文選「海賦」より2(木華)

2017/04/13(木) 19:26:28 [漢詩漢文の勉強]

……巨鱗雲を挿し、鬐鬣天を刺す。頭の骨岳を成し、流るる膏淵を為す。



(鯨の死体の)巨大な鱗は雲に届き、ひれは天を刺し貫く。腐っていくと、山のような頭の骨が現れ、流れ出す膏は深い淵となる。

鯨の巨大さについて記述した一節。
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哲学堂の桜

2017/04/13(木) 18:59:05 [詩文・俳文]

 哲学堂下経由中野行きのバスが遅延しているのは、その屋根に積もった桜の重量の故ではない。
 花曇り。

三月十一日の地鎮祭

2017/04/06(木) 01:06:23 [短歌]

空襲も震災も知らぬ三月の青空。
を指す地鎮祭、風。

三月のプリンアラモード

2017/04/06(木) 00:40:48 [短歌]

三月の苺掲げて三粒の笑み浮かべたりプリンアラモード

鴨川シーワールドにて

2017/04/05(水) 03:04:35 [短歌]

(詩人仲間とシャチのショーを見る)

幾度も海の魔物を従えて、冬の青空跳び上がりたり



逆叉の身を捩るたび歓声と共に水面のしばし逆巻く

春雲の帰郷

2017/04/05(水) 02:42:18 [短歌]

突然の帰郷の如く春雲の沸き立つ天皇誕生日である

紺色のキャリアウーマン

2017/04/05(水) 01:54:34 [短歌]

紺色のキャリアウーマン嘲笑う如き不敵の冬の三日月

純粋な

2017/04/05(水) 01:26:23 [短歌]

既にもう君は居なくて純粋な雨でもなくて雪でもなくて

叡慮

2017/04/05(水) 00:29:25 [詩文・俳文]

凄い雨だ。
今年の秋を速やかに押し流さんとする天帝のご叡慮の表れのようだ。

同じ色

2017/04/04(火) 23:42:54 [俳句]

冬雨を放ちて街と同じ色

匂いだけ

2017/04/04(火) 23:36:23 [俳句]

降りて来るのは冬雨の匂いだけ

北走のボックスシート

2017/04/04(火) 22:16:36 [短歌]

北走のボックスシートの朝焼けにもう少しだけ眠らせてくれ



朝焼けよ隣の県の新都心までもう少し眠らせてくれ



容赦なく中距離列車の窓際に茜刺す。冬は始まっている。


文選「海賦」より(木華)

2017/04/03(月) 00:16:05 [漢詩漢文の勉強]

将た世の収むる所の者は常に聞くも、未だ名づけざる所の者は無きが若し。且つ希世の聞く所、いずくんぞ其の名を審らかにせん。故に其の色を彷像し、その形を靉き(雲気)すべし。



一体、海から取り出された物については、良く知られているが、取り出されもせず、名もつけられていない物については、無数にあるにもかかわらず、存在しないかのようである。それに、めったに耳にできないような海の異物の名前など、どうしてはっきり定められようか。だから、そのような物については、その様子や形態を、あいまいに表現しておくしかないのである。

※無限に広大な世界のごく一部しか、人間の知性は把握することは出来ない。古代中国の知識人の、世界に対する謙虚さ。
この謙虚さは、宗教的なイデオロギー体系から演繹的に齎されたものではなく、現実の観察から経験的に得られたものであることに留意。→自然科学者にどこか近い。

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