強いということは卑怯であるということ

2016/07/19(火) 19:49:37 [エッセイ]

 強いということは卑怯であるということである。より正確に言えば、強いという概念の中には、ある種の卑怯さが内包されている。
 強いという概念は、当然ながら対概念として、弱い存在を前提としている。強さ/弱さという属性に基づいて、人間を等級化し、序列化し、価値を決定する思考様式が、その時点から開始される。
 世界でただ唯一の絶対強者を除けば、どのような人間も、ある人間に対しては強く、別の人間に対しては弱い。その現実から、自身より強者に対しては弱く振舞い、弱者に対しては強く振舞う行動様式が、次いで産み出される。ここで言う、卑怯であることの淵源である。
 しかしながら、人間にとって、(強い/弱い)というのは本来の人間性、本来の価値ではない。それはただ、属性の一つに過ぎない。
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