スポンサーサイト

--/--/--(--) --:--:-- [スポンサー広告]

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

串田孫一「小黒部谷遡行剣岳」より2

2012/02/20(月) 12:35:24 [引用▼日本]

 

……幅は狭いがかなり急な雪渓をトラバースして尖峰の裏へ出る。ここへ来ると、早月側の眺望が展開され、まだずっと下方まで雪の埋まっている池の谷やギザギザの早月尾根もまた格別な所があった。ここから三ノ窓のすぐ下まではガラガラの石の悪場で、一足一足大小の石が辺りの石を誘って池の谷めがけ、早月の岩尾根に木霊しながら落ちて行く。少しの間だがなかなか手間どる。左手の岸壁にへばりつきながら行く途中深山苧環の清い空気を一杯に吸って、岸壁の裂罅に咲いている姿を見ると、恐ろしさを忘れてうっとりとする。約三十メートル、大きな石の間を登って前一一・四〇、三ノ窓に着いた。陽が照りつけて暑いが、遥か下まで続いている豊富な雪を見ると、すっかりいい気持になる。三ノ窓の尖閣、八ツ峰のピークが一緒にかたまってそそり立っている。後一・三〇に出発と定めて飯盒を空にし、日なたで雪を溶かしながら立派な雪、岩、空の景色を見入り、春、冬の物凄い景色の夢を見た。



「裂罅」がこのエートックは一発で変換された。案外優秀なのかもしれない。
スポンサーサイト

Comment

Post Comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

トラックバックURLはこちら
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。