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水色の捨てモンスターは、さっき拾った。

2013/06/04(火) 23:27:36 [【12-13】オレンジをアップデート]

 阿佐ヶ谷駅南口ディラ前で路上活動をしていると、通行人のカップルの女の手提げ鞄にぶら下がっていたぬいぐるみが路上に転がり落ちた。チェーンが切れたようだ。二人は気付かず、足早に青信号の横断歩道をパール商店街に向かって渡り人ごみの中に姿を消してしまう。哀れに思って拾い上げた。 
 フォルムは球形に近い。淡い水色をした体色から、まあドラクエスライムでは無いことは遠目からでもわかっていた。(スライムブルーはもっと濃い青色だろう。)ドラクエのモンスターだとしたらまあホイミスライムポケモンだとしたらマリルあたりか、まさか今更ぴちょん君ということはないだろうと思って改めて見ると、そのどれでも無い。全く見知らぬキャラクターである。
 タグを見ると「パズドラ」のロゴがあるので、ああ、これが最近流行りのパズドラのキャラクターかと了解した。私は未だにガラケーの愛用者でスマホは所有しておらず、同タイトルも全く遊んだことが無い。当然このキャラについても何も知らない。
 ではあるが、既に一度手にとってしまった以上は、再び見捨てるのも忍びない。名前も知らないこの水色のモンスターは、特に鳴いたり喋ったりはしない。仲間にして欲しいとか、将来は人間になりたいなどという自己主張を行うこともない。何よりも触手がない。そしてもちろん、周囲の存在を癒すような魔法の力も持っていない。
 とは言うものの、自分自身を省みれば、別にどこかの王国直属の特別職国家公務員ではないし、全身ピンクの衣装を身に着けて街を闊歩するような堂々たるファションセンスの持ち主でもないし、導かれしもの達の一員でもなんでもないのだが。
 ただ、この街のこの瞬間において、二人とも一人で居るというだけだ。
 だからまあ良いかと思うことにして、その水色の生物を自分のリュックサックの脇に結び付けた。



球形の名前も知らないそのキャラの視線の先には僕が居たから



水色の捨て猫は、見ない。
水色の捨てモンスターは、さっき拾った。
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