お早う座座座

2012/05/31(木) 23:50:32 [定律・アフォリズム]

お早う御
    銀
    新座います。
スポンサーサイト

桜弾幕

2012/05/31(木) 12:41:40 [【11-12】夏と愛と]

薄くなりかけた桜の弾幕を突き進む。
惜しんだりなどしない。

『碧梧桐俳句集』より1

2012/05/30(水) 23:29:49 [引用▼日本]

ボウフラや天水桶に魚放つ

河骨の花に集まる目高かな

人を見て蟹逃足の潮干かな

軒落ちし雪窮巷を塞ぎけり

幽叢に白く全き蛇の衣



窮巷:行きどまりになった路地
幽叢:奥深い叢

フロイトとかいう逝かれたおっさん

2012/05/30(水) 00:52:27 [【11-12】夏と愛と]

 棒状の物体を見れば直ぐに男性器、穴状の物体を見れば直ぐに女性器とか言いだすのは愚劣である。鍵と鍵穴、コンセントとプラグなどから安直に性交や交尾を連想するのもやめたほうが良い。もう少し考えるべきだ。頭を使え。棒は男根のメタファーなどではなく、穴も女陰のアナロジーでも何でもない。
 事実を述べる。三次元空間に存在する、それぞれに固有の質量と展張とを保持した二つの独立した個体が、結合を試みる際に、凸と凹との組合せが最も安定的である。それ故に、世界の構成要素には、この組合せが多数観察されるのだ。国際宇宙ステーションのドッギング作業などを見る限りでは、重力下のみならず無重力空間においてもこの両者の安定性は変わらないようだ。
 つまりこうだ。たかだか猿の一変種に過ぎない人類が娯楽としての性交に耽る遥か以前から、凸と凹とは存在した。動物のうち、最も古く最も原始的な種類のものが有性生殖を始める遥か以前から、存在した。バクテリアやアメーバが分裂によって繁殖を行う遥か以前から、地球が誕生する遥か以前から、おそらくは太陽より古く、それは存在していた。三次元空間の始原と同時に、その形状は決定されていたのである。
 だからフロイトとかいう頭の逝かれたあのオッサンは、完全に嘘をついていた。物事を全く逆に考えていた。文字通り倒錯していた。後発亜流近代国家の陰気な首都の世紀末において、根拠薄弱で卑猥で不潔な妄想をひたすらに排泄し撒布し続けた。そんな屈折した変質者の妄言に過ぎないものが、心理学とかいう学問の一分野のみならず、ある百年の思潮や哲学を代表する言説として聖典化されていたのだが、そんな愚劣なことは、この新世紀も最初の十年が経過した今、そろそろやめなければならない。

『乃木将軍詩歌集』より20

2012/05/28(月) 16:43:39 [漢詩漢文の勉強]

皇師百万強虜を征す
野戦攻城屍山をなす
愧ず我何の顔あってか父老にまみえん
凱歌今日幾人か還る



乃木三絶の一

狸の居るタイムライン

2012/05/22(火) 23:18:39 [【11-12】夏と愛と]

 新宿区某所に住んでいると思しきある女性作家が、見慣れない動物を目撃したと写真付きのツイートをした。その人と繋がる夕刻のタイムラインは瞬時に、それは狸であるという情報提供で飽和した。狸は人間のゴミを漁る時にある種の疥癬菌に感染してしまい、全身の毛が抜けてしまうことがあるのだと共通のフォロワーに教えられた。



春の日のタイムラインを騒がせて狸自身は日常(いつも)の夜へと

『乃木将軍詩歌集』より20

2012/05/22(火) 21:49:08 [漢詩漢文の勉強]

渓水潺潺樹色孳し
夏山層翠白雲迷う
長征踏破す永陵の路
馬上杯をとれば杜宇啼く



夏山層翠:青山が重なりあっていること。

春の魔鏡

2012/05/22(火) 01:36:35 [【11-12】夏と愛と]

 二か月に一度行われる詩のイベントのために通う渋谷円山町のそのバーに、その夜に限って今まで見たことが無い鏡が、今まで無かった場所に置かれていた。
 果たして、良く解らないことがきっかけで、突如として乱闘騒ぎが起った。



時ならぬその乱闘も春の夜の猥らな空気のなさしめるわざ



この店に魔物が鏡の向こうから入って来たのを僕は見ていた

『乃木将軍詩歌集』より19

2012/05/17(木) 21:14:34 [漢詩漢文の勉強]

爾霊山の険豈攀じ難からんや
男子功名克艱を期す
鉄血山を覆いて山形改まる
万人斉しく仰ぐ爾霊山



乃木三絶の二
二〇三高地の攻撃では、乃木の次男も戦死しているという。

ストリートミュージシャンの社会階層

2012/05/16(水) 23:27:41 [【11-12】夏と愛と]

 私が思い浮かべる男性ストリートミュージシャンの成功モデルは未だにゆずで、女性ストリートミュージシャンの成功モデルはアンジェラ・アキだ。後者のサンプルにはようやく最近奥華子が追加されたが、男性ストリートミュージシャン=ギタリスト、女性ストリートミュージシャン=キーボーダーというイメージの大枠は変わっていない。
 キーボードを弾きこなせるというのは、それだけで中流以上の家庭に生まれ、それなりの教育を受けて育ったことの証明のような気がする。少なくとも、子供にピアノもしくはエレクトーンもしくはその他を習わせる程度の教育投資を行いうる環境において自己を形成したことの、反映であると思える。もちろん、それらの鍵盤楽器を常置しうるだけの広さを持つ住環境にも恵まれていたのだろう。
 他方、ギターを弾けることは、特にその演奏者の社会階層を現してはいない。別にドキュンであっても、女の子にモテタイという一心で必死に努力を続ければ、弾けるようになるのではないかと思える。家柄の良い少年は、むしろもっとクラシック寄りの楽器を嗜んでいるような気もする。
 他のジャンルのことは知らないが、ポピュラー音楽というジャンルにおいては、女性ミュージシャンに期待される役割・属性と、男性ミュージシャンに期待されるそれとは、無意識のうちにかなり明確に区分されているのではないか。すなわち、女性は端正なお嬢様、男性はワイルドな成り上がりであること。彼等彼女等の指が、路傍においてそれぞれの楽器でコードを奏でる時、彼等彼女等の属する業界の文化規範(コード)もまた街に向かって再生産されている。

『乃木将軍詩歌集』より18

2012/05/14(月) 17:10:17 [漢詩漢文の勉強]

山川草木転荒涼
十里風腥し新戦場
征馬前まず人語らず
金州城外斜陽に立つ



明治三十九年六月七日。
長男乃木勝典が戦死した戦場付近を弔った日の日記に書かれたもの。
乃木三絶の一つ。

たかがジュンク堂ごときが、

2012/05/14(月) 06:53:05 [【11-12】夏と愛と]

 たかがジュンク堂ごときが消滅したところで、その街の文化レベルが著しく下がったり上がったりするというようなことは別に無い。たかがジュンク堂ごときにそこまでの影響力など最初からありはしない。また書籍購入の利便性においても、至近距離に紀伊国屋本店があるので、特段に困るということも無い。その閉店に際して店員達が大々的なブックフェアを自主的に企画立案して、店内が活気づいていると一部報道では美談扱いにされているが、むしろ日常時からそのような営業努力を行っていなかった怠慢を嘲うべきである。
 新宿駅東側の書店事情について憂慮されるべきは、むしろ古書店の不在である。この点では、数年前の、新宿二丁目のブックマートの閉店の方が影響が大きい。以降、新宿駅東口からの徒歩圏には新古書店が一店舗も存在していないのではないか? この点において新宿は、池袋や渋谷にすら遅れをとっている。靖国通りブックオフはさすがに遠すぎる。新宿を最寄り駅という事は出来ず、新宿三丁目からでも遥かに東に遠い。
 また、南口の甲州街道ガード下をくぐった路地には、かつて『畸人堂』という、これは昔ながらの街の古本屋が存在したが、やはり無くなってしまった。その消滅時に、それなりに淋しく思って詠んだ一句が、私の最初の詩集に収録されている。今から見ると詩作品としての出来はともかく、時の記録として活字上にその名を留めておいたのは良かったことのように思う。
 ジュンク堂などどうでも良い。新宿の街の東側のどこかに、どんな店舗であれ古書店が新生することを強く望みたい。

『乃木将軍詩歌集』より17

2012/05/07(月) 21:53:05 [漢詩漢文の勉強]

雨中進撃行軍演習を想い病中戯墨す

満天の風雨人馬を漂わす
士気猛然として潮流の如し
戦友相看て一語無し
那辺の好敵幾残留

【オープンマイクイベント】「空に咲く」vol.1に参加して来ました【江古田】

2012/05/06(日) 02:48:25 [お知らせ・近況報告]

2012年4月30日4:00より
江古田のポエム・ギャラリーカフェ『中庭ノ空』で開催されたオープンマイクイベント、
「空に咲く」vol.1に参加して来ました。
私は第二部で、著作『ちぃばす麻布ルート』の中から
「春の鯛焼き」
「ちぃばす麻布ルート」を選んで朗読して来ました。

『中庭ノ空』さんのサイトはこちらです。
↓↓↓↓
http://nakaniwanosora.web.fc2.com/

このイベントの主催者で同店オーナーの五十嵐さん、
また当日私の拙い朗読を聞いて下さった皆様に御礼を申し上げます。

『乃木将軍詩歌集』より16

2012/05/04(金) 00:54:42 [漢詩漢文の勉強]

戈影陸離として雪と映ゆ
茄声嚠喨風を帯びて鳴る
為に問う深院暖炉の底
紙上滔々坐して兵を説く



陸離:光がまばゆく美しく輝くさま
茄声:ラッパの音
嚠喨:冴えわたってよく響くさま(漱石も多用した語句)
(明治26年)

意志の発現

2012/05/03(木) 22:08:11 [短歌]

自らが発信源であるという意志の発現として売る本

『乃木将軍詩歌集』より15

2012/05/02(水) 17:16:00 [漢詩漢文の勉強]

山中村の演陣

旭旗雪に映じて暁風寒し
雷銃天に轟きて争戦闌なり
玉女の山霊意有るが如く
孱顔半ば白雲を掩うて看る



孱顔:山の高く険しいさま。
(明治12年)

詩人対空

2012/05/02(水) 14:46:23 [短歌]

本当の詩人のようにこの空と闘っている。
存在している。

『乃木将軍詩歌集』より14

2012/05/01(火) 23:14:36 [漢詩漢文の勉強]

(岩殿古墟に登る)

問わんと欲す当年遺恨の長きを
英雄前後幾興亡
巉巌千尺荒墟の上
剣によって悵然夕陽を見る



巉巌:高く聳え立つ
悵然:うらみ嘆くこと

拝島の床屋兼古本屋

2012/05/01(火) 22:05:08 [【11-12】夏と愛と]

 青梅線五日市線八高線のJR三路線と西武拝島線の結節点である拝島駅は、エキナカにはさすがにそれなりの飲食施設が存在するが、駅の外に一歩足を踏み出すとファストフード店の姿すら無く、ファミリーマート二階のやや広いイートインだけがかろうじて軽食・待機スペースを提供してくれている。関東山地が奥に控える西方に進むと直ぐに福生市に入り、多摩川を超えるとあきる野市となる。土色と緑色が混ざった山塊の最奥に、ただ一者純白の山嶺が見えるが、あれは一体何という山だろう。西武拝島線の車窓から望んだ時から、ずっと気になっている。
 福生側を走る幹線道路沿いに、床屋がある。昔ながらの棒状二重螺旋ディスプレイが店頭で回転している、本当に昭和の風景そのままの床屋だ。ヘアサロンではなくバーバー。それはそれで別に良いのだが、その店頭に、何故だか唐突に書棚が設置され、古書が陳列されている。掲示によると、二冊百円で販売しているという。欲しいモノがあったら床屋のオヤジを呼びだして金を払えという。
 そう言えば、拝島の駅前には、古書店らしき店は一軒も見ない。昔ながらの古本屋も、ブックオフのような新古書店も、この地域には全く存在していないようだ。そんな荒涼とした、文化果つる地において、新しい商業の可能性というか、文化の萌芽というか、そういうものが立ちあがろうとする、ここは一つの現場であり瞬間であるのかも知れない。
 朝一番に、軍用の輸送機らしい機体が二機、低空飛行で付近の空を周回していった。全面が、空色に近い灰色であった。イラク戦争の際に、対空攻撃を恐れた自衛隊機が、そのような色に塗り替えられたという報道を聞いた記憶があるが、もしかしたらその機体かもしれないなと勝手に推測した。二機は西の山地側に回って、下方向に黒い霧のようなものを吐き出して北の方へ去って行った。
 そうして空には、何も無くなった。
 雲すらも無い。
 ただ風だけが強く、春なのにとても冷たい。



鴉さえ辛そうに飛ぶ冷たさの春風だけの空を仰いだ



 美しい純白のあの山について、ツイッターで情報提供を呼びかけてみたが、誰も教えてくれない。
 夕方になって、床屋のオヤジが幟をセットし直しに出て来る。端から千切れてボロボロになっている。この辺り一帯は風の通り道になっているので、強風ですぐにこうなってしまうのだと言う。  

| HOME |