ネクタイと抽象絵画

2014/01/02(木) 09:52:40 [エッセイ]

 抽象絵画の価値を全く認めない人間でも、自身のネクタイを選ぶ際には、どんなに安い売場であっても、自分なりの審美眼や美意識を最大限に発動する。そうしてその中から、自身の価値判断において最も好ましい一本または数本をレジに持っていく。
 美的感覚、美を愛好する心は、おそらく全人類の中に普遍的に備わっていて、抽象の美を理解する能力もまた、全ての人の中に最初から存在している。ただ、現代美術という一つの閉ざされたギョーカイの中で肯定されている作品群に、人々の中の眠れる美的希求に応答する能力がどこまであるのかは良く知らない。
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