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福島の向日葵に捧げる歌

2011/08/02(火) 00:30:00 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

自らの意志で咲くのだたかが人如きのために咲いたのではない

自らの在る領域すら選べないもとより種族の必然として



無味無臭無色の毒は目も鼻も口も持たない者にとっても



向日葵の瞠る大地は誰も容れない
向日葵の瞠る広さが絶望である

短い真夏の夜の夢さえも



愚者どもの愚行の帰結を痩身に引き受けてただ朗らかに咲く

曝されてなお翳りなき大輪に腐海の比喩すら非礼に当たる

炎天に立ち尽くすことがこの場所を墓場にさせないための闘い



その茎を遡り行く同位体達の世界に対する嫌悪の果てに

その花がその地に刻む日時計は半減期には遠すぎる夏
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