄は、そのかみ南良の八重桜の料に附せられけると、云伝えはんべれば、

一里はみな花守の子孫かや

私を見て笑ったなあぁぁぁっっっ!!!

2010/11/11(木) 23:37:44 [俳句]

明眸に狂女突如に怒り来る

「芭蕉俳文集」より7

2010/11/11(木) 21:13:24 [引用▼日本]

 

霊厳嶋に住みける人ミたり、更て我草の戸に入来るを、案内する人にその名をとへば、各々七郎兵衛となん申侍るを、彼独酌の興におもひよせて、いささかたはぶれとなしけり。

盃n三つの名をのむこよひかな



これもまた、李白の漢詩(既出)を踏まえた俳文とのこと。
http://kurzgedicht.blog81.fc2.com/blog-entry-965.html

秋の雷鳴

2010/11/11(木) 00:24:26 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

鬼女一人どこかで呪いの釘を打つ秋の深夜の凄き雷鳴

「芭蕉俳文集」より6

2010/11/10(水) 22:05:47 [引用▼日本]

世に匂ひ梅花一枝のみそさざい



荘子の記述、あるいはそれを踏まえた杜甫の詩を踏まえたものらしい。
杜甫の詩に関してはこのブログで既出。
http://kurzgedicht.blog81.fc2.com/blog-entry-1000.html

幻想の自我処刑

2010/11/10(水) 02:40:26 [短歌]

今日もまたおらぶしかない自我処刑自意識放棄は幻想だから

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