スポンサーサイト

--/--/--(--) --:--:-- [スポンサー広告]

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カップヌードルミュージアム

2012/03/03(土) 22:50:39 [【11-12】夏と愛と]

 みなとみらい線馬車道駅構内の地図を見ても、地上の街路図を見ても、カップヌードルミュージアムの場所はわからない。携帯で改めて検索して向かう。公式サイトの地図もわかりやすいとは言えない。
 来る時に乗った東急東横線は強風のため、多摩川以西で減速運転をしていたが、横浜の街も風が強い。寒い。途上、都市型遊園地のコスモワールドの横を通る。全ての遊具が停止しているが、これは元々今日は休園日に当たっていただけのことで、別に強風のせいではない。
 カップヌードルミュージアム安藤百福発明記念館が見えて来る。外観はレンガ色に類似した色彩でまとめられ、港町の雰囲気を特にかき乱すような要素は観察されない。入る。一階は広々とした、白い清潔なエントランスに、洗練された外観の係員達が待機している。チケットを購入する時に「マイカップヌードル」製作をやってみるかどうかと聞かれたのでそうすると答えると整理券を渡される。



 上層階の展示スペースに向かう。
 四階の飲食施設は「ワールド麺ロード」と称して、世界八カ国の麺を揃えている。イタリアの「パスタ」以外は皆アジアの国だ。どうせなら自分が知らないモノ、聞いたことが無いモノ、珍しいモノをと思って、カザフスタンの「ラグマン」とマレーシアの「ラクサ」というものを選んで、それぞれハーフサイズを食べてみる。前者はナッツ系の甘さがあり、後者はエビの入った海鮮系で辛い。いずれも悪くない。このフードコートはいかにもステレオタイプ的な「異国情緒」「アジア的猥雑さ」を狙った内装・インテリアで、それが良いのか女性のグループがしきりに写メを撮っていたりする。……アジア的って言うけれど、そもそもアジアって何?
 この階のテラスからは、横浜の港湾風景が望める。港に沿った公園、海上保安庁の施設、ベイブリッジ……。しかし寒い。
 整理券で指定された時刻が近付いたので、三階の「マイカップヌードルファクトリー」の列に並ぶ。盛況だ。手を消毒させられ、カップヌードルのカップを渡される。カップの表面にカラーマジックで好き勝手に書きたいものを書けと言われたのでそうする。隅っこのテーブルで書いていると、列を無視して入ってきた中年女性が二人、同じようにやはり落書きを始める。その様子をカメラマンが撮影し、ミュージアムのスタッフがご進講に及んでいる所を見ると、どこかの雑誌かなんかの取材だろう。これだから日本の雑誌は駄目なんだろうなと思わざるをえない。
 自分オリジナルのカップヌードルと言っても、予め用意されたモノの中から、スープ一種類とトッピング四種類を選択して、それを館内スタッフが流れ作業で入れていくのをガラス越しに眺めているだけだ。どうということもない。隣にもう一つある体験施設の「チキンラーメンファクトリー」の方は、家庭科実習室みたいな設備を備えていて実際に麺をこねたり揚げたりするようだが、そちらは前日までの完全予約制だ。覗いてみると、子供達が楽しそうに作業をしている。
 そうして「作った」自分オリジナルのカップヌードルを土産にこの「ファクトリー」を出る時に、これから列に並ぼうとする中国人の団体客と入れ違いになる。
 二階がいわゆる「ミュージアム」っぽい展示空間となっていて、日清の歴代の即席麺がケースに入って並べられている。ビジュアル的には、ある種壮観である。今とはだいぶ異なる過去の商品のパッケージやロゴ、廃番になってしまった商品や、ワールドカップやオリンピックの時に期間限定で出された商品などを見ると、人はそれなりに歴史に思いをはせるようだ。見学者は皆そういう会話をしている。それは良い。
 加えて、創業者安藤百福の成功譚を人形アニメでダイジェストしたり、チキンラーメン以降の日清の社史・即席麺産業史が年表形式で解説されていたりする。全体的に内容が薄く、どうも子供向けのようである。これは皮肉ではなく、おそらくこの施設は、社会科見学や修学旅行の生徒児童を主要顧客の一つとして想定した上でデザインされているのだろう。藤子Fミュージアムの時にも同じことを感じたが、そのことが悪いとは言えない。しかし、そのようなコンセプトの施設ばかりを見せられると、単独成人としては不完全燃焼感を抱かざるを得ない。
 (このような、「ミュージアム施設の社会科見学施設化」の流れは、二〇〇七年開館の、鉄道博物館あたりから顕著になっていたのかもしれない。その当時の自分にはそのような問題を考える時間も余裕もなかったのだが……)
 開設コーナーの終わりの方には、アインシュタインや野口英世やヘレン・ケラーといった「子供向け学習マンガの人物伝シリーズの主人公になっていそうな偉人」達が一同に集められたモノクロの等身大パネルがある。その中の一人として安藤氏もちゃっかり並んでいる。



 ミュージアムの海側は、団体客を乗せて来た観光バスをさばくターミナルと駐車場出入り口だ。ここでもやはり、旗を持った添乗員に引率された、テンションの高い中国人の集団。
 港町らしく、トビが飛んでいる。さっきから意外なほどの低空飛行だ。強い向かい風をその翼に巧みに受けて、ホバリングのように空中にほぼ静止しては、時々身を翻して風と同じ方向に走る。
スポンサーサイト

Comment

おじゃまします!
カップヌードルミュージアムに行きたくて情報収集しています。
キーワード検索で辿り着きました。
行きたい気持ちが先行してしまうので
実際に訪れた方の感想等が気になります。
とても参考になりました。
また遊びにおじゃまさせていただきます!

ご訪問ありがとうございました。
当ブログでは、時々このような見聞記を
アップしています。
またご訪問下さると嬉しいです。
よろしくお願いします。

Post Comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

トラックバックURLはこちら
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。