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アルベエル・サマン「クレオパトラ」より1

2013/07/01(月) 15:37:02 [引用▼海外]

……
褥かさねて臥し沈み、絶え入るさまに洸として、
菫の色の瞼とぢ、夢みる姿、身じろがず。
秘めて語らぬ恋やみの、燃ゆる懈さ告ぐるかに、
双の乳房のもちあぐる、重き黄金の頸かざり。

塔、碑のいただきに、別れのひかり、紅淡く
影やはらかきゆふぐれの、心を奪ふ妖はしさ。
さもあらばあれ、遠方に、啾啾と啾く鰐のこえ。

女王は指もひきつりて、溢るる思ひに咽び泣き、
髪ことごとく吹く風に梳りては解きほぐす
淫りがましく、巧みなる、手こそ覚ゆれ、わななきぬ。



斎藤『近代フランス詩集』より
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