街灯のように詩人

2012/04/25(水) 23:46:46 [【11-12】夏と愛と]

(早春の夜明け前に)



「街灯のように詩人でありたい」と。
誰が認めてくれるだろうか?



「街灯のような詩人になりたい」と。
誰かわかってくれるだろうか?
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『乃木将軍詩歌集』より13

2012/04/25(水) 22:29:00 [漢詩漢文の勉強]

身延山に登る

孤剣窮めんと欲す兵要の地
凄風雨を帯び山に入りて深し
忽ち見る巨刹嶮に依りて聳ゆ
仏意天然是我が心

西日こそ

2012/04/24(火) 23:08:47 [短歌]

西日こそ路上で詩を売るこの僕を眩しく照らすスポットライト

『乃木将軍詩歌集』より12

2012/04/24(火) 21:22:27 [漢詩漢文の勉強]

御坂峠(一)

錦雲路を埋む幾千重
半日攀じ登る十二峯
初めて山頂に到り前岳を拝し
一声同じく賞す玉芙蓉



玉芙蓉:富士山のこと
(明治十二年)

アサヒビール本社社屋屋上の、排泄物に例えられることが多いあのアレ……

2012/04/24(火) 00:27:31 [エッセイ]

 東京スカイツリーの開業を間近に控えて、世間の関心が大きく墨東エリアに向いている今だからこそ、改めて指摘しておくべきだと思う。浅草から隅田川を渡った対岸にある、アサヒビール本社ビルの、屋上に置かれた、例の、棒状の、動物の排泄物のうちの、固体状の方の名称でしばしば世人から呼ばれる、あのアレについてである。
 なるほど、確かに、そのように呼ばれても、仕方のない外形を、あのアレはとっている。固形状排泄物は、現実にはあのような黄色はしていない。健康な成人が生産するものならばまず、もっと濃い茶色をしているだろう。しかしながら、あの色彩は、液体の排泄物に酷似している。どこか不潔さを感じさせる。その、人々が持っている液体排泄物の色彩のイメージと、固形排泄物の形状のイメージとが複合されて、結果として人々の意識のうちに像を結んだイメージはやはり排泄物であったという、その複雑なプロセスの存在を人は正当に認識するべきだろう。
 形状についても、また再検討の余地がありそうだ。その次第に細くなって途切れたような形状は、まさしく、直腸の直下において、括約筋と有機物とが繰り広げる最後の闘争の痕跡を連想させる。菊形の関門によって加えられた、最終的な、決定的な切断によって刻まれた形状と、極めて相似した雰囲気が確かに、あのアレにはある。そのことは否定できない。
 だが、そこに陥穽がある。
 もし固形状有機排泄物があのように、地球上の任意の平面に横たえられたとして、その切断された尾部はあのように宙に浮くだろうか。風にたなびくだろうか? 否。答えは否である。固形状有機排泄物であったとしたら、その終尾の部分は、重力に耐えられずにベチャリと地平に平伏すはずだ。
 そういうと、以下のような反論が予想される。それはある程度以上に軟らかい固形状排泄物の場合であって、必ずしも全ての場合に当てはまるものではない。世界には固さを保持した有機排泄物も存在しているではないかと。それに対する答えはこうだ。なるほど、そのように固い有機排泄物も有るかもしれないが、それは果たして、棒状で世に送り出されるものなのか? 固さを保持した有機排泄物は、むしろ小球状の連なりとしての形状を取るのではないかと。
 結論。隅田川東岸、アサヒビール本社ビル屋上に置かれた、その極めて野糞的な存在として世間一般にイメージされている、例の、棒状の、あのアレを、野糞として認めることは出来ない。 

『乃木将軍詩歌集』より11

2012/04/22(日) 22:07:42 [漢詩漢文の勉強]

言う勿れ豪興流連に在りと
一夜唯まさに万銭をなげうつべし
酒有り肴有り美女多し
残酔をもって新年に入らんと欲す



(明治12年)

ロマンスカーでのロマンスの果て

2012/04/22(日) 20:27:51 [【11-12】夏と愛と]

小田急電鉄の車掌が、ロマンスカーの回送車両内において、少女と淫行を行い逮捕された。)



少女との
ロマンスカーでの
ロマンスの果ては
箱根ではなく


w
w
w

『乃木将軍詩歌集』より10

2012/04/21(土) 23:51:52 [漢詩漢文の勉強]

(家弟集作松下村塾に在るに寄す)

刻苦悲酸鬼神を感ぜしむ
危うきをふむもなんぞ復た吾が身を顧みん。
請う看よ烈士功臣の迹。
尋常飽暖の人に出でず



飽暖:飽食暖衣の略。贅沢な生活を言う。

明晰を朋に

2012/04/21(土) 20:15:02 [短歌]

明晰と意味とを朋に不条理の毒の沼地と対峙する意志

春のファミレス

2012/04/20(金) 21:33:03 [短歌]

ファミレス哉。
春とは何と暖かく虚しい季節なのかと思う

midoさんに「松屋で読書」をカヴァーして頂きました

2012/04/20(金) 14:51:24 [お知らせ・近況報告]

哲学系詩人のmidoさんに、
拙著『電線上のハクビシン』所収の一作、
「松屋で読書」をカヴァー朗読して頂きました。

画像がyoutubeで公開されています。
↓↓↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=JwF0gE1ESDQ

midoさんは同じくユーチューブ上で、
他の方の作品も朗読されています。

また、midoさんは毎月第二水曜日の夜、
池袋北口のイベント・ライブスペース「3-tri-」を会場として、
「Mido midnight」という詩の朗読イベントを主催されています。
(音楽もあります。)
興味を持たれた方は、是非一度アクセスしてみて下さい。

池袋「3-tri-」のページ
↓↓↓↓↓
http://www.ikebukuro3-tri.com/

八王子市楢原交差点

2012/04/19(木) 23:45:27 [【11-12】夏と愛と]

(玉葱を増量するのが通らしい「みんみんラーメン」本店がある。)



十字路に佇むことに慣れ過ぎた
冬の終りの
秋川街道



こんなにも稜線が近い街道を
こんなに冷たい春風が吹く



路上から見た限りでは山はまだ微笑み始めていないと思う

『乃木将軍詩歌集』より9

2012/04/19(木) 22:34:49 [漢詩漢文の勉強]

肥馬大刀酬ゆる所無し
万銭抛ち尽くして豪遊を買う
乾坤漠々人将に老いんとす
酔夢空しく回る大陸州



乾坤漠々:天地の広大無辺なこと
(明治一六年)

偶梅

2012/04/19(木) 03:02:29 [【11-12】夏と愛と]

探梅の対義語として偶梅という季語などを提唱したい。)



既にして存在している。
探梅を意図せぬ街の坂の下にも

『乃木将軍詩歌集』より8

2012/04/18(水) 12:59:18 [漢詩漢文の勉強]

林端皚皚白きこと雪の如し
梅落ちて以来果たして是何ぞ。
更に馬頭を転じ相近く見れば
開いて遍し一樹木蓮の花



皚皚:白い様子。(明治12年)

全てのバスの色彩のために

2012/04/18(水) 00:44:46 [【11-12】夏と愛と]

 バスとは、人々の交通需要の最大公約数が自動車道というフィールドにおいて実体化し可視化した運動体である。
 公営バス・私営バス・長距離バス・コミュニティバス・スクールバス・福祉バス・大型バス・マイクロバス……。その無数のバリエーションのそれぞれに、それぞれ固有の起点と終点がある。車体がその形状、その容量である必然性がある。乗客一人一人に固有の人生があり、日常があり、物語がある。近年では、その車体広告により、ますますその外観は多様性を増している。
 だからバスについて何かを書き綴る時、自分は色彩の詩人なのだ。そのような自覚を、八王子の北の果ての、狭くて常に渋滞しがちなある幹線道路において、まだ寒い早春のある日に、全く不意に獲得した。



路上には詩を書き続ける意義がある
全ての色のバスのためにも



私には詩を書き続ける意志がある
路はどこまでも続いているから

『乃木将軍詩歌集』より7

2012/04/17(火) 10:37:56 [漢詩漢文の勉強]

星斗爛燦として月天に満つ
雄心凛然として夜眠り難し
魚有り酒有り美人有り
遥かに擬す坡翁壁下の船



爛燦:輝くこと
坡翁:ここでは蘇東坡のこと(シェークスピアでは無い)

(明治十一年)

超人と鼻毛切り鋏

2012/04/16(月) 22:06:40 [【11-12】夏と愛と]

何故世界の人類が、私の作品を
理解できないのか、
理解に苦しむ。

何故世界の人類は、私の作品を
理解しないのか、今なら
理解できる。

世界の人類が理解するには、
私は余りにも高貴な存在で有りすぎたのだ。

偽物の愛や、癒しや、世界平和などを掲げてビジネスを行うことも無く、
思春期の少年のように安っぽい破壊や暴力を口走ることも無い。
ただ透徹した認識と、清潔な自意識と、明晰な表現とによって、
野蛮で不潔で醜悪な世界と、格闘し続ける。
超人。
この、高邁な精神性と超時代的な洞察力とは、
卑小な俗物とは最も遠く離れた場所にあるのだ。

ああ、
鼻毛出てる。
鼻毛切らなきゃな。
鼻毛切り鋏、どこに置いたかな?
鼻毛切り鋏、家に有ったかな? いや何しろ、
鼻毛が出てたら、
アドルフ某だろうがシャア某全部が台無しだからな。
有った! 
それにしても、何でこんな、わけのわからない、
遠く離れた場所に置いてあったんだろう、
鼻毛切り鋏……。

『乃木将軍詩歌集』より6

2012/04/15(日) 22:58:51 [漢詩漢文の勉強]

(梅を尋ね詩あり)

氷心玉骨歳寒の姿
一枝を折らんと欲し手を下すこと遅し
新月黄昏疎竹の外
清香深きところ立ちて多時なり



氷心玉骨:梅の花のこと

怒鳴り合いをする時も決して

2012/04/15(日) 10:50:10 [【11-12】夏と愛と]

現実は、期待するほど理性的には動いていない。
人は、賢明な存在ではない。
論理や礼節ではなく、
ただ怒声の大きさによって事態が決定されてしまうことの方が、
実は多い。

時と場合によるが、
もしそれが必要であると判断したならば、人は怒鳴って良い。
大声によって、自らを主張すれば良い。
人間とは、しょせんその程度のもの。
怒鳴ることによって状況が変わるのなら、そうすれば良い。

ただ、忘れないで欲しい。
怒鳴ることは、ただの手段に過ぎない。
周囲の低劣さに合わせて、そのような選択をしているだけで、
真の自分は、もっと理性的で聡明で上品な存在であることを。
怒鳴り合いをする時も、
本当の自分を決して見失うな。

君は野蛮人ではない。
文明人だ。
君の周囲にいる奴らが、野蛮人なのだ。
もしくは動物なのだ。
その、愚鈍で醜悪な生物達に対処するために、
巨大な音声という原始的な方法を用いているだけなのだと。

声帯を激しく震わせつつ、精神の平衡を保て。

君は賢い。
君は美しい。

【ゲスト出演】Mido midnight vol.23に出演して来ました【結果報告】

2012/04/13(金) 22:08:21 [お知らせ・近況報告]

2012年4月11日、池袋のイベントバー「3-tri-」において開催されたオープンマイクイベント
「Mido midnight」 vol.23に、ゲストとして出演して来ました。
このような形で招待を受けるのは、青条にとって初めてです。
身に余る光栄と思い、私なりに精一杯パフォーマンスを行って来ました。

冒頭、自身の自己紹介を行った後に、
まず拙著『ちぃばす麻布ルート』巻頭のエピグラフを朗読しました。
(同書のエピグラフは、江戸川乱歩『妖怪博士』の一節です。)
その後、表題作「ちぃばす麻布ルート」全編を朗読し、
私なりの考えを、述べさせて頂きました。

次に前著の『電線上のハクビシン』巻頭のエピグラフを朗読しました。
(同書のエピグラフは、稲垣足穂の「美のはかなさ」というテクストの一部です。)
その後、表題作「電線上のハクビシン」全編を朗読しました。

その後、『ちぃばす麻布ルート』の中から、
春に関する作品として
「恵比寿の夜に驢馬を探して」
「恵比寿の夜に驢馬を見つけて」を朗読しました。

私は、このポエトリーリーディングという世界に足を踏み入れてから、
まだ日が浅い新参者でありますが、
このような機会をセッティングして下さったmidoさん、
また当日私の朗読を聞いて下さった皆様、
また私の本を買って下さった方に、
改めて、最大限の感謝を申し上げます。
本当に、ありがとうございました。

この日の体験は、表現者としての私にとって、
本当に貴重な経験となり、また大きな一歩となりました。
これからも、私なりの方法で、全身を続けていきたいと思います。
どうか皆様、ご支援、ご助力のほど、よろしくお願いします。

池袋「3-tri-」のページ
↓↓↓↓↓
http://www.ikebukuro3-tri.com/

山を砕く

2012/04/13(金) 13:39:18 [短歌]

どうしても乗り越えられない山ならば、艦砲射撃で砕いてしまえ

『乃木将軍詩歌集』より5

2012/04/13(金) 09:05:35 [漢詩漢文の勉強]

此の行自ずから暗愁の催す有り
思い起す当年幾去来
凍雨霏々として指将に落ちんとす
草鞋夜わたる秋芳台


(明治十一年)

霏々:(既出)雪や雨がはらはらと降るさま。どうも乃木はこの言葉が好きらしい。
「凍雨霏々として指将に落ちんとす」は今日から見てもリアリティがある表現だ。

泥田坊の夜

2012/04/13(金) 00:22:58 [【11-12】夏と愛と]

 (ある春の夜、人々が「泥田坊」という妖怪の絵を描き比べている。田圃に出現する妖怪の一であるという。)



泥田坊描き競べる夜の今朝までの雪など忘れている暖かさ

【オープンマイク】「tamatogi」vol.12に参加して来ました【渋谷】

2012/04/12(木) 10:13:57 [お知らせ・近況報告]

2012年4月8日、渋谷円山町のバー「Space turbo Bar&Gallery」において開催されたオープンマイクイベント
「たまとぎ」Vol.12に参加して来ました。
私は新刊『ちぃばす麻布ルート』を宣伝し、その中より春に関する作品を数篇朗読して来ました。

Space turbo Bar&Galleryさんのサイトはこちらです。
↓↓↓↓
http://www.kensscratch.com/gallery-space-turbo.html

主催者の桑原さん・イシダさんに御礼を申し上げます。
また私の拙い作品を聞いて下さった全ての方に改めて感謝を申し上げます。

ペンギンはどうなった?

2012/04/11(水) 08:12:59 [【11-12】夏と愛と]

 (葛西臨海公園水族館からペンギンが一羽脱走したというニュースを聞いたのは冬の終わり頃だったが、江戸川で釣り人に目撃されたという話の後は、全く続報を知らない。今頃一体どこで何をしているのか?)



異郷にて世代を経ても自由への希求を失っていない一羽は

『乃木将軍詩歌集』より4

2012/04/10(火) 09:03:24 [漢詩漢文の勉強]

登り来て古塚を拝す
過半はこれ旧知なり
石に攀じて立つこと多時
低回去るに忍びず



古塚:古い塚
低回:立ち去りにくい気持ちで歩き回ること

拝島駅郊外の酒蔵にて

2012/04/10(火) 01:05:30 [短歌]

雪解けの雨も上がった午前から酒蔵で酒を独り呑んでる



雪解けの雨も上がった午前には酒蔵の庭の梅巡る虫

『乃木将軍詩歌集』より3

2012/04/08(日) 22:52:31 [漢詩漢文の勉強]

霏々として梅雨冷ゆ
楼上の絃声微なり
応に留連の客有るべし
杜鵑啼いて帰るを促す



霏々:雨や雪などがはらはらと降るさま。
留連:居続けること
杜鵑:トケン=ほととぎす。

(明治9年)

二月二十九日豪雪(千歳烏山にて)

2012/04/08(日) 10:27:24 [【11-12】夏と愛と]

ただひとひひき延ばされた如月の無慈悲な意志として雪を積む



自らが蛇足の冬などではないと誇示する四年に一度の日の雪

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