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田村隆一「言葉のない世界」より

2010/11/22(月) 22:48:42 [引用▼日本]

六月の真昼
陽はおれの頭上に
おれは岩のおおきな群れのなかにいた
そのとき
岩は屍骸
ある活火山の
大爆発の
エネルギーの
溶岩の屍骸
なぜそのとき
あらゆる諸形態はエネルギーの屍骸なのか
なぜそのとき
あらゆる色彩とリズムはエネルギーの屍骸なのか
一羽の鳥
たとえば犬鷲は
あのゆるやかな旋回のうちに
観察するが批評しない
なぜそのとき
エネルギーの諸形態を観察だけしかしないのか
なぜそのとき
あらゆる色彩とリズムを批評しようとしないのか
岩は屍骸
おれは牛乳をのみ
擲弾兵のようにパンをかじった

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