白楽天「時元九初めて江陵に謫せらる」より

2011/11/27(日) 00:41:27 [漢詩漢文の勉強]

……
上に遷謫の心を論じ
下に離別の腸を説く
心腸 すべて未だ尽きず
炎涼を叙するに暇あらず



炎涼を叙する:暑さ寒さの時候の挨拶
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下北沢の凡庸化

2011/11/26(土) 02:13:27 [【11-12】夏と愛と]

 初夏に来た時には、ちょうどさぬきうどんの丸亀製麺がオープニングセールをやっていた。
 この秋に新しく出来た商業ビルの下層階はダイエーグループのスーパー「フーディアム」で、中層階はユニクロ、上層階にはチェーンの居酒屋とカラオケボックスが入っている。
 若者文化の発信地、サブカルの街と下北沢は言われているが、駅前商店街を歩くと、ここはファストフードと回転寿司の街ではないかと思えてくる。



来るたびに下北沢すら何処にでもある店ばかりが次第に増えて

白楽天「傷宅」より

2011/11/25(金) 00:35:25 [漢詩漢文の勉強]

誰が家か甲第を起こす
朱門 大道の辺
豊屋 中に櫛比し
高牆 外に廻環す
……



櫛比:しっぴ。櫛のようにびっしりと並ぶ様子。

→面白い言葉だと思う。字面だけでその様子が何となく想像できる。
今度自分でも使ってみたい。

→漢詩由来のマニアックな言葉だと思ったが、「明鏡」(旧版)には載っている。

明鏡国語辞典 携帯版明鏡国語辞典 携帯版
(2003/12/01)
北原 保雄

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→造語:櫛律。櫛立とかも可能か?

【オープンマイク】OpenMic/wonder-words、Vol.2に参加して来ました【神楽坂】

2011/11/24(木) 00:33:33 [お知らせ・近況報告]

神楽坂のカフェ、キイトス茶房さんにて、2011.11.20に開催されたオープンマイクイベント、
OpenMic/wonder-words、Vol.3に参加して来ました。

青条は新著『ちぃばす麻布ルート』の告知・宣伝をしてきました。
またその中より「北風は」を朗読してきました。

主催者の方々(服部剛さん/rabbitfighterさん/しえろ文威さん)と、
当日私の拙い作品を聴いて下さった方々に、改めて御礼を申し上げます。

OpenMic/wonder-wordsのブログ
http://wonderwords.seesaa.net/

キイトス茶房さんのサイト
http://kiitosryo.blog46.fc2.com/

白楽天「不致仕」より

2011/11/23(水) 00:41:14 [漢詩漢文の勉強]

年高ければ須く老を請うべし
名遂げればまさに身を退くべし
わかき時は共に嗤誚するも
晩歳には因循多し



嗤誚:ししょう。嘲笑すること。

荻窪のブックオフで椎名林檎に

2011/11/22(火) 16:03:43 [短歌]

 十一月の夜の荻窪ブックオフに、東京事変の近作のプロモーションが流れている。
 十月の昼の池袋のブックオフでも、この曲は聴いた記憶がある。夏の目白のブックオフや高田馬場のブックオフでも、おそらくは無意識のうちに聴いていたのだろう。日本全国のブックオフの店内で、全く同じ宣伝が流されているのだろう。
 椎名林檎は相変わらず新宿を歌っている。その一貫した拘り。全くブレが無い。固有名詞の使い方の巧さも変わらない。
 秋になって、僕はまた、路上活動の拠点が変わってしまった。
 秋になって、僕は荻窪にやってきた。



荻窪の夜で身の程知らずにも椎名林檎に嫉妬してみる



揺るがないその巻舌の繊細な荒々しさに憧れてみる

白楽天「井底 銀瓶を引く」より

2011/11/21(月) 15:39:09 [漢詩漢文の勉強]

嬋娟たる両鬢は秋蝉の翼
宛転たる双蛾は遠山の色



嬋娟:女性の美しいさま
秋蝉:つややかに輝く髪を蝉の羽に例える
宛転:たおやかに湾曲した様
双蛾:蛾の触角のように書いた眉

阿佐ヶ谷の試行錯誤

2011/11/19(土) 12:06:37 [【11-12】夏と愛と]

ヒマラヤ杉が立つ街に
快速列車は停まらない。
ヒマラヤ杉が立つ街は
花粉症の方お断り?

駅前のヒマラヤ杉は、
路上の詩人を受け容れてくれるだろうか?

白楽天「新学府の序」より

2011/11/19(土) 10:32:45 [漢詩漢文の勉強]

其の事の覈にして実なるは、之を采る者をして信を伝えしめんとすればなり。
其の体の順にして肆なるは、以て楽章歌曲にしくべきなり。



覈にして実:事実に緊密に即している。
順にして肆:スムースで奔放。

覈:1.覆われた事実を調べ明らかにする。
  2.きびしい。3.植物の種。

ナトリウム灯

2011/11/16(水) 07:17:43 [【11-12】夏と愛と]

 (晩秋の夜、上智大学正門から四ツ谷駅までの下り坂。昼過ぎに現場から忽然と姿を消した男性の噂話を皆でしている。その男性とコンビを組まされていたため、その分まで叱られるハメになった学生バイトの愚痴を聞く。)



下りて行く帰路も疲労もナトリウム灯に琥珀に照らされている

白楽天「月夜 閣に登りて暑を避く」より

2011/11/16(水) 04:52:48 [漢詩漢文の勉強]


旱久しくして炎気甚だし
人に中りて燔焼するが如し
清風 隠れて何処ぞ
草樹 動揺すらせず
何を以て暑気を避けん
塵囂を出に如くは無し
行き行く 都門の外
仏閣 正に苕嶢たり



燔焼:火で焼く
塵囂:じんごう。世間の喧騒
苕嶢:ちょうぎょう。高く聳え立つ様子。

【下北沢】フィクショネスに『ちぃばす麻布ルート』を置いてもらいました【委託販売】

2011/11/16(水) 04:09:33 [お知らせ・近況報告]

下北沢の文芸系書店「フィクショネス」に、新刊『ちぃばす麻布ルート』を置いてもらいました。
フィクショネスさんのサイトはこちらです。
↓↓↓
http://www.ficciones.jp/

都内各地のミニコミ系書店さんに青条の著作を置いて頂くべく営業活動を続けています。
詳しくは、書籍販売情報の記事をご覧下さい。
また、都内駅前での路上販売も、細々と続けています。
良かったらこちらのツィッターも覗いて下さい。
http://twitter.com/#!/seijyomiu

白楽天「長恨歌」より1

2011/11/15(火) 05:06:43 [漢詩漢文の勉強]

空を排し気を馭して奔ること電の如し
天に昇り地に入りて之を求むること遍し



排空:天を押し開く

十月末だけ伝統主義者

2011/11/13(日) 00:50:19 [短歌]

街角の南瓜の微笑を嫌悪して十月末だけ伝統主義者

【高円寺】「みじんこ洞」に『ちぃばす麻布ルート』を置いてもらいました【委託販売】

2011/11/11(金) 01:49:33 [お知らせ・近況報告]

高円寺南口を少し歩いた場所にある食事処・ミニコミ書店『みじんこ洞』さんに、
青条の新刊『ちぃばす麻布ルート』を置いてもらいました。

http://mijincodou.cart.fc2.com/

ミニコミフリーペーパーに関する様々な人・モノ・情報が集まるみじんこ洞さんは、
餃子と丼物がとても美味しい大衆食堂でもあります。
ミニコミ関連、サブカルチャー関連のイベントも随時開催されてますので、
興味をもたれた方はそちらのサイトをご覧になって下さい。

http://mijincodou.jimdo.com/

白楽天「月に感じて逝きし者を悲しむ」より

2011/11/10(木) 22:56:52 [漢詩漢文の勉強]

存亡 月に感じて一たび潸然たり
月色 今宵 往年に似たり



存亡:生きることと死ぬこと。また生者と死者。
潸然:涙が流れるさま。


……たまたまFFⅣのDS版リメイクをやっている時に、この句に当たった。
ファイナルファンタジーIVファイナルファンタジーIV
(2007/12/20)
Nintendo DS

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遠回り

2011/11/09(水) 22:39:21 [自由律]

とても寒い朝を駆けて目白通りは遠回りであると気づく

白楽天「長安正月十五日」

2011/11/09(水) 22:25:05 [漢詩漢文の勉強]

諠諠たる車騎 帝王の州
羇病 勝遊をおうに心無し
明月 春風 三五の夜
万人行楽し 一人愁う



諠諠:にぎやかにごったがえすさま
羇病:旅の辛い身に重ねて病気にかかる
勝遊:名勝の地を訪れる

不本意雲

2011/11/07(月) 20:05:13 [短歌]

不本意を呑み込みかねてどこまでも続いている鰯雲見上げている

白楽天「古原の草を賦し得たり 送別」

2011/11/07(月) 18:51:45 [漢詩漢文の勉強]

離離たり 原上の草
一歳に一たび枯栄す
野火 焼けども尽きず
春風 吹きて又た生ず
遠芳 古道を侵し
晴翠 荒城に接す
又た王孫を送りて去る
萋萋として別情満つ



離離:草が盛んに茂るさま。
遠芳:遠くまで広がる植物の香り。春になって繁茂する草木を嗅覚で表す。
晴翠:陽光に輝く植物の緑色。
萋萋:草木が茂るさま。

アートであることを辞める

2011/11/06(日) 01:14:46 [【11-12】夏と愛と]

 表面をコーティングされた巨大な切り株のオブジェが公園に置かれている。かつて近所に聳えていたクスノキが宅地開発に伴い伐採される時に、その姿を惜しむ声が人々から寄せられ、根の部分だけがこのような形で存在し続けることになったのだという。この公園自体も元は個人所有の屋敷森で、その自然がやはり開発によって失われるのは地域社会にとって大きな損失であるという意見を受けて残され、区によって管理保全されることとなったのだという。
 オブジェの正面は複雑に入り組んでいる。在りし日においては、旺盛な生命力をもって根や枝が分岐していたその根源に当たる部分だったのだろう。その細かい隙間や谷間に、土が詰り、枯葉が積り、蜘蛛が巣を懸けている。それだけではない。その僅かな土と養分を糧とし土台として、オブジェの上に新しい樹木が根付き芽生えている。
 付近に植えられているムクロジか、もしくはコナラの実が転がりこんで、発芽に成功したものと思われる。
 プラスティック材らしき表面のコーティングは、風雨に曝されパリパリと剥がれつつある。
 アートとして佇んで孤立するよりも、虫や枯葉を友としてこの森に一体化することを、切り株自身も望んでいるような気がした。蜘蛛の糸は目視出来たが、蜘蛛本体の姿は発見出来ない。切り株の凹凸に庇われて、どこかで息を潜めている、その気配だけを感じた。

【委託販売】ますく堂に著作を置いてもらいました【西池袋】

2011/11/03(木) 22:33:50 [お知らせ・近況報告]

池袋・西池袋の路地裏に今秋オープンした古書店「古書ますく堂」さんに、
青条の著作の委託販売をお願いしました。
最新刊『ちぃばす麻布ルート』に加え、
旧作『電線上のハクビシン』『雑司ヶ谷下水道水難事件』も扱って頂いてます。

飲食店の内装や調度品もそのままに古本や雑貨が並べられた、
「次元のはざま」っぽさが充溢する不思議な空間、
古書ますく堂さんのサイトはこちらです。
↓↓↓
http://d.hatena.ne.jp/mask94421139/

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