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東京スカイツリーに行ってみる

2012/12/24(月) 23:32:54 [【11-12】夏と愛と]

 押上駅で降りる。地下通路を通って、スカイツリーの足下に広がる新しくて巨大な商業スペースに至る。いずれも割高なそのフードコートから、最も安いと思われるうどん屋を選んで食事をする。別にうどんが食べたかった訳ではない。
 一般来訪客のスカイツリーへの入場口には長い行列が出来ている。四十分待ちだという。余り若くもなく、また美人でもない女性係員に、午前中に来たらもう少し空いていたのかと尋ねると、朝はむしろもっと混んでいたと答える。
 並ぶ。列のすぐ後ろの熟年夫婦のおばさんの方が愚痴を言う。その気持ちもわかる。夫がなだめる。実際にはそんなに待たずに入場出来た。
 東京スカイツリーの展望台は、二重構造になっている。一つは、下層階から入場してすぐの「展望デッキ。」そしてもう一つは、その「展望デッキ」から更にエレベーターで上へ向かう「展望回廊」である。「展望回廊」は別料金である。スイカでチケットを買った。
 最上の展望台「展望回廊」から、秋の夕刻の東京を一望する。この高さから見ると普通の建造物は小さ過ぎ、よほど外観に特徴がある建物でないと、それが何なのか判別出来ない。東京タワーはさすがに一目で分かる。高層建築物以外では、さほど遠くはないためか、東京ドームがやはり目立って見える。いわゆる副都心方面だと、新宿新都心のコクーンタワーの曲線のシルエットが最もわかりやすい。むしろコクーンタワーや都庁の存在によって、ああ、この方向が新宿なのだと認識できる。池袋がどこなのか良く分からない。あれがサンシャインビルで正しいのか? この方向が池袋で合っているのか? 
 南西に視線を転じると、やはりこれも今年新しく出来た東京港ゲートブリッジが見える。空が次第に暗くなるにつれて、葛西臨海公園の大観覧車も垂直に浮き上がってくる。首都高と幹線道路とが描く光の網の目が眼下一体に描かれる。ディズニーランド一帯は、余りにも広すぎて曖昧として逆に良く分からない。
 カップルであれ、夫婦であれ、家族であれ、この東京で最も高い場所に新設された観光・デートスポットには、ほとんどの人はその愛する人を伴ってやって来るのだろう。それが普通である。けれども中には、愛する人を探しに来る人間、その愛する人が今この瞬間に居ると思われる場所を探しに、この東京で最も高い場所に新設された展望台に独り登る人間もいるだろう。あれがサンシャインビルで正しいのか? この方向が池袋で合っているのか?
 「展望回廊」はエレベーターの到着地点から、最高地点までが緩やかな上り坂となっていて、人は皆そこまで歩いて向かう仕組みになっている。最高地点では写真撮影を頼まれたり、逆に頼んだりする。どのような技術に拠るものなのか良く分からないが、夜空をスクリーンとして「ソラカラポイント」という文字列が映し出されているので、それも写真に納める。本当に不思議だ。十月の日没は遅過ぎず、また早過ぎない。夕方と夜との境目の時間帯に来たおかげで、両方の景観が楽しめて得をした。
 エレベーターで再び「展望デッキ」まで下る。足下から地上まで見下ろせるガラス張りの床に蹴りを入れて遊んだり、喫茶スペースで割高な甘味を食べたりする。(別にレストランもあったが、余りにも高すぎて手が出なかった。)すぐ下の、どこかの中学か高校のグランドが明るい。何かの部活の夜練をしているのだろう。
 帰りのエレベーターの行列で、今夜は満月だと少女のグループの一人が言う。そう言えば自分はこの高塔に居る間、下を見るばかりで全く上を見なかったことに初めて気付かされる。
 
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