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大手町サンケイビルのワゴン村

2013/06/17(月) 20:22:43 [【12-13】オレンジをアップデート]

 昼食時のオフィス街に現れて各種飲食物を提供するワゴン車の集団、いわゆる「ワゴン村」の集住地としては、有楽町の東京国際フォーラムが最も有名で、大分前の作品で私も取り上げたことがあるが、大手町産経新聞社前広場にも、規模はかなり小さいが同種の空間が存在することを初めて知った。販売している料理は多種多様だが、どの車もその原型は類似した形状のステップワゴンだ。いずれも改造を施して、調理設備用のガス管や換気用の配管を天井に搭載している。同じ目的のために同じ改造を行ったのだから、改造後の形状も概ね似たようなものになるのは当然なのだが、ただその外観だけはそれぞれに個性を発揮し、自己主張を行っている。その色彩こそが、独立自営業者としての彼らの矜持を表現しており、生活者としての彼らのささやかな夢の具象化であり、自己顕示なのである。また巨大企業の集住する鈍色のオフィス街にカラフルさを与えるという、ある種の景観上の美的な使命も帯びているのかもしれない。
 けれどもそこで売られている弁当類は、場所代の分も上乗せされているのかやはり割高なので、結局昼食は近隣高層ビルの地下街を探索して見つけた、メキシコ料理屋の弁当にした。



 大手町の北辺には、首都高の高架が東西に走っている。山手線・京浜東北線・中央線・東北新幹線の各JRの線路と、丁度垂直に交差する位置関係だ。この首都高の高架から北が神田、南が大手町だ。大手町高層ビル街は、この高架線を越えて北に分布を広げることはない。
 ああ、これは、西武池袋線だな。池袋~椎名町間における、西武池袋線と類似した境界線としての機能を、この首都高の高架は果たしているのだなと直感した。(かつて泉麻人が指摘したように)豊島区の、山手線のすぐ外側において、西武池袋線は北の「西池袋」と、南の「目白」の二つのエリアを截然と分割する機能を果たしている。別に線路一本で、街の全てがそこまで劇的に変わるわけでもなく、現実には西池袋にあるようなボロ屋、ボロアパートなら、目白四丁目にもあるのだが、記号的・イメージ的には、そのような境界線として機能してしまっている。
 この高架線も、まあそれと似たようなものなのだろう。神田といえば、落語に出てくるいわゆる江戸っ子、江戸の町民の住む下町だ。大手町高層ビルの周辺に点在する史跡標の説明文を読んでみると、ある場所はかつての大名屋敷であり、またある場所は江戸幕府の行政施設であったりする。それらの武家屋敷の周辺を、下町から来た行商人が巡ることもあったのだろう。有名巨大企業が集住する高層ビルの足元に、自営業者のワゴンが立ち並ぶのも、それと同じような風景なのだろう。

大手町サンケイビル前ワゴン村01

大手町サンケイビル前ワゴン村02


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