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橋の記憶

2014/09/10(水) 13:30:49 [【13-14】※現在工事中です]

 人の少ない平日の午後のフードコートで昼寝をしていたが、空のテーブルを三卓隔てた座席から突然にビッグブリッヂの死闘が流れてきたので目が覚めた。二人組の高校生が見ているスマホから放たれているようだ。新学期に入ってまだ日も経っておらず、学校も午前中しかないため、こんな時間からこんな場所で暇潰しをしていることは推測できたが、何故この曲なのか? FFⅤのリメイクがスマートフォンで出ているとは、聞いたことがないぞ。
 どこかの動画サイトから拾ってきた画像でも見ているのかと思ったが、彼らの会話を聞くとそうではなかった。何かの管楽器で演奏されているその曲に対して、ここはまだタンギングが甘いなどと親しげに論評を加えている。スマホの動画上の奏者は、どうやら彼らの個人的な友人のようだ。おそらくは、彼らも演奏者も、同じ学校の吹奏学部あたりに所属しているのであろう。
 それにしても、私のような素人からすると、充分に立派な演奏のようにも思えるが。
 襲いかかる空飛ぶ猫や古代の戦車を退けつつ、私がその橋を渡ったのは、ちょうど彼らぐらいの年齢の時だった。オレンジ色の戦衣を身にまとい薙刀を携えたあの饒舌な大男と、その長い橋の中央において、高校生の僕達は闘ったのであった。その時代において、まだこの世界に存在すらしていない少年達が、ごく自然にこの曲を演奏し、話題にしている。歳月を経て、この曲もある種の「古典」として扱われるようになったということだろう。秋はまだ始まったばかりだ。自分がかつて生きていた時代が、歴史の一部になっている風景を目撃して、少しだけ感慨に沈んだ。
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