溶けない

2011/07/31(日) 00:12:00 [自由律]

夏が盛る
執着心が溶けない
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もらい鈴

2011/07/30(土) 02:45:00 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

風鈴の音を何処かから貰って寝る

(メモ)百雑砕(ひゃくざっすい)

2011/07/29(金) 23:33:50 [ボキャブライブラリー]

百雑砕(ひゃくざっすい):粉々に砕け散ること。道元の言葉。鏡には一切が映る。では、鏡と鏡が出遭った時は? 「百雑砕」

夏の夜桜

2011/07/29(金) 02:01:50 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

伸び過ぎた桜の枝がブランコを漕ぐ僕の背を幾度も押す



街灯に蛾が舞う
必然
誰からも省みられぬ夏の夜桜

(メモ)「こんこん」の表記について

2011/07/29(金) 01:02:17 [【思索】詩作ノート]

おたまじゃくしこんこんとして聚合れる暁森の水のべに立つ(斎藤茂吉)


以下、吉増剛造の評言

こんなところに飛んで行って佇んでみたい、……滾滾と漢字で綴らずに柔らかくひらながにしているところが茂吉の体温でしょうね。

詩をポケットに~愛する詩人たちへの旅 (NHKライブラリー)詩をポケットに~愛する詩人たちへの旅 (NHKライブラリー)
(2003/09/19)
吉増 剛造

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眼に古典紺紺とふる牡丹雪(富澤赤黄男)


以下、塚本邦雄の評言。

この作品の点睛は一にも二にも「紺紺」なる造字の妙にあろう。朗読吟唱すればこの効果は零に等しい。徹底的に目読の視覚的美観に賭けた潔さを私は嘉する。私の是とするところはまた逆に多くの人の非とするところであろう。滾滾、昏昏、渾渾、根根、いづれも平仮名書きに及ばぬ。紺紺は恩寵のように赤黄男の心に閃いた綺語であり、それもただ一度限り決して繰返しての使用は許されぬ。その一回性の潔さと虚しさゆえにこの紺は雪を銀泥と化し、古典は原典の墨色の濃淡まで髣髴させる。文字面を尊重するならその古典は蜻蛉日記、風雅集、玉葉集、花伝書、閑吟集、あるいはまた狭衣物語、金塊和歌集、男色大観、鶉衣あたりがふさわしかろう。

百句燦燦 現代俳諧頌 (講談社文芸文庫 つE 2)百句燦燦 現代俳諧頌 (講談社文芸文庫 つE 2)
(2008/06/10)
塚本 邦雄

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風の動機

2011/07/28(木) 00:13:54 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

始まったばかりの夏を駆け抜ける風の激しき動機を知りたい

グスコーブドリの後日談

2011/07/27(水) 00:36:58 [定律・アフォリズム]

 グスコーブドリが何人も居る。
 福島に居る。



 グスコーブドリがその自己犠牲によって予測されていた冷害を阻止したことは、イーハトォーボ世界の社会経済に大きな影響を与えた。農村が凶作を回避し、飢餓と貧困から逃れえた一方で、冷害の発生を既定路線として相場や先物取引をしていた投資家達は損害を蒙り、中には破産した者や自殺した者も居ただろう。
 損を受けた株屋が何人いたとしても、彼等が何を言ったとしても、グスコーブドリの尊厳は些かも傷つかず、高貴さは揺るがない。金融界の利己主義と彼の献身とは互いに世界で最も離れた場所に存在していて、全く関わりのない事柄なので、後の伝記作家もわざわざそんな者どもに貴重な紙幅を割いたりはしなかったのだろう。
 紛糾する東京電力の株主総会を見てふとそんなことを思った。今日も明日も、黙々と福島第一原発の現場で働き続ける作業員の過酷さを思った。二百キロメートルという数字は、東京のオフィスビルと、闘いが続くかの大地との距離を、ただ物理的に表記しているだけに過ぎず、何の喩にもならないことを改めて思い知った。



あの半径の中心にグスコーブドリが居てはならない

エネルギータンク

2011/07/26(火) 02:00:42 [短歌]

エネルギータンクは常に満タンだ
貯金はかなり目減りしたけど

【ご報告】吉読Vol.9に行ってきました【オープンマイク】

2011/07/25(月) 23:33:40 [お知らせ・近況報告]

2011年7月23日夜、
吉祥寺のカフェバー、「mahalo」で開催されたオープンマイクイベント
「吉読」Vol.9に参加して来ました。

青条は、なでしこジャパンにちなんで選んだ薄田泣菫の短いエッセイ「石竹」と、
自作「戦場は空にある 事件は空で起こっている」(『電線上のハクビシン』収録)を
朗読して来ました。
最後、残念ながら時間切れになってしまいました……。

同イベントは、震災の混乱と、元々の会場であった「ダーチャ」の閉店とが重なって、
一時休会されていましたが、この初夏にオープンした新店舗「mahalo」にてこのたび無事に再開されました。
この再開を心から嬉しく思います。

当日、私の拙いパフォーマンスを聴いて下さった方々に、御礼を申し上げます。

吉読インフォメーションブログ↓↓↓
http://blog.goo.ne.jp/kichidoku/e/fdd84ff57cb864064fab9fbeb7dadfb3

チキンカレーがとても美味しいmahaloさんの公式サイトはまだありませんが、
旧「ダーチャ」と場所は変わっていませんので、是非一度足をお運び下さい。
(青条の本も置いてもらいました。)

立原道造「僕は三文詩人に」

2011/07/25(月) 01:40:35 [引用▼日本]

僕は三文詩人になりたくないのだ
あらゆる感傷と言いまはしを捨て
誰でもの胸へ ほんとうのことを叩きこみたい
それが千人のほんとうではなく
僕だけのほんとうであったら
結局 三文詩人の一人にすぎないのだ

廃物くん

2011/07/24(日) 23:33:40 [詩文・俳文]

はーい はいはい
はーい はいはい
愉廃 痛廃 廃物くんは
廃物ランドのプリンスだい

可廃子ちゃんには よ廃けど
悪魔 廃獣 なんでもこーい なんでもこーい
(以下略)

立原道造「詩は」より2

2011/07/24(日) 03:12:49 [引用▼日本]

或るときは柘榴のように苦しめ 死ぬな

束縛

2011/07/23(土) 00:15:08 [短歌]

定型に束縛されるのは辛い
前衛に囚われるのは不毛

立原道造「詩は」より

2011/07/22(金) 23:21:29 [引用▼日本]

その下に行って、僕は名を呼んだ。詩は、だのに、いつも空ばかり眺めていた。



こはい顔をしていることがある
爪を切っていることがある
詩はイスの上で眠ってしまったのだ
……

エゾメバル

2011/07/22(金) 01:43:12 [短歌]

ウィキペディアにも載って無い「ガヤ」という見知らぬ魚のホントの名前



塩焼きの崩れやすい身は淡白でメバルとタラの中間みたいだ

立原道造「田園詩」

2011/07/21(木) 23:18:45 [引用▼日本]

小径が、林のなかを行ったり来たりしている、
落葉を踏みながら、暮れやすい一日を。

夏至の牙

2011/07/21(木) 00:53:38 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

夏至の夜の宇宙に光る猫の牙

【オープンマイク】Open Mic/ wonder-words Vol.1に参加してきました【神楽坂】

2011/07/20(水) 23:55:35 [お知らせ・近況報告]

神楽坂のカフェ、キイトス茶房さんにて、2011.7.17に開催されたオープンマイクイベント、
OpenMic/wonder-words、Vol.1に参加して来ました。
同イベントは、
オープンマイクイベントの会場として伝統のあった高田馬場のBen's Cafeの閉店に伴い、
その後継として企画されたとのことです。

青条は『電線上のハクビシン』より「無重力の都」を朗読してきました。

私は朗読系のイベントに参加するようになってまだ日が浅い人間ですが、
このような場が存続することに心よりお祝いを申し上げますとともに、
主催者の方々(服部剛さん/rabbitfighterさん/しえろ文威さん)へ、
改めて御礼を申し上げます。

OpenMic/wonder-wordsのブログ
http://wonderwords.seesaa.net/

キイトス茶房さんのサイト
http://kiitosryo.blog46.fc2.com/

またロボットアニメかよ

2011/07/20(水) 01:23:33 [詩文・俳文]

性懲りもなくまた人型かよ。
脚を狙え。
ビッコになったら、
ただの鉄クズだ。
(宇宙空間ならどうかな?)
宇宙空間だったら、
ますます二足歩行の必然性などないだろうが!

この国は見てくればかりに拘ってきたから、
原発事故に対応出来る
実用ロボを作れなかったんだ。

またお偉いさんの息子かよ。
コネかよ。
いい加減パイロットぐらい、
試験と実技で選抜しろよ。
自動車免許以下じゃねえか。

またロボットアニメかよ。
まだロボットアニメかよ。

薄田泣菫「石竹」

2011/07/19(火) 23:58:17 [引用▼日本]

 

 この頃咲く花に石竹があります。照り続きで、どんなに乾いた磧にも、山道にも、平気で咲いているのはこの花です。茎が折れると、折れたままにその次の節からまた姿勢を持ちなほして、伸びてゆくのはこの花です。細くて、きゃしゃで、日盛りのあるかないかの風にも、しなしな揺れるほどの草ですが、針金のような強い神経をもっていて、多くの草花がへとへとに萎びかかっている灼熱の真昼間を、瞬きもせず澄みきった眼を開いて、太陽を見つめているのはこの花です。茎を折っても、水気ひとつ出るではなし、線香のように乾いた髄を通して、生命が呼吸しているのはこの花です。砂の夢。やけ付く石の夢。そしてまたどんなに貧しい土地にも、根をおろして伸びてゆく不思議な「生命」の石竹色の夢。



※石竹は漢語でなでしこのこと。

言の葉の風

2011/07/19(火) 02:59:43 [短歌]

吹きつけよ言の葉の風この街の老若男女全ての天に

立原道造「風の歌ったうた」より

2011/07/19(火) 00:37:24 [引用▼日本]

その三

呼んでいるのは 嵐だろうか争いだろうか
鷲だろうか 意志だろうか

よわよわと叫んでいる 私の口は思い迷う
私は渦巻き とまっている うなだれる
どうにかしたい これが己だと信じたい

太陽下の棋士

2011/07/18(月) 02:29:48 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

 池袋エソラビル前の路上で、ホームレス同士が将棋を指している。
 名人戦だか竜王戦だかはわからないが、雨天中止の一局であることは確実だ。

立原道造「風詩」

2011/07/18(月) 00:36:54 [引用▼日本]

丘の南のちひさい家で
私は生きていた!
花のように 星のように 光のなかで
歌のように

終わらない梅雨

2011/07/17(日) 02:25:46 [短歌]

終わらない梅雨に乗じて下らない短歌ばかりが過剰に産まれる

立原道造「アダジオ」

2011/07/17(日) 00:11:35 [引用▼日本]

光あれと ねがふとき
光はここにあつた!
鳥はすべてふたたび私の空にかへり
花はふたたび野にみちる
私はなほこの気層にとどまることを好む
空は澄み 雲は白く 風は聖らかだ

ヤリタイ

2011/07/16(土) 01:30:13 [短歌]

ヤリタイな
ヤリタイ、
ヤリタイ!
ああ、したい。
Hじゃないよぉ
…無差別殺人

立原道造「夕映の中に」より

2011/07/16(土) 00:35:42 [引用▼日本]

……
夜が火花を身のまはりに散らすとき
私は夢をわすれるだろう しかし
夢は私を抱くだろう

最後の一箱

2011/07/15(金) 01:53:57 [短歌]

何時迄も止まない雨の日に使うゴキブリホイホイ最後の一箱

立原道造「夢のあと」

2011/07/14(木) 23:45:25 [引用▼日本]

嘗て
けふと
区別する
光のなかで

おまへの心は
うたふ 花だった
おまへの心は
咲く 小鳥だった

むしろ しめった 春の風の
かへって来るときには
忘れるがいい

ほほえみが 淡く 描いた
さざなみを いつかは 時が
消して行った 嘗てのように!

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