スポンサーサイト

--/--/--(--) --:--:-- [スポンサー広告]

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

柴田『俳諧博物誌』より5

2012/01/27(金) 02:09:46 [引用▼日本]

 



夕立に取にがしけり熊使い 孟遠

岡本綺堂氏の『半七捕物帳』に「熊の死骸」という話がある。麻布の古川の近くに住む熊の膏薬屋が、店の看板代わりに飼っていた熊を、大火事の騒ぎで逃すと、人に追われて混雑の中に姿を現し、行く手の邪魔になる人をたたき倒す。その中に二人の武士のために斬り倒されるという出来事なので、『事事録』弘化二年の条に見えているから、当時の江戸にそんな事があったものであろう。孟遠の句はそれほどの大事件ではない。「熊つかひ」とあるけれども、後の曲馬団のような大がかりなものではなく、屋外で芸をさせる程度の熊ではあるまいか。……突然夕立の降って来た騒ぎに、熊使いも慌てたと見えて、大事の熊を逃がしてしまった。……作者はそのあとに来るべき騒動については何も示していない。……巷間蜚語紛々として、……それは小説家に一任して差支えのない問題である。(pp162‐163)



熊を馴らして飼うことは、昔もしばしばあったらしい。……

鶯や熊を養う人も出る 麦水

という句も何かそういう飼育者を詠んだものであろうが、如何なる場所、如何なる人であるか、これだけでは見当もつかぬ。(p163)

スポンサーサイト

Comment

Post Comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

トラックバックURLはこちら
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。