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塚本『百句燦燦』3

2010/12/09(木) 22:04:07 [塚本関連]

氷片をタオルにつつみうしなえる (金子明彦・文中)



以下、塚本の評言を抜粋。

……作品のどこかに目に見えぬ裂目があり、彼の訴へはそこからするりと脱落する。残った詞は脱穀のように軽く、ノンセンスに近い。ただあるかないかの脱落の痕跡は、脱落以前の幻の原型以上に悲痛なのだ。

……この欠落の部分には明彦のほろ苦い何分間か何時間かがある。彼は含羞と哀惜に堪えずそれを削除して「つつみうしなへる」と透明縫合を試みた。そこに寂しい諧謔が漂う。



以下、青条のコメント

 この句の意味内容自体は、読んで字の如くとりたてて難解なものではない。むしろ「だからどうした」と言いたくなるほどの平明さに終始している。にもかかわらず、前後の文脈から切断されている(まさにその断絶性こそが俳句という詩表現の特質であるが)ゆえに、孤立した空虚感とそれゆえに深く残る余韻がこの一句には存在している。

 定型で書かれた自由律俳句のような趣がある。
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