二度上を向く

2016/08/24(水) 22:38:15 [自由詩]

 昭和を代表する放送作家永六輔の死去を受け、日本中の放送局が、その作詞による前世紀の歌謡曲を流す。
 どのような地方ローカル局でも、ほぼ、例外は無い。
 多くの場合は「見上げてごらん夜の星を」か「上を向いて歩こう」だ。
 この国の、どこの空にも、この七月には、このどちらかの歌が放たれている。
 
 「上を向いて歩こう」は坂本九の代表作でもある。
 坂本九の命日、それはすなわち日航機墜落事故の忌日のことであるのだが、八月のその日には、日本列島に所在するほとんど全ての放送局が、その放送時間帯において、一度はこの曲を空に向かって放つ。

 すなわち、この夏において、私達は二度、上を向く。

 そのこととは直接には何の関係も無いが、大橋巨泉が死んでいる。
 そのこととは直接には何の関係も無いが、この夏において革新陣営は、敗北を重ね続ける。
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