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渋谷の死臭

2012/04/02(月) 03:52:08 [【11-12】夏と愛と]

 渋谷駅の東口でストリートミュージシャンの女性が職務質問を受けている。演奏の中止を指示されたようだ。抵抗しようがない。周囲の応援者も為す所なくただ立ち竦んでいる。キーボード台の足元に立てかけられた、CDの売上枚数を誇示したステッカーも侘しく見えてくる。
 西口に行くと、こちらでも職務質問が進行中である。アコースティックギターを持った男性が、巨体の警官に説諭されている。
 女性ストリートミュージシャンと言えば楽器はキーボード、男性のそれはアコギという組合せは明らかに、アンジェラ・アキゆずの重力圏、すなわちゼロ年代カルチャーの影響が未だに残っていることを示しているのだろう。そのような、ストリートカルチャーの大衆化や陳腐化の問題とはまた別に、この街自体がそもそも新しい文化を拒否し、都市としての寛容と多様性とを失いつつあるように見える。
 私自身は、この街には特に思い入れがあるわけではない。むしろ軽蔑に近い感情を抱いてきた。ただ時の流れが、ここには確かにある。付言すれば、私が渋谷で路上活動をして売り上げた詩集は過去に一冊のみ、場所は駅東側の銀座線高架下である。やはり売上の直後に職務質問を受け、撤収を余儀なくされた。



冬の夜の月の欠片を渋谷署の警察官が片付けに来る



この街の死臭を確認したならば、ただ速やかに立ち去るだけだ
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