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オレンジをアップデート

2013/12/07(土) 12:33:09 [【12-13】オレンジをアップデート]

 車道より一段高くなった歩道の縁の色は、多くの場合交互にグレーとオレンジになっている。グレーの部分はおそらくはコンクリートの地の色で、オレンジの部分は塗装されたものだ。
 そのオレンジは何時、誰が、どのように塗装しているのか。夏の日の午後の、JR東京駅日本橋口の北側の高架下を通る永代通りの歩道を、作業服を着た初老の男の集団がぞろぞろと歩いて来る。四人の中の一人が、先端にローラーを装着した、絨毯用の埃取りに類似した形状の長い棒を携えている。色褪せて剥げかけているオレンジの部分にローラーを当てて転がす。滑らかに進む。クルクル、ペタリ。塗装は完了し、該当箇所は新しく鮮やかなオレンジにほぼ瞬時に生まれ変わっている。
 巨大都市の一隅において、誰かの手によって、日々確実に遂行されているマイクロレベルのアップデート作業。更新は無事終了しました。男達は数メートル毎に同じ作業を繰り返しながら遠ざかる。トム・ソーヤー効果か、愉快に見えないこともない。
 東京の夏の午後には良くあることだが、全く突然に、ゲリラ豪雨が襲いかかる。高架下であっても、その激しい風雨を完全に防ぐことは出来ない。新しく塗りたての鮮やかなオレンジにもその水滴が突き刺さり、無情にも無数の斑点が即座に刻みつけられる。一度晴れた後の夕方に、もう一度、今度は普通の夕立が降った。
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