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ボードレール「虚妄を愛す」より

2013/06/13(木) 00:44:33 [引用▼海外]

そも君は、妙にゆかしき味はいの秋の果実か、
はふり落つる涙の露を待ち侘ぶる凶しき甕か、
遥かなるオアシスの夢よびさます薫れる風か、
愛撫に似たる枕か、さてはまた、花盛る籠か、

われは知る、絶えて貴き秘密を蔵むることなく
しかもなほ、深き憂愁を湛へたる、眼のあるを。
珠玉なる宝石の筐、形見なき装身の牌、
おお空よ、汝にまして、奥深く、空虚の眼。

さはれこの、表面の相のみにして、足るにあらずや、
真実を避くる心に慰みを添へむためには。
抑も君が、愚かしさ、はた、情なさの、何するものぞ。
仮面、善し、虚飾、また善し、われ君が美をば拝む。



斎藤『近代フランス詩集』より
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