SuicaのCM

2007/05/05(土) 02:44:41 [【06-07】SuicaのCM]

SuicaはJR東日本の乗車賃を
予めチャージしておくための電子的なマネーカードで、
PASMOは同様に首都圏の私鉄やバスの乗車賃を
チャージしておくためのカードだ。
この両者が、このたび相互に互換性を持つようになって、
つまりは南関東の公共交通は、
どちらか一枚でほぼ自由自在に乗り降りができるようになったと
少し前から盛んに宣伝されている。

私がこの街でどこかへ出かける時は、
このSuicaか自転車のどちらかを
ほぼ必ず使うことになる。



Suicaのテレビコマーシャルは、とても良く作られている。
(素晴らしいCMだ)
おそらくは上京してまだ日が浅い女の子と、
アニメキャラクターのペンギンとが連れ立って街を歩くのだが、
東京に一人で住む事の開放感、
無限の可能性を信じて
どこまでも自由に進んでいけそうな感覚に溢れている。
新しい大地に自らの足で降りたって、
とらわれない自我と自意識で
まだ知らないモノや出来事を
自分自身の感性と行動力でどんどんと発見して行く感じ。

その若者の内面のシンボルとして、
キャラクターのペンギンもそこそこ良く活用されているが、
何よりBGMに松任谷由美の「やさしさに包まれたなら」を
選んでいることが非常に巧みである。
この曲は、八十年代の宮崎アニメ魔女の宅急便』の
エンディングテーマだったが、
この映画もやはり、未知の土地で試行錯誤をしながら、
新しい自分と街とを発見して行く少女の物語だ。
その時代に少年少女時代を過ごした世代の、
無意識の底に眠っているそのイメージの資源を、
この歌は活用できるだろう。

そのような、広告・宣伝ならば当然の
狡猾な打算がやはり真っ先に看取されてしまうのだけど、
それでも私は、
あのCMのあの感覚が、素直に羨ましい。
かつての私にも、
あのように瑞々しくて新鮮な感性が
確かに備わっていたような、気がする。
幾らかの歳月を経て、私は少し年老いて、
疲れて汚れてしまったのだけれど。
そんな私を、
このCMは、
少し切ない気分にもさせる。

時々、悲しいことしか自分には起きなかったように思える。
時々、自分がとても不運な人間のように思える。

それでも、知的な探求心とか、吸収意欲とか、観察力とかが、
自分の中にはまだ生き続けているようにも思える。
そのように思いたい。
いずれにしても、
私がこの街でどこかへ出かける時は、
このSuicaか自転車のどちらかを
ほぼ必ず使うことになる。

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