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『井上靖全詩集』あとがきより

2012/09/19(水) 18:57:51 [引用▼日本]

 

詩の座談会に行って殆ど例外なく感ずることは、出席者の数だけの全く異なった言葉が、お互いに無関係に飛び交っていることである。自分の言葉も他人に依って理解されないし、他人の言葉も自分にはそのまま理解できない。お互いの言葉はそれぞれ相手には受け留められないで、各自のところへ戻って行く。
 併し、これは語る者の罪ではなく、詩というものが各人にとってそれほど特殊なものであるからであろう。お互いに、お互いが持っている秘密工場の作業は結局は覗くことはできないのである。若しそこから強烈な爆弾が作られた時、初めて人々は一様に、その威力に驚嘆することで一致するだけである。私は詩とはそのようなものだと考えている。(昭和三十三年二月)

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