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東京電力浮島太陽光発電所

2011/10/05(水) 05:27:12 [【10-11】福島の向日葵に捧げる歌]

 京浜工業地帯の中をどこまでも一直線に続く道を、西に向ってどこまでも一直線に歩く。車道の半分には車止めが設置され、ほとんど何も通らない。複雑に絡み合う配管が剥き出しにされた工場の重厚な外観が右手に見える。左手には延々とフェンスが連なり、遠景には首都高湾岸線の高架がある。
 ゴミ処理施設の一角に、この夏オープンした見学施設、かわさきエコ暮らし未来館がある。ゴミ収集車が出入りするので、注意しろという旨の看板がある。受付にいた高齢の男性と若い男性の二人から、太陽光発電所の見学ツアーの説明を受ける。申込むと、私が最初の一人であった。来館者は私以外にいないようだ。
 エントランスの床には川崎市全域から、調布、府中、稲城あたりまでを映しだした巨大な航空写真が張られている。その写真を見ながら、これから見にいく太陽光発電所や、やはり近くにある風力発電所について説明を受ける。太陽光発電所は確かにそこそこ広い面積を持ってはいるようだが、多摩丘陵に点在するゴルフ場に比べると遥かに狭い。多摩にはこんなにゴルフ場が多いのかと思う。航空写真で見ると、森林地帯を巨大な指で掻きむしった爪痕のように本当に見える。
 他に目立ったものとしては、やはり鉄道路線、河川、羽田空港や調布の飛行場、また点在するスタジアム等がある。
 ツアー開始の時間まで、二階の展示室を見て回る。パネルにタッチすると川崎市の環境問題に関する説明が始まるブース。映像が映し出されたスクリーンにカードを当てて資源の無駄遣いをチェックする簡単なゲームコーナー。インタラクティブ技術が、特に奇を衒った所もなく、可も無く不可も無く使われている。そう言えばこの閑散ぶりは、初台の東京オペラシティ内にあるNTTのメディアアート施設、インターコミュニケーションセンターを思い出させる。
 清掃係が勤勉に廊下を掃除している。
 ツアーの集合時間になったので、一階のエントランスに戻ると、意外なことに人が増えている。私以外にも、八人のグループと、三人のグループが参加するようだが、その服装からいずれもどこかの企業か自治体かの視察であろう。男性がやはり多い中に、中高年の女性も何人か混ざっている。さっきは居なかった若い女性の係員が二人現れ、そのうちの一人が説明を始める。


 
 一度この建物を出て、処理施設内の敷地を少し歩く。一同の先頭と最後尾に、それぞれ女性の係員が付いて解説と誘導に当たる。それなりに車が出入りしている。
 目的の建物に入る。エレベーターが大きい。太陽光発電所を見る前に、この建物内のゴミ分別ラインを見学する。ゴミの中に混ざっているプラスチックや紙類などを手作業で取り除いていく現場だ。紙の方のラインは終了していたが、プラスチックの方は稼働中であった。これは大変だと見学者が感想を洩らす。
 建物の屋上から西側に見える敷地に、今回のメイン、浮島太陽光発電所のソーラーパネルが敷き詰められている。このようにして見るとやはり大きい。パネルは南に向って傾斜が付けられていること、雨やゴミなどは自然に流れるのでほぼメンテナンスフリーであること、従って普段は無人であることなどが係員から解説される。この敷地はゴミ処理に用いられていたので、一定の年数の間は通常の用地として使用できないと法令で定められており、その間東京電力に土地を提供して、このような実験的な発電所が設置されたのだという。期間は十八年と言っていた。
 発電所以外の、周囲の景色について見学者から質問が相次ぐ。むしろこちらの方が盛り上がっている。それに対してもお姉さんは丁寧に答える。大抵のことは頭に入っているようだった。
 東京湾に浮かぶタマゴ型の建物を海ほたるだと今まで思っていたが、実はそれは排気塔で、その奥に在る角ばった建物が本物の海ほたるだと教えられる。西側には、多摩川を挟んですぐに羽田空港である。ここから見て横に離着陸する飛行機は旧来の滑走路のもので、奥に向って離着陸するのが昨年話題になった新しい滑走路のものであるという。発電所と飛行機とをバックに皆記念撮影している。私もお姉さんに撮影を頼む。発電所はもちろん写して貰えるが、飛行機の離発着のタイミングに合わせて欲しいとまでは、さすがにリクエストできない。
 来る時から気になっていた、アクアライン入口の工事中の高架について尋ねる。元々はここにジャンクションを作る予定であったが、横浜の方に既にあるため不要と判断され、工事途中で破棄されたものだという。結果、緩やかにカーブした二本の高架線だけが、撤去もされずに、空中で突如切断された珍妙な姿をいつまでも残すことになった。
 北東の遥か遠くに東京スカイツリーの位置を教わる。
 晴れていれば箱根・丹沢山系とその彼方の富士も見えるというが、昨日過去った台風の残滓の雲が西の空を再び覆い始めている。予報では雨と言っていたかなあと見学者の一人が空模様を気にする。
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