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「窪田空穂歌集」より4

2012/03/09(金) 14:15:58 [引用▼日本]

門前の槻の木陰に、集う子等の騒ぎのやみ、豆腐屋のラッパの声の、近寄りて遠ざかり行けば、目白台わが住むあたり、ものの声殆どあらず、夏の夕の重き陰鬱、おもむろに漂いくる時、蜩のさやかなる声、身に近く俄かに起れり。鳴き継ぐ一つ蜩、澄みとおる声の刻みの、涼しさを滴らしくるか、鳴き継ぐ一つ蜩、涼しさを滴らしつつ、その空を広くもするか。目白台夏の夕べを、あるものはひとり鳴き継ぐ蜩の声。

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